ベンチャー 採用動向レポート 2016年10月

2018年4月にかけての、採用動向をまとめたレポートです。

ベンチャーによる直近の資金調達額は2014年に1000億円超、2015年には1532億円、更に2016年は上半期で既に928億円と前年同期より21%増え、過去最高を更新しています。尚、調達を行った企業数でみますと前年比で約30%減少しており、1社毎の調達額に大型化傾向が見られます。また2015年のIPO件数は92社で2010年から増加傾向。このように採用と大きく関連する資金調達、EXIT動向からベンチャーの活況度合いがみてとれます。

また一言にベンチャーといっても直近はIoT、AI、ロボティクス等業態の多様化も特徴です。特に昨年の大型調達(10~100億円)上位企業には医療、素材、宇宙、Fintech等多様な業種が軒を連ねています。

このように多様なベンチャーが勢いを増す中、採用ニーズには顕著な動きがあります。一つは大手企業とのアライアンスによって更なる事業成長を推進するための事業開発系人材の採用。もう一つは、ハードウェア技術関連のニーズです。大手企業と先端ベンチャーのアライアンスやモノづくり分野におけるベンチャー機運の高まりは新たなムーブメントといえます。

ベンチャーへの転職に成功する求職者の傾向としてはマインド面に特徴があります。一つは当然ながらビジョンへの強い共感。その企業が実現しようとする世界観を自らの手で成し遂げるという強い意志。もう一つは、役職に関わらず自ら手を動かすという現場姿勢。これらはベンチャーへの参画希望者には常に求められるマインドといえます。また最近ではビジネスの複雑化に伴い、更に専門的で高度なスキルと知識、高い実績が求められるようになっています。

このような状況下にて、採用を成功させているベンチャーに共通するのは、優秀な潜在層に積極的にアプローチしている点です。例えば、米国において採用経路として最重視されるリファラル採用を積極的に導入する企業は一定の成功を収めています。更に自社のビジョンや戦略を深く理解しえるキャリアコンサルタントと関係を深め、リファラルに加え効率的な外部サーチ活動を行い、優秀な人材を集中的に口説いていくことも成功の鍵です。

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