キャリアアップコラム vol.246
面接後すぐに、キャリアコンサルタントと会話するメリット

面接は、キャリアコンサルタントへのフィードバックまでがワンセット

我々キャリアコンサルタントが、サポートしている求職者の皆様にお願いしていることがあります。それは、企業との面接(カジュアル面談含む)の後に、できるだけタイムリーに感想などのフィードバックをいただくことです。

面接で集中して受け答えをして、心身ともに緊張から解き放たれたタイミングなので、すぐコミュニケーションをとることは少し億劫ですよね。しかし、面接とキャリアコンサルタントとのコミュニケーションをぜひセットで考えていただきたいのです。その理由について説明します。

企業との調整、面接の振り返りと対策、ご提案の精度向上など、多くのメリットがある

「すごく盛り上がって、その場で合格を伝えられた」「面接を経て、とても志望度が上がった」こんな時は、求職者の方はコンサルタントに話したいと思っていただけることが多いようです。

しかし、「面接が盛り上がらず、明らかにうまくいかなかった」「面接で志望度が上がらず、むしろ下がった」
こんな時は、キャリアコンサルタントと話すのも嫌になってしまうかもしれません。お気持ちはよく分かります。

ただ、我々もいい話だけを聞きたいわけではないのです。むしろ、面接が盛り上がらなかった、うまくいかなかったという場合にこそ、お役に立てることがあります。

面接がうまくいかなかった理由やこれまでの傾向を一緒に分析し、今後の転職活動に役立つアドバイスをお伝えできるかもしれません。企業への志望度が上がらなかった場合も理由をお伺いし、今後の求人のご提案に活かせます。

また、同時並行で複数社の面接を受けている方には、ご自身で整理しにくい内容について、キャリアコンサルタントが壁打ち相手になれます。

例えば、「A社はこんな話で盛り上がっていたが、B社ではどうだったか?」「面談の時はこんなことを叶えたいと言っていたが、その観点でC社はどうか?」などです。その結果、企業の優先順位が整理できることもあります。

企業側も、求職者の反応を待っている

面接が終わると、企業側からも弊社に「●●さん、今日の面接を受けて何か言っていましたか?」と必ず確認が入ります。

空前の人手不足、売り手市場が続く中、企業側も採用活動には非常に力を入れています。一つひとつの面接に真剣に臨んでいるため、面接した求職者の方々の反応は気になるのです。

実は、弊社宛にご連絡いただくのが、「面接官ではない方」であることも多いです。現場責任者との面接後、人事から問い合わせが入ったり、ベンチャーであればVCとの面接後に社長からご連絡をいただいたりすることもあります。

もし、面接官が選考を通すかどうか迷っている状態なら、スピーディーに御礼と志望度の高さを伝えることで、求職者に対して少しポジティブな印象を持っていただけるかもしれません。

また、お互いに認識の齟齬があれば一刻も早く解消しておいた方がいいです。何より時間を置かず、タイムリーに求職者の感想を企業に伝えることで、求職者の誠意と志望度の高さをしっかりと伝えられます。

このように、キャリアコンサルタントへのフィードバックは、「時間をいただいたお礼を、企業側に伝える」延長線にある行動です。我々キャリアコンサルタントが、しっかりと価値発揮できるように関わっていきますので、ぜひ活用いただきたく思います。

(2022年9月20日)

今回の教訓&アドバイス

面接は、その後のキャリアコンサルタントとの会話までがワンセット

志望度の高さを企業に伝える、面接の振り返りと対策、今後の求人ご提案の精度向上などのメリットがある

企業側も求職者からのフィードバックを求めている。スピード含め、誠意ある対応が吉

このコラムを書いたコンサルタント
コンサルタント
松永 拓也
Web・IT系企業を中心にご支援。プロダクトマネージャー、CxO/事業責任者クラスの他、IT系職種(ITコンサル、PM)を得意としております。
プロダクトマネージャー専門チーム デジタルプロフェッショナル専門チーム 所属 】 プロフィールをみる
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