2002年の創業以来、戦略策定業務のみでなく、社名の由来でもある「変革の遺伝子」をクライアント組織に根付かせるべく、クライアントと協働して課題解決を図りながら経営・組織の変革プロフェッショナルとして支援を続けてきた、株式会社ジェネックスパートナーズ。今後、個人・組織・社会にとっての良きパートナーとして更なる進化を続けていく同社に注目です。
株式会社ジェネックスパートナーズ 代表取締役社長 シニア・パートナー 大池拓氏
まず初めに、貴社が設立された背景についてお聞かせください。
当社は、外資戦略コンサルティングファームがスピンアウトしてできたというのが元々の設立経緯です。当時は2000年前後で、コンサルタントが戦略を描くだけでなく実行まで担うことにビジネスチャンスなんて無いと言われていた時代に、実行まで含めてコンサルティングを行うことの大切さを説いていたチームであり、コンサルタントとしてはかなり異質の存在でした。誰もやらない上に、その重要性を理解していないのであれば、逆に我々がやるべきだろうと当社を立ち上げたのです。また、当時クライアントだった某大手自動車メーカーの再生支援で成果が出ていたことも、設立の後押しになりました。
その立ち上げ当時から、どのように成長してこられたのでしょうか。
最初の3年間はシックスシグマを中心として、仕組みとしてクライアント企業に導入するという案件が中心でした。設立後3年目くらいの時点で3つの事業に分かれ、シックスシグマ事業に加え、通常の経営コンサルティングと人材育成事業がスタートしました。いずれも「クライアントの企業価値を向上させる」という大きなミッションには変わりがないのですが、その手法という点でシックスシグマも継続しつつ、他のアプローチも模索していたということですね。
クライアント側にそういう課題があって事業を始められたのか、あるいは貴社のサービスラインとしてこういう事業をやっていこうと打ち出したのでしょうか?
創業メンバーにそれぞれの強み・関心のある領域があって、各自がやりたいことを事業化したという流れでした。
なるほど。創業メンバーではなかった大池さんがジェネックスパートナーズに出会ったのは、どのようなご縁だったのですか?
私は元々GEで働いていて、転職を考えた時にあるエージェントを紹介されたのですが、その方から最初に会った時に「ジェネックスパートナーズがぴったりだと思う」と言われていました。ただ、当時は正直に言って名だたるコンサルファームが頭に浮かんでいたので、「この人は何を言っているんだろう?」と(笑)。その場では「分かりました」と言いながら、他のコンサルファームを順番に受けていました。ところが、実際に受けていくとGEに身を置いていた私からすれば実行までやるのが当たり前だったのに、各ファームの話を聞くと実行までやっていない。そこで、やっぱり何か違うなと感じたことからジェネックスパートナーズを受けてみると、この人たちは分かっているなと思ったんですね。それで自分と合うと感じ、入社したという経緯です。
実際、入社されてみていかがでしたか?
一番苦労したのは、頭の使い方やドキュメンテーションでしたね。GE時代ももちろんやってはいましたが、コンサルティングファームに入ってみると全く違いました。「論理的思考が大事」というのはよく聞く話ですが、私の場合はこの業界に入るまで全く意識したことが無かったので、コンサルティングファームに入社した後に猛勉強しました。
それでコンサルティングファームの選考に合格したのはすごいですね。大池さんが、貴社らしいと思える仕事をできたのはどんな時でしたか?
某大手メーカーの再生が一番大きかったですね。入社して2年目くらいだったと思いますが、当社がちょうどその頃から再生案件を手掛けるようになった時期でした。粉飾決算発覚後にファンドに買収され、残っていたのは3つの事業のみで、オフィスに行ってみると当然ながら社員の雰囲気も暗く、最悪の状況でした。まずは営業利益を黒字にしないといけないということで、現場に入って改善していきましたが、その活動を通じて現場が本当に変わる瞬間を感じられたのが、一番当社らしい案件だったと思います。初めは半年くらいの契約での案件でしたが、その年度内に営業利益を4%改善することができました。一番の要因は、モノの売り方を見直したことです。よくある話ですが、どの製品をどこでどれだけ売るとどれだけ利益が出るのか、分かっていない企業が実は多いのです。そこをしっかりしたデータを使って理解するとか、営業は売りやすいところに売りに行く傾向があるので本当にそこに行くのが良いのか等、時間の使い方も含めて踏み込んでいきました。業績を改善するために、会社全体が変わらないといけない状況だったので、そういう活動の進め方をしていたのですが、そこに立ち会い、変わる瞬間も見られたのが大きかったですね。
社名の由来でもある「変革の遺伝子」という言葉が印象的ですが、この案件もまさにそれを体現していますね。
おっしゃる通りです。我々がこの活動を引っ張っていく半年の中で、クライアント側で我々と同じ動きができるメンバーをつくるというのが当初からの前提でした。その方は、営業企画の若手エース級の方でしたね。
貴社の事業についてもお話いただけますか?
現在の事業は主に2つであり、経営コンサルティングと、シックスシグマも含めたトレーニング事業です。当社事業の85%くらいは経営コンサルティング事業ですが、シックスシグマを中心としたトレーニング事業の方も一定のニーズはあるため、そちらも継続して行っています。
シックスシグマのクライアントは長期間にわたる企業が多いのでしょうか?
そうですね。ただ、例えばLIXILは4~5年かけて支援を行っていますが、そこまでやれば後はクライアントが自らできるようになるため、そこで契約は終了します。
中長期のビジョンとして、会社の方向性をどのようにお考えですか?
第一に、規模を拡大することを考えています。具体的には、これから3年で倍の規模にする予定です。世の中の動きのスピードも速い現状において、その変化を先読みしつつ新しいことをやっていこうという研究開発的な投資も重要となります。元々ニーズが無いところに、この業界はもっとこういうことをやっていくべきだということをクライアントと共に考えていく必要があるのでは、と。現状においても取り組んでいることですが、このような活動を更に多くやっていく必要があると考えており、組織の規模を拡大する事で、より余裕を持って対応できる体制を構築していきたいと思っています。そのため、まずは倍の規模という目標を打ち出しています。
現在、組織体制としては何名いらっしゃるのですか?
今は30名弱ですので、これから50~60名くらいにはしたいと考えています。この規模になれば、会社としてもかなり変化するだろうと思います。とは言え、ジェネックスとしての良さをどう残していくかということも考える必要がある。良いところを崩したくないという面はありますが、一方で変わらないといけない部分もあるのは確かなので、これから規模が大きくなる中で人の入れ替えもある一方、対応できる領域も広がっていくでしょう。
求める人材としては、どんな人に来て欲しいと考えておられますか?
今は新卒メンバーを求めていますね。2019年4月は新卒が初めて2名入社しており、2020年4月は1名入社予定です。今後、当面は毎年2名ずつを目安に新卒採用を継続していく考えです。
新卒の方が入社されてみて、いかがですか?
既に大活躍してくれています。その要因としては、思考力が強いということが挙げられるかと思いますね。また、性格的に物怖じしないタイプということもあるかもしれません。
すごいですね。どのようにして、そんなに優秀な新卒を採用できたのでしょうか?
今はおかげさまで中途採用も月30~40件ほど応募をいただいており、その対応に追われている状況です。それに加えて新卒採用も対応するというのは難しいため、外部のエージェントを活用しています。かなり確度が高い紹介をいただいており、優秀な新卒の採用を実現できているので、今後数年はこの体制で採用活動を進めていこうと思っています。
中途採用に関しては、どのような方を求めていらっしゃいますか?
コンサル出身者と事業会社出身者を両方半々で採用していく方針です。これまで当社の年齢層は上がっていましたが、この1年新卒採用や若手の中途採用を強化することで、平均年齢も若くなってきました。今後も若手からマネージャークラスを中心に、採用を強化していきたいと考えています。一方で、創業メンバーも数名まだ残っていますね。
大池さんは一度ジェネックスを出られてから再度戻られていますよね。それだけの求心力が貴社にはあったということかと思いますが。
はい、戻りたいと思える会社でしたね。一度外に出てみることで、自分がコンサルタントとしてどこまで通用するかはよく分かりましたし、一方でジェネックスパートナーズというファームが他とくらべてどういう組織なのかも認識できたことも良かったと思っています。自分にとって、どういう組織・どういうコンサルタントとしてのアプローチが合うのかというのも明確になったという点が大きいと思います。
最後に、この記事を読まれている方にメッセージをいただけますか?
成長したい方であれば、当社がベストだと思います。他のコンサルファームの場合は、戦って生き延びる人だけが残れる環境が多いと思いますが、当社は本気で人を育てる方針です。研修も入社時に若手コンサル向けのプログラムを用意していますが、それとは別に若手の強化のために隔週で実際の案件を使ってケースを解く場を設けています。また、若手にできるだけ経験を積ませようと考えており、「データ分析をやるなら上長がやれ、頭を使う業務を若手にやらせるように」と言っています。そうすると中間報告の前日になって「ここまでしかできてないのか」ということも起きますが、本当に人を育てるにはそれも含めてマネジメント層が引き受けないといけない。アサインメントも本人の志向を考慮して行っており、今回の案件で求められる要件に対してどこがチャレンジなのかをアサイン時にすり合わせた上で、それが実際できたかどうかの評価面談も行っています。また、当社は独立系のファームですので、特定のものを売らないといけないという制約も無いですし、戦略あるいは実行しかやらないということも無く、クライアントに本当に必要なものを実践していける強みがある。それに加えて、やりたいことを実行しやすい環境でもあります。当社の場合は、「その案件をやりたかったらやればいいが、やりたくないなら他のやり方を考えればいい」という発想が通る環境です。ぜひ当社に共感いただき、興味をお持ちいただける方のご応募をお待ちしています。
構成:神田 昭子
撮影:櫻井 健司
※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。
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