面接官の本音 vol.92   株式会社 コーチ・エィ

株式会社 コーチ・エィ

公開日:2013.10.04

コーチ・エィは、「コーチング」を用いて、クライアント企業におけるリーダー開発や組織改革をするファーム。ビジョン浸透や風土改革、中核人材の育成、グローバル人材開発など、組織開発や人材開発上のテーマに対して、エグゼクティブや管理職層など、リーダーがより深く多面的な視点から考えられるように支援している。在籍するプロのコーチは100名強。多くのコーチがいることで、規模の大きい顧客組織での大型プロジェクトも実現できている。また、リサーチ専門機関のコーチング研究所がコーチングの成果を検証しており、クライアント組織の求める「成果にコミットした」コーチングに定評がある。現在、積極的なグローバル化に取り組んでいる同社では、国内外にかかわらず、強いリーダーシップをもった人材を求めているという。同社で採用を担う執行役員の戸田ちえ子氏に話を聞いた。

株式会社 コーチ・エィ 経営企画室 報行役員 戸田ちえ子氏

Contents

【インタビュアー】コンサルタント 武田 直人

求める人材像は「華がある人」

Q

コーチングというプロフェッショナルサービスを専門とするコーチ・エィは、ユニークな存在です。具体的にはどのようなサービスを提供しているのですか。

戸田

端的に言えば、組織におけるリーダーの開発です。企業のトップエグゼクティブを含む組織のリーダーが、目標達成にむけてより高いレベルでリーダーシップを発揮するようコーチしています。つまり、リーダー自身が周りの人を巻き込みながら組織をドライブさせ、変革を実現させることをサポートしています。コーチ・エィのクライアントは、多くが大企業です。コーチングはプロフェッショナルサービスなので、個人での独立を志向される方もいらっしゃると思いますが、大企業のような大きな組織にコーチングという手法を用いてインパクトを与えていくには、リサーチのプロフェッショナルも含め、数十人のコーチが組織規模で臨む必要があります。そういった点で、コーチ・エィのように組織化されたコーチング・ファームだからこそ実現できることが数多くあると思います。

Q

求めている人材はどんな人ですか。

戸田

弊社の採用基準で特徴的なものとしては「華がある」というものかもしれません。

Q

「華がある」というのは珍しい採用基準ですね。詳しく教えて下さい。

戸田

わたしたちのいう「華がある」という表現は、単なる見た目や人柄の明るさを指しているのではありません。その背景には、人生におけるさまざまな選択において、「自分で責任をとってきた経験」があると考えています。学生時代も含め、どんなことにも素直で前向きに取り組み、結果を残し、自分自身でリードしてきた経験。言い換えると華とは「自分で責任を取っていく生き方」です。これは、「人」に向き合い、その目標達成をサポートするコーチにはどうしても必要なものであり、コーチ・エィ全体で強く求められる資質です。

コーチングの実力と営業力は相関する

Q

面接で必ず聞く質問はありますか。

戸田

「これを聞けば大丈夫」というキラークエスチョンはありませんが、いろいろな質問をしながらその人が大事にしている価値観を掘り下げ、「自分が何をしたいのか」についてどれだけ深く考えているかを確認しています。そこのお話が抽象的で具体性に欠けているとふわふわした印象を受けてしまいますね。また、私たちの大事なキーワードに「物事のとらえ方」があります。ここは先ほどの「華」に通じる部分です。物事を周囲の人や環境のせいにせず、自分事としてとらえられるかどうか。単なる自責ではなく、物事の認識や判断を自分自身で決めているかどうか。これはコーチとしてだけでなく、当社の社員の資質としても非常に重視しているポイントで、当然、面接でも注意して見ています。

Q

どんな業種、職種の方の採用が多いですか。

戸田

前職はメーカーや金融、教育、コンサルティングなどさまざまで、業種の傾向はとくにありません。ただ、現在採用を行っているのは若手のビジネスコーチと15年以上のビジネス経験を積まれたエグゼクティブコーチの二つがあり、後者は大企業の部長や中小企業のマネジメントなど、何らかのトップマネジメント経験のある方が多いです。また、当社では企画営業とコーチングを分けておらず、同じ人が両方の業務を担当します。その割合は、時期にもよりますがほぼ50:50。営業とコーチングを分けていないのは両者の能力が相関するからで、営業成績が上がればコーチングの実力が上がり、逆もまた然りです。そのため、ソリューション営業の経験者が多いという傾向もあります。

Q

最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

戸田

私たちはコーチングという、従来、日本にはなかったマーケットを自分たちの手でつくりあげてきました。もちろんまだその過程にあります。同時に、コーチ・エィのコーチングをグローバルにも展開すべく、海外にも積極的に進出しています。現在、海外拠点は4カ所あり、さらなる展開を検討しています。いまの顧客層は日本企業が中心ですが、今後は海外企業にもサービスを広げ、グローバル・コーチング・ファームとしてさらに飛躍していきたい。ですから当社のグローバル展開を担い、一緒にコーチ・エィを大きくしていける人をどんどん採用したいと考えています。

インタビュアー / コンサルタント 武田 直人

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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