転職後活躍する人に共通すること

転職後に活躍する方に共通する特徴

転職の本当の成功は、言わずもがなのことですが、希望していた会社に入ることではなく転職した先の会社で活躍して、充実した仕事をすることです。

我々も一番輝ける場所を探すためのお手伝いをしたいと思って日々転職活動のご支援をしています。これまで色んな方のご支援をし、転職後に実際に活躍されて充実した日々を送られている方には、共通する特徴があります。

・謙虚で新しい環境を受け入れる姿勢がある

・信頼関係を築く主体的な動きがある

・まずは力になれることで貢献するGiveの精神がある

・この環境で結果を出す、やり切るというコミットメントと覚悟がある

どれも目新しいことではありません。しかし、これが意外と徹底出来ない人も多いのが実情です。

受け入れる立場になって考えてみる

受け入れる側になって考えてみると分かりやすいかもしれません。転職後に採用された企業や、組織の期待値にミート出来ていないケースをお聞きすると大体上記のどれか、もしくは複数の要素が絡んでいることが多いです。

例えば謙虚さという要素で言うと悪いパターンは、「前の会社では〇〇だった。こんなことも整っていないのか。」など今の環境に不平を言いながら、それを受け入れて変えようとしない方などは、嫌がられる傾向にあります。逆に前の環境で得た経験やノウハウを活かして、自ら率先して提案をしたり改善をリードできるような人だと受け入れる側の立場に立つと頼もしく感じられると思います。

関係構築が受け身なタイプもあまり好まれません。もちろん周りの方からの、サポートやケアもあるとは思いますが、責任者や経営幹部に近いポジションになるほど自ら働きかけて、周りの方との人間関係、信頼関係を作っていくことが求められます。

また周りのメンバーは、新しく入ってきた人について実によく見ています。採用プロセス（面接等）に関わっていない人が大半なので、どんな人なのか？この会社や事業にコミットメントしている人なのか？など、関心は尽きません。その人の発言や、行動、周りへの働きかけなど、常に見られていると想定したほうがよいです。

この人はあまり長くいなさそうだなとか、覚悟が見られないなと思われると、貴重な時間とリソースを投資して、サポートしようとは誰も思わないようになります。

まずはGiveの精神

最近私がお手伝いしている企業の現場責任者の方にインタビューする機会があり、「まずはGiveから」を体現していたエピソードがありました。

その方はこれまでかなりコンサルタントとして豊富な経験を持っていた方でした。前職ではプロジェクトマネージャーとして、メンバーとなるコンサルタントを複数率いてプロジェクトをリードする立場の方だったのですが、新たに入ったベンチャーで最初に周りに発信したことは、「マテリアル（スライド）作成でも何でもやるので、ぜひどんどん仕事振ってください」ということだったそうです。

前の会社の環境ではそういうスライド作りはコンサルタントやアソシエイトがやっていたことですが、新しい環境ではそれを自ら進んで取りにいく姿勢を見せたそうです。そして周りの方曰くですが、その依頼に素晴らしいスピードと品質で返したそうです。ここで一気に周りからの信頼が増し、仕事が集まってくるようになったとのことでした。今では一つの事業部の責任者を任されていて、10名ほどのメンバーを率いる立場に昇格され非常に活躍されています。

スライドを作るというのは一つの例ですが、まず自分がどんなことで周りの役に立てるのか？ということを考え、自分からGiveをするという姿勢をしっかりと持って仕事をしていくと自ずと周りも受け入れてくれ、結果として良い仕事が出来て活躍できるという循環になります。

転職は転職した後の活躍、充実があって初めて成功と言えます。ぜひ意識してみていただければと思います。

（2020年11月20日）