キャリアアップコラム vol.136
コンサルタントの転職で最近感じていること

普段様々なバックグラウンドの方とお会いする機会がありますが、その中でもコンサルタントの転職活動では他の職種の方々と比べても若干似通った傾向があるように感じています。今回は、コンサルタントの転職の相談を受ける中で、最近感じることをお話させていただきます。

コンサルタントの方が事業会社への転職をご検討される場合、最初は多くの方が、経営に近いポジションで裁量が大きく、年収が大幅に下がらないところ、というような条件を希望されます。それに加えて、個々人の価値観によって、グローバルな仕事ができるところ、BtoB orBtoC、自社製品・自社サービスに愛着が持てるところ、経営者の考え・事業理念に共感できるところ、等が追加される感じです。

まず、コンサルティング会社から事業会社への転職の場合、経営に近いポジションと高年収という2つはトレードオフになることが多いです。

高年収の会社は、既にある程度会社として成功を収めており、利益率が高く、経営陣が固まっているところが多いです。外資系の大手企業であったり、ベンチャー企業でも既にIPOを実現しているところがほとんどです。またこのような会社はコンサルタント出身者が既に多数在籍していて、入社後すぐに経営メンバーに入ることはなかなか難しいのが現状です。

我々はクライアントの採用において、コンサルタント出身の役員クラスの方と話をする機会も多いですが、そのような方々は、何かしらのリスクをとって今の職場を選び、未整備な状況の中から苦しい時期を乗り越えて、事業を成功に導き、その結果今のポジションを獲得している方が多いです。

もし入社後すぐに経営メンバーとして参画することを最優先で考えているのであれば、多少年収条件は下げないとなかなか希望に見合ったポジションは見つかりません。ポジションと年収の両方を希望するとなると、外資系企業の日本参入時や、ファンドの投資先や、株式公開(IPO)前でもベンチャーキャピタル(VC)等が多額の資金を投入している会社などですが、そのような求人は決して多くありません。

従って、ポストコンサルの転職においては、今回の転職で何を最優先で手に入れたいのかを決める必要があるかと思います。絶対に外せないものは何で、プライオリティを下げて妥協できるところは何か。ここを決めないと、ずるずると時間だけが経過することも多いので、早い段階でここをきちんと決めることをお勧めします。いずれ事業会社に移ることを絶対としていないのであれば、コンサルティングの道を究めながら、クライアント先から誘われたり、雇われ社長のような話が出てくることを待つのも良いかもしれません。もしくは自ら起業するか。

また、これに付随して、コンサルタントになるタイミングも重要だと感じています。コンサルタント経験者を採用する企業の求める要件ではコンサルティング業務経験3年以上としている会社が多いです。これはコンサルティング経験が短い方の場合、ベーシックなロジカルシンキング等は鍛えられていると評価されますが、プロジェクトを纏めたり、リーダーシップを発揮して困難を乗り越えて目標を達成した実体験が不足していると判断されることが多いからです。

年齢を重ねると家族の事情等で転職でリスクをとることが難しくなりますし、年齢や年収が高い人を受け入れることに躊躇する企業も多いので、コンサルタント経験者を求める会社は若手を対象としたものが圧倒的に多いです。また、特に外資系戦略ファームはUPorOUTの厳しい環境になりますので、リスク回避の意味でも若いうちにチャレンジすることを個人的にはお勧めしております。

また、コンサルタント出身者の活躍事例は、起業家、事業会社の経営幹部、経営企画、マーケティング、人事、財務等のプロフェッショナルとして活躍する方、政治家、大学で教鞭を執る方など、本当に様々です。ただ、年齢に応じて可能性も狭まってくるため、長い社会人人生の中でコンサルティング経験を積むのであれば、できるだけ若い時にやるのが良いかと感じております。

今回の教訓&アドバイス

入社後すぐに経営に近く、さらに高年収の求人は稀

リスクとリターンはトレードオフ

若いうちにコンサル経験を積んだ方が、様々な可能性を見出せる

このコラムを書いたコンサルタント
コンサルタント
入江 祥之
経営幹部(CXO、部長、マネージャークラス)、ファンド(PE、VC)、及び、ファンドの投資先ポジション。
また、コンサルタント経験者の転職支援を専門としております。 プロフィールをみる

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