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Turning Point 転機をチャンスに変えた瞬間~ビジネスの現場から~

ターニングポイントは、いまこの瞬間にも訪れている。 自分の好きなことを逃さず、シンプルにアプローチすべき。 ターニングポイントは、いまこの瞬間にも訪れている。自分の好きなことを逃さず、シンプルにアプローチすべき。 : 株式会社フィールドマネージメント 代表取締役 並木 裕太氏

株式会社フィールドマネージメント 代表取締役 並木 裕太氏

並木 裕太氏

慶応義塾大学経済学部卒。ペンシルバニア大学ウォートン校でMBAを取得。2000年、マッキンゼー・アンド・カンパニー入社、09年に独立、フィールドマネージメントを設立。エレクトロニクス、航空、インターネット、自動車などの日本を代表する企業の経営コンサルタントを務める。スポーツの分野では、野球において、プロ野球オーナー会議へ参加、パ・リーグのリーグ・ビジネス、ファイターズやイーグルスなど多数のチームビジネスをキーマンとともにつくり上げており、サッカーでは、Jリーグのリーグ・ビジネス、ヴィッセルやベルマーレなどのチームビジネスのサポートを続けている。日本一の社会人野球クラブチーム「東京バンバータ」の球団社長兼GMでもある。

アメリカから送った一本のメールで、新球団立ち上げに関わることに。

並木さんは、スポーツビジネスの分野でも名前が知られていて、「日本プロ野球改造論」などの著書も出されています。プロ野球界に関わることになられたのは、どういう経緯だったのですか。
契機となったのは、2004年に起こった球界再編騒動でした。その頃、私はMBA取得のためにアメリカに留学していたのですが、日本のネットニュースを見ていたら、どうやらプロ野球界が大変なことになっている。近鉄が親会社の経営難からオリックスと合併することになり、球団がひとつ減ることになって、そこにライブドアの堀江さんが新規参入をぶち上げた。でもそれは失敗に終わって、その後、楽天の三木谷さんが名乗りを上げて承認されて、新球団が生まれることになった。当時の私はコンサルタントとして自信があったわけではないのですが、それでも問題を分析して解決する力は、普通の人に比べれば少しはついてきたのかなという感覚もあって、役に立てることもあるんじゃないかと楽天にメールしたんです。もともと野球漬けの人間でしたし、心の中では「いつかは野球に関わりたい」という思いもありました。でもどこにアプローチすればいいのかわからず、とりあえず楽天のECサイトのお客様窓口に自分の考えをまとめてメールを送ったんですけど(笑)。
留学先から送ったメールがきっかけだったんですね。楽天の球団関係者に特にコネクションがあったというわけでもなく……。
ええ、完全な飛び込みです(笑)。でもすぐに初代の球団社長の島田亨さんから『一緒に球団を創りましょう。早く仙台に来てください』と返信が来て、そこから楽天イーグルスとのおつきあいが始まりました。その時、「新球団が創設される」というニュースを見た人は日本中にたくさんいたと思うんですが、そこで私は敢えてメールを送るというアクションを起こした。球界再編を、自分の好きな野球に関われるチャンスだと捉えて、いわばターニングポイントを自分から掴みに行ったわけです。