当社のクライアントは「独自の審査基準で厳選した」とWEBサイトでうたっています。
実際会社に訪問させていただき、経営の数字面から社長や事業責任者のお人柄、会社の雰囲気までをチェックした上で、是非お手伝いしたいと思う企業をクライアントとしてお手伝いさせていただいています。
一方、今までの経験で、こんな会社とはお取引しない、お手伝いしない、というネガティブリストもあります。
多くは感激したり感心したりとプラスのことが多いのですが、稀にとんでもない経営者(陣)がいます。先日も弊社候補者に「君のことを採用したいんだけど、予算がないのであらためて当社に応募してくれないか」と手数料が掛かる我々からの推薦では不合格として、あらためて通常の応募で費用ゼロで採用しようとした会社がありました。(信じられませんよね)
こういうことが起こると当社の場合、ワンストライクアウト!もう二度とお手伝いをしません。
それが欠落しているシーンを目の当たりにすると普段の経営の質は推して知るべしだからです。実際前者のケースでは「そんなズルを提案してくるような会社には行きません」と候補者がおっしゃってご縁は一瞬にして消滅しました。当然ですよね。
我々もよく値切られることがありますが、基本的には私たちは値引きをしません。
大事な優秀な候補者を値引きしてご紹介するなんて納得できないからです。
多くの企業の方々は当社の仕事のやり方を説明するとよくわかってくださり、「それならむしろ安い」と言って頂けます。ここでお話するのはこのレベルではありません。
もうこうなると理屈もなにもなく、ただただこちらもお願いするしかありません。契約書があるのにおかしな話ですが本当にあった怖い話なのです。
バックに「値引かせろ!」号令をかけているオーナー経営者がチラチラ見えます(笑)。
一線を越えた交渉をして苦労しているマネージャーさんの姿とご紹介する候補者の姿が重なってご紹介に二の足を踏んでしまうのはキャリアコンサルタントとして当然の心理ですよね。

丸山 貴宏
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