成果を出せた要因を正しく認識することは、再現性につながる
初めは謙遜されているのかと思い、様々な仕事について質問を重ねてみたのですが、明確な答えは引き出せませんでした。
ただし、それと同じくらい「どのようにして、その成果をあげることができたのか」ということも重要です。
それをコンピテンシーの考え方では「再現性」と呼んでいます。先ほどのCさんの例で言うと、高い成果を現職であげられていることは事実だとしても、ご自身でその要因を認識できていない以上、それがCさんの能力によるものなのか、それともCさんの言う通り本当に偶然だったのか企業としては判断できず、「再現性」に疑問が残るわけです。
成果をあげた一連のプロセスを脳内で追体験してみる
ただ、その中でご自身はどういう意識を持ち、どのように行動したのか。それによって何が起こり、どのような結果が得られたのか。その一連のプロセスをご自身で思い起こし、鮮やかに頭の中で思い描いて伝えられるようにすることはとても大切な作業です。
ぜひ皆さんも、休日などお時間のある時にじっくり取り組んでみてください。そこで出てきた内容は、ご自身の強みとして面接で話せるのはもちろんのこと、職務経歴書に記載することで企業に「会ってみたい」と思わせるレベルにブラッシュアップする上でも有効です。
我々コンサルタントもお話を聞きながら「引き出す」お手伝いをさせていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。
今回の教訓&アドバイス
成果も大切だが、どのように成果を出せたのかということも重要。
選考では、成果そのものよりも企業での「再現性」が求められる。
成果をあげるための一連のプロセスを思い起こし、要因を明確に!

神田 昭子
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