面接官の本音 vol.132 株式会社野村総合研究所

株式会社野村総合研究所

社会や企業の今後の方向性を洞察し、あるべき姿の実現に向けて提言を行う「ナビゲーション」と、的確な解決策を講じる「ソリューション」の2つを相乗的に機能させて提供し、日系の戦略コンサルティングファームとして確かな存在感を示している野村総合研究所(NRI)。同社でコンサル部門の人事責任者を務める川越慶太氏にお話を伺った。

株式会社野村総合研究所 コンサルティング人材開発室室長 上席コンサルタント 川越慶太氏

Contents

野村総合研究所求人情報

求めるのは、将来的に経営者のパートナーになれる人。面接ではWillや志を問う。

Q

貴社は新卒採用が主のイメージですが、中途採用はいかがでしょうか?

川越

従来は新卒採用に集中しており中途採用に注力できていませんでしたが、今後は中途採用を拡大する方針です。中途入社で長く活躍する人が増え、新卒採用と中途採用の差も無くなっています。

Q

コンサル経験者/未経験者に対し、それぞれどのような人材を求めていますか?

川越

基礎的な能力はもちろんですが、コンサルスキルは入社後にも習得できるためWillや志を重視します。また、我々が目指すのは、経営者のパートナーとして一緒に悩み考えられるコンサルです。その域に達するには7年~10年の積み上げ期間が必要なので、面接では頭脳だけでなくそういった仕事に本質的に向くのかどうか、人物面もみています。「優秀で重宝する部下」タイプの人も必要ですが、優秀なだけではトップコンサルにはなれません。経営者のパートナーは個人として信頼され魅力的である必要があるので、長く成長できるポテンシャルがあり、一緒に仕事をやっていけると思える人を求めたい。それが当社のカルチャーであり、流儀でもあります。

Q

面接で志やWillを確認するために、どんな質問をしているのですか?

川越

キャリア観を知るために「なぜ今の職を選び、なぜ今それを辞してコンサルを選ぶのか?」は必ず聞きます。またご自身のWillとNRIの長所・短所とのマッチ度についても話していただきます。自分なりに筋の通った考えがあり、それとNRIとが、どこでシンクロする/しないのか分かっている人が良いですね。主体的な志望動機を持った人の方が自律的に活躍できると思います。

Q

日々面接を実施する中で、候補者に「もっとこうして欲しい」と思うことはありますか?

川越

ネットの情報を鵜呑みにせず、自分の目と耳で確認して自身の言葉で再編集する、情報に意味づけをする力を鍛えて欲しいです。「NRIはコンサル業界の中でどういう立ち位置の会社だと思いますか?」と質問すると、その人なりの業界観や、他社が多数ある中でその人にとって当社がどのように見えているのかが分かります。こうした意味づけの部分は、固有性が高く自分の言葉で語る力が表れやすいと思います。

Q

とはいえ、コンサル業界の情報は表に出ないことが多く、ネット情報に頼りがちにならざるを得ないかと思います。

川越

事業会社は大きな船に乗るようなもので、特に若いうちはその船でどこに行くかはあまり考えないと思いますが、コンサルは自営業者の集まりに近く、機会と場はあってもどこに行くかは自分で決める。その目的や志が近く相乗効果を生める仲間が会社という場に集まっているのです。転職活動も自分に対するコンサルティングのようなものですから、分からないものは確信を持てるまで自ら動いて理解しに行くことが必要です。我々に連絡をもらえれば面接に関係なくお話しをしますし、OBも紹介します。他社のコンサルタントにNRIの情報を聞くのも良いですね。

株式会社野村総合研究所

個の強さを大事にしている。全員がお客さんの方を向いてジャズを演奏するのがNRI。

Q

未経験者の場合、どのようにコンサル適性を見極めるのですか?

川越

事業会社の方は大きな組織の一端を担ってきているので、細部は熟知していても船の全体が見えていないことが多いです。「現職の社長の時間を30分もらえるとしたら、どんな提案をしますか?」という質問をよくしますが、我々が聞きたいのはその仮説に至るその人の思考プロセスや着眼点、スコープの広さです。エビデンスが無くても過去の経験等からでも説得力のある話はできます。「マクドナルドの売上を倍にするには?」等のケースは左脳で整理して伝える力をみるものであり、経営者のパートナーを目指す上ではロジカルさも必要ですが、「仮説をつくる力」「課題を見つける力」「経営者の考えを読み取る力」が大事です。

Q

その力はどうやったら身に着けられるのでしょうか?

川越

世の中の様々な物事に対して、何故だろうと一歩踏み込んで考えることですね。例えば、サウジアラビアの石油施設がドローンで攻撃されて一時的に生産量の7割が失われたというニュースがありましたが「ドローンはそんなことまでできるのか、それならこういう使い方はできるかな?」「原油価格が動き、経済はきっとこうなるのでは?」など思いを巡らせてみる。日頃からそうやって考えていれば、ケース面接も難しくないはずです。素早く情報をまとめて提示する能力は訓練できますが、その前にどれだけ情報の欠片を集める体質になっているかが重要です。

Q

最後に、この記事を読まれている候補者の方にメッセージをお願いします。

川越

皆さんには、お持ちの優れた能力を最も発揮できる環境で仕事をして欲しい。そのためには、噂や聞きかじった一般論を鵜呑みにせずに、自分に最もフィットした環境を自分の耳目と頭を駆使して探し出してほしいと思います。
コンサルは、事業をリードする人をサポートしつつも一線を引いて違う目線から価値を提供する仕事なので、利他的・他者成長志向の仕事です。優秀な頭脳を社会や他者のために使いたい方に向いていると思います。青臭いかもしれませんが(笑)、志が高い人が好きです。
また、コンサルで働く若い人にとってはファームの中でもそのエッセンスが集まる本社に身を置くことができる、というのも当社のメリットだと思います。当社は東京がヘッドクォーターのため、そのファームにある知や人材の大半は東京に集約されており若者でも日常的にコンタクトできる。集中度合いが外資コンサル企業とは違う。さらにNRIは社員の個性と強さを大事にします。クライアントと関係を築いている優秀な指揮者(パートナー)の方を向いて、各担当コンサルが演奏している外資ファームに対し、NRIは全員がお客さんの方を向いてジャズを演奏しているようなものです。どちらが合うのかは人によると思いますが、NRIのようなスタイルも面白そうだと感じるなら、ぜひ応募して欲しいと思います。今後、当社は中途採用を大幅に拡大したいと考えていますので、皆さんの応募を大いに歓迎します。

インタビュアー / クライス&カンパニー

構成:神田 昭子

撮影:櫻井 健司

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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