面接官の本音 vol.123   株式会社アカツキ

株式会社アカツキ

公開日:2018.09.21

「“A Heart Driven World.” ハートドリブンな世界へ」というビジョンを掲げる総合エンターテインメント企業の株式会社アカツキ。心がワクワクするような自分らしい活動を一人ひとりがすること。それが誰もが幸せな世界を創る原動力となるという想いのもとで、ゲーム事業とライブエクスペリエンス事業の2本柱で成長を続けている。ライブエクスペリエンス事業のリードを経て、現在は人事の責任者を務める法田貴之氏にお話を伺った。

株式会社アカツキ Relationship Produce Guild General Manager 法田貴之氏

Contents

【インタビュアー】コンサルタント 工藤 直亮

一緒に働きたいと思えるのは、言葉に魂が込められている人。深い内省が、その人の成長につながる。

Q

貴社の面接の特徴としては、どのような点が挙げられますか?

法田

人事面接においては、スキル以前に当社のカルチャーに合うかどうかを見ています。当社では、合宿や社員旅行など社員同士がコミュニケーションを密にとる機会が多いため、面接でこれらのイベントのお話をして候補者の方がワクワクしているのか、それとも少し引いてしまっているのかなど、反応を見るのです。「文化貢献」という点も社員となる方には期待しますので、当社のカルチャーに対する温度感が受け身な方や抵抗感があるような方だと難しいと考えています。

Q

貴社のカルチャーに合いそうかどうか、面接で見抜けるものですか?

法田

そうですね。本当に合うかを見抜くのは難しいですが、一緒に働きたいかどうかというのは、短時間でも感じるものがあります。特に、一つひとつの言葉に魂が込められている人には、一緒に働きたいと感じることが多いですね。例えば、「リーダーシップ」という言葉ひとつ取っても、人によって定義が異なると思いますが、その言葉を深く掘り下げて聞いていくと、その人のリーダーシップに対する考え方や、人との関わり方、価値観などが浮き彫りになってきます。

Q

なるほど、キーワードはしっかり定義を確認するということですね。他に、法田さんが面接で必ず聞くことはありますか?

法田

自分が主体性を持って取り組んだ成功体験、失敗体験を聞くようにしています。その時にどんな感情が動いたのかも知りたいですし、何をもって成功/失敗とするかという定義もその人によって異なります。特に失敗体験においては、深い内省があるかどうかを確認していますね。深い内省がその人の今後の成長、次へのジャンプにつながるためです。

Q

深い内省をしているかどうかで、その方の入社後のポテンシャルが見えるのですね。

法田

おっしゃる通りです。成功体験、失敗体験などは恐らく事前に準備して面接に臨む方が多いと思いますが、たとえ用意していても、深く掘り下げて聞いていくとその人の本質の部分がよく分かります。深く内省されている方の場合、聞いているこちらも追体験できることがあります。

株式会社アカツキ

面接は、相手と向き合う「対話」の時間。人生が輝く働き方を実現するために、自身の本当にやりたいことと、アカツキの方向性とを重ね合わせて。

Q

面接でこういう方にお会いできると嬉しい、というのはありますか?

法田

ケースバイケースなので特定のイメージは無いですが、例えば面接の中でもご自身が気づきを得て成長する姿勢を持っている方に出会うと、この方とは一緒に仕事をする中でもこういう成長をしていくのだろうな、と想像できてうれしくなりますね。用意された回答をするだけのロールプレイング的な面接ではなく、「対話」が成立しているわけです。こちらの問いから何かを絞り出そうとしている姿勢は良いなと思います。

Q

まさに面接では面接官と候補者の方との「対話」が重要だということですね。

法田

はい。ただ、社内で社員との1on1ミーティングを行っていて感じることですが、対話というのは難しく、お互いの信頼関係によるところが大きいものです。その点から、初対面である面接で本当の自分が出せる、対話が成立するというのはすごいことだと思います。

Q

面接前の準備というお話も少し出ましたが、事前にどういう準備をして面接に臨んでいただけると良いでしょうか?

法田

面接の準備というよりも、ご自身について突き詰めて考えてきていただきたいです。自分は本当に何がしたいのか。転職という、人生にとって重要な転機について真剣に考えている方であれば、面接でもご自身の深い想いを素直に出せるはずです。当社の場合であれば、エンターテインメントに関わっていくモチベーションの源泉がどこにあるのか、など。やはり受け身ではなく主体的に社内の各種イベントにも関わっていく方でないと、当社での仕事にも前のめりになれませんから。

Q

確かにそうですよね。候補者の方の質問から見えてくるものはありますか?

法田

アカツキが対外的に発信していることと、実際にやっていることが本当に合致しているのかを確認するような質問は、その方が当社と深く向き合おうとしているのが分かりますね。例えば、実状とのギャップがある場合、会社が目指すところは良いので、現状足りていない部分は自分も一緒にやっていこうと思ってくれる方にはワクワクします。自分はこういうところで貢献できる、と言ってくれたらうれしいです。見極めよう、と思ってしまうと相手のことを本当の意味で知ることができなくなります。だからこそ面接は、候補者の方と向き合う時間にしたいと考えています。また、短時間の面接だけではわからない部分も当然ありますので、当社ではインターンや会食など、様々な角度からその方を知ることができる機会を設けるようにしています。

Q

先ほどの「対話」を実践されているのですね。最後に、この記事を読まれている候補者の方へメッセージをお願いします。

法田

自ら会社や事業をつくりあげていきたい方や、自分の影響力を出していくぞ、という意気込みのある方、ぜひジョインしませんか。単なる役割としてではなく、自身のやりたいことと当社の方向性とを重ね合わせて仕事を考え、「私なら、アカツキでこういうことを実現できると思います!」と語ってくださる方をお待ちしています。

インタビュアー / コンサルタント 工藤 直亮

構成: 神田 昭子

撮影: 出島 悠宇

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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