面接官の本音

その他業界の現役面接官へのインタビューです。

いますぐ転職 無料エントリー
いつかは転職 無料プレエントリー

Vol.115 日産自動車株式会社

日産自動車株式会社 伯耆原 政志
自動車、船舶の製造、販売および関連事業。日本を含む世界20の国や地域に生産拠点を持ち、160以上の国や地域で商品サービスを提供しています。「人々の生活を豊かに」というビジョンの実現に向けて、「すべては一人ひとりの意欲から始まる」という行動指針を掲げ、世の中の新しいライフスタイルを創り出すこと・まだ誰もやっていないことへ挑戦を続けています。

グローバル化や技術革新などの競争がいっそう激化する自動車業界。そんななか、キャリア人材の採用に積極的に取り組む日産自動車の採用の責任者を務める伯耆原氏に、面接で重視しているポイントなどについてお話をうかがった。

「話がわかりやすいか」「ストレス耐性があるかどうか」を重視。

岡田
面接で必ずされる質問はありますか。
伯耆原
ありきたりですが、なぜ日産を志望するのか、なぜこのタイミングで転職を考えたのか、という質問はまずさせていただいていますね。あとは、その方のこれまでの職業人生の中でのベストアチーブメントをうかがっています。
岡田
そうした面談の中で、どんな点を見極めようとされているのでしょう。
伯耆原
あくまで私個人の考えを申し上げると、志望動機などの内容に興味を惹かれることはあまりありません。“グローバル”と“ダイバーシティ”というのが日産を表す2つの大きなキーワードですが、これらに紐づけた内容が語られることも多く、こうしたキーワードが出てくると正直、もう少し別の視点で話してくれればいいのに、と思うのが本音です(笑)。それよりも、話が分かりやすいかどうか、ということのほうに惹かれますね。たとえば、その方の経歴をお伺いした時、最初から延々と説明する方もいらっしゃれば、こちらが興味を持ちそうなポイントだけに絞り、こちらの反応を見て話す内容を厚くするなど、臨機応変にコミュニケーションする方もいらっしゃる。どちらの方が印象に残るかといえば、やはり後者ですよね。ベストアチーブメントをお伺いする時も、その方がその経験から何を学んだのかということももちろん知りたいですが、話に具体性があり、事実に基づき説得力をもって伝わってくるかどうかということも重視しています。
岡田
そうしたコミュニケーションが、日産に入社された後に基礎能力として求められるということでしょうか。
伯耆原
ええ、特に当社の上層部の人などはみな忙しいですし、簡潔にかつ論理的に説明しなければ受け入れてもらえません。また、日産では外国人と協業する機会も多いので、そうした場でも確かなコミュニケーション力が求められますね。
岡田
そのほか、採用面接時に見極めていらっしゃることはございますか。
伯耆原
あとはストレス耐性でしょうか。日産はメンタルヘルス対策にも十分に力を入れており、業界の中では進んでいるほうだと思いますが、やはり仕事にプレッシャーはつきもの。時々、意地悪ですが「あなたの苦手な人の顔を思い浮かべてください。その方が同僚だったとしたら、どのように接しますか」という質問をさせていただくことも。そこで動揺するのは致し方ないと思いますが、どんな答えが返ってくるか、興味がありますね。

確固たる判断軸を持ち、どんな話題も受け流さない人に魅力。

岡田
これまでで印象に残っている面接があればお聞かせください。
伯耆原
これはラインの部長と一緒に面接に臨んだ時の話ですが、その部長というのがとても熱い人で、一人の候補者と2時間以上話し込んだことがありました。日産の厚木の事業所で、候補者の方の終業後、夜間に行った面接だったのですが、おかげで事業所と駅を結ぶバスがなくなってしまって(笑)……でも、その面接はお互いの期待値をとことんまで確認しあう場になり、とても印象に残っています。結果として、その方にはご入社いただけなかったのですが、こうした面接ならこちらも納得できますし、できればいつもそうありたいですね。
岡田
面接でどんな方にお会いできると、伯耆原さんは気持ちが高揚されますか。
伯耆原
面接しているものの、こちらが勉強になるような方とお会いできた時ですね。たとえば、マネージャークラスの方とお会いした時、私の知らないチームマネジメントの方法などをお伺いできた時は興味津々です(笑)。そうした方々に共通しているのは、これまでの経験から確固とした思想をお持ちで、そしてやはり話される内容が具体的で事実に基づいているんですよね。
岡田
ご自身の判断基準がしっかりと血肉になって身についている方ですね。
伯耆原
あとは、こちらが何気なく質問したことに、予想外の答えが返ってきた時もテンションが上がりますね。こちらが発したことをそのまま受け流さず、何か引っかかったことがあればきちんと反論してくる。そうした姿勢を持つ方にはとても興味を惹かれます。
岡田
では、入社された後、実際に日産でキャリアアップされているのは、どんな人材なのでしょうか。
伯耆原
率直に申せば、日産はやはり外資のカラーが強くなっている企業であり、黙々と努力して結果を出せば評価される、という風土は残っているものの、自分自身を適切にアピールすることがある程度求められる環境だと思います。一方で、実力が認められれば中途入社でも正当に評価される。私も実は転職組ですが、以前に勤めていた企業では「なぜこの人がこんな重要なポジションを務めているんだ?」と疑問に思うことがたびたびありました(笑)。でも、日産でそうした思いを抱くことはなく、実力主義だと思います。
岡田
フェアな企業なのですね。そうした日産の魅力を含めて、最後に候補者の方々にメッセージをいただけますか。
伯耆原
日産は“ダイバーシティ”が本当に浸透している企業であり、先ほどもお話ししました通り、中途入社であろうとまったくハンディなく活躍できます。グローバルなレベルでもそう。現在、日産はルノーとのアライアンスモデルをいっそう強化していますが、開発、生産、購買などの「ものづくり」はもちろん、我々人事などの管理部門もルノーと一体となり、対等に協業しながらグローバルでの「人」に関する問題解決にあたっています。こんな経験ができる日本企業はおそらく他にはないと思いますね。

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

その他の業界のバックナンバー
ページの先頭へ戻る