自分らしい生き方ができている人の特徴
これまで9年半の間に、転職を希望されている方はもちろん、自分らしい仕事や生き方を選択していく上でのキャリア相談などを通して、約2000人の方々にキャリア・コンサルティングをして参りました。
キャリアや人生と向き合う機会をこれだけ多くいただいていますと、日々新たな学びと気付きがあります。その中で最近特に感じることは、目的意識やブレることのない軸がありながらも、柔軟性に富んでいる人ほど、「自分らしい生き方を自ら獲りに行く」ことが出来ているということです。
今回はそういった方々を例にとり「転職活動中の志向の変化とその受け入れ方」についてお話ししたいと思います。
希望や志向は変化するもの
しかしながら、決して転職失敗でもなく、間違いなく意味のある転職をしており、皆さんこのご自身の選択・決断に確信を持ち、且つ満足されています。
そしてその活動を通して、志向に変化が生じることが多々あるのですが、それを活動当初に描いていたキャリアに固執し過ぎて拒否せずに、積極的かつ柔軟に受け入れてじっくり考える。そうしたプロセスを経て「本当の意味で自分らしい仕事や生き方とは何なのか」、といったご自身なりの答えを見つけることが出来ているからと言えそうです。
予期せぬ出来事によってキャリアはつくられる
それは、キャリア意思決定のための社会学的学習理論でもある「プランドハプンスタンス(計画された偶発性)」という、アメリカのスタンフォード大学の教授ジョン・D・クランボルツ教授が提唱したキャリア理論で、予期せぬ出来事を学習の機会と捉えることを唱えています。
今回の教訓&アドバイス
転職活動当初に描いたキャリアとは違う結果になることは実は普通にある
自分らしい仕事や生き方を手に入れる為に志向の変化は柔軟に受け入れる
プランドハプンスタンスというキャリア理論の存在を知り、参考にする

武田 直人
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