キャリアアップコラム vol.248
現職の延長線上ではない、チャレンジングな転職はどこまで可能?

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皆さんは、転職をどのようなものだと考えていますか?

「キャリア採用は新卒とは異なり、即戦力を求められる」という話もよく聞きますし、一方で「キャリアチェンジ」「チャレンジ」といった輝かしいワードも溢れています。最近、この根源的なテーマで私自身ハッとする機会があったため、事例も交えながらお伝えしたいと思います。

若く優秀な方も、自分の可能性を限定していた

非常に優秀な20代のPさんは、志望度の高い複数企業からオファーを獲得し、ベンチャーから大手企業への転職が決定しました。そんなPさん、実は転職活動の当初は「現職と同じような規模感や職種にしか転職できないと思ってあきらめていた」と言うのです。

確かに、初回面談でお話しした時点では、現職と近しい規模感・フェーズのベンチャー数社の選考が進んでいる状況でした。しかし、面談で転職理由を掘り下げてお聞きすると「優秀な人達が集まる大規模な組織で自分が通用するか試してみたい」という想いが強いとわかったのです。そのため、Pさんのご希望に沿った提案を行い、転職活動の仕切り直しを行いました。

また、「興味はあるものの未経験転職は難しい」とPさんが思っていた職種についても「チャレンジしてみませんか?」とお勧めし、結果的に企業規模・業種・職種のすべてが現職とは違う新たな挑戦となる転職を実現しました。

転職先の選択肢を自ら限定している人は、意外に多い

Pさんだけでなく、ご自身の転職先の選択肢を限定している方は、さまざまな世代にいらっしゃいます。例えば30代の営業の方が、「同業他社のセールス職しか選択肢はないと思っていたので、他の業界に転職できる可能性があるとは思いもしなかった」と心底驚かれていたことがありました。

また、50代のIT領域でのキャリアが長い方には、「転職も視野に入れているが、結局これまでと同じような内容のプロジェクトを繰り返すことになるのでは」とのご相談を受けたこともあります。

世代も職種も性別も異なる方々ですが、共通して言えることは「転職は現職の延長線上にあるもので、現時点でできることや経験をベースにしたマッチングしか可能性は存在しない」と考えられていることでした。

これは、半分正しく、半分誤りです。私の持論は、「転職とは、即戦力で貢献できることと、今回の転職でつかみ取りたい+αが企業と個人双方ですり合い、両者のご縁がハッピーな形で成立するもの」だと思っています。

自身にとって、「転職で手に入れたい+α」が何かを考える

即戦力と+αの比率は、当然ながら若手とシニアでは異なります。若手の方ならば、採用企業からポテンシャル要素を考慮していただけることが多く、シニアの方なら即戦力として役立つことをより強く期待されるものです。

また、即戦力として活躍できる度合いが高いほど、報酬も期待できます(競合他社からの引き抜きの場合などは顕著です)。逆に、未知の領域へのチャレンジをするなら、ご転職時点で一時的に年収がダウンすることへの覚悟が求められるでしょう。

私達コンサルタントは、ご相談に来られる方のキャリアの可能性を一緒に探っていくご支援がしたいという想いで、日々この仕事に取り組んでいます。

転職市場の状況によってポジションニーズは常に変化し、必ずしも思い描いた通りに転職が叶わないこともありますが、それでも皆さんにはぜひ、「自分が次のキャリアで手に入れたい+αは何か」を、あきらめず考えていただきたいです。

(2022年11月21日)

今回の教訓&アドバイス

現職の延長線上以外にも転職の選択肢はあり得る。即戦力+αで考えよう

世代や報酬面・転職市場次第で、チャレンジ転職の可能性は変わるもの

コンサルタントに相談しながら、自身のキャリアの可能性を共に探るのも手

このコラムを書いたコンサルタント
コンサルタント
神田 昭子
日系大手グローバルメーカー、ベンチャーの経営幹部、事業会社のIT系ポジション(セールス、データサイエンティスト、企画職等)を主に担当しております。
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