成功する「職業・キャリア選択」の方法とは?
私たちは、面談の際に色々な話をする中で課題を共有し、そしてその課題の解決に向けて一緒に考えるプロセスに入ります。
どんな課題が浮き彫りになるかはその時々ですが、今回は「自己理解」という課題に注目したいと思います。「自己理解」はキャリア選択において非常に重要です。
また、同じく米国の心理学者エドガー・シャインが提唱するキャリアアンカー理論では価値観を8つ(専門能力、経営管理能力、安定、企業家的創造性、自律、社会への貢献、ライフスタイル、挑戦)に分類し、これらが職業選択との関係で重要としています。
こういったキャリア理論をある程度理解した上で、私たちは転職相談の中で、「自己理解」を深めることを支援させていただいております。
なぜ転職をしたいのか?を明確にする
30代半ばに差し掛かり、ふと、このままでいいのだろうかという思いが強くなり相談に来られた方です。Aさんは営業として高い成績を上げており、上司から可愛がられ、後輩から慕われるタイプとお見受けしました。年収も同年代の中ではかなりの高額ですし、今の仕事は別に嫌いでもないとのことです。
他に自分に合った仕事があるのではないかという気がして・・。そう思うようになってから本を読んだり、セミナーに参加したりしているうちに、特に、M&Aや経営戦略コンサルタントに興味を持ったとのことです。ただ、興味をもったというだけで、志や信念のようなものは特に感じられず、その方向で転職活動を勧めることはしませんでした。
自分を知ることからはじめる
自分が何者で、どんな個性があるか。強みと弱みは?価値観は?といったことを知る必要があります。そのために過去を振り返りながらディスカッションをしたのです。過去を振り返り始めるとAさんの話の勢いは止まらず、色んな思いが出てきて、感情も浮き彫りになってきました。
自己理解から自分に合った会社を探す
B社のポジションでは、過去の経験業種を問わず、マネジメントを担える素養があれば充分お任せしてもらえる可能性があるということ。そして、入社後に経営陣と価値観を共有し、能力を認められれば早期に幹部への登用もあるという点でAさんに合っていると思ったからです。
今回の教訓&アドバイス
自己理解は大事
キャリアに迷ったらキャリアコンサルタントに相談
本当に自分に合う会社は活躍しやすい

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