面接官の本音 vol.158   株式会社カミナシ

株式会社カミナシ

公開日:2023.08.10

「ノンデスクワーカーの才能を解き放つ」をミッションに、現場DXプラットフォーム『カミナシ』を提供し、従来の紙帳票での管理のデジタル化によって作業者や管理者の業務効率化を実現している株式会社カミナシ。2016年12月に同社を創業し、現在代表取締役CEOを務める諸岡裕人氏にお話を伺った。

株式会社カミナシ 代表取締役 CEO 諸岡裕人氏

Contents

【インタビュアー】コンサルタント 和田 智行

面接では、これまでの人生について掘り下げて話を聞き、全身全霊でその方と向き合う。

Q

まず初めに、諸岡さんが面接で最も大切にされている点についてお聞かせください。

諸岡

お話していて、お互いに価値観や波長が合うのかということですね。僕は最終面接でお会いすることが多いので、スキル・経験といった実務面は既にクリアしているという前提で、その確認にフォーカスした時間にはしていません。

楽しいとかお互いに話していて非常に刺激を受けたとか、良い時間だったなと思えるかどうかを大事にしています。そこは理屈だけでなく感覚も大切にしています。

Q

面接で候補者の方の原体験を深堀りされると聞きますが、どのような面接なのですか?

諸岡

僕は、カミナシでのキャリアをその人の人生の代表作にしてほしいと思っているんです。そのうえで面接では、その方の人生にとってカミナシで過ごす時間がどういう意味を持つのか、その人の大切にしたいことや実現したいことを叶えるうえでカミナシがベストなのか、という点をお互いに見出していくために、まずは 現在に至るまで の、ご自身の人生について語っていただくようにしています。面接時間の大半は候補者の方のお話を聞くことに徹しています。

その方のこれまでの人生における点と点をすべて伺ったうえで、「今からカミナシに入ってどんなことをしていきたいですか?」という未来について一緒に考えていきます。そのプロセスを通じて点と点が線で繋がれば、ぜひ当社の船に一緒に乗っていただきたいと思いますし、線で繋がらず当社の環境をその方の未来と重ねてイメージしづらいような場合は、当社でのキャリアはご本人にとってベストではないのかなと感じてしまいます。

多くの方は過去まで深く遡って話す想定をしていないので、面接の場で一緒に話しながら見つけていく作業という感じですね。「今話していて気づいたんですけど、僕ってこういう人だったんですよ」と候補者の方から言われることもあります。

Q

過去の面接で、印象に残っているケースなどはありますか?

諸岡

どの面接も内容が濃く印象深いですが、中でもCTOの原を採用できたことは僕にとって大きかったと思います。当時、事業拡大するフェーズにおいてCTOの採用が会社にとっても僕にとっても非常に大きな課題でした。

原のために彼が好きなものや彼が絶対やりたくないことなどを洗い出して整理したうえで、「あなたがカミナシに来るとカミナシも成功するし、あなた個人としてもこんなに幸せになれる」というストーリーを伝えることができたというのは、普段から私達が大事にしていることの集大成を形として彼に届けられたのではないかと考えています。

株式会社カミナシ

カミナシという同じ船に乗って欲しいのは、 自分の夢を語れる人。

Q

貴社にとって、『志ある人材』とはどのような方でしょうか?

諸岡

「自分が何を成したいか、どうありたいか」を自身の言葉で語れる人です。その内容は「本を書いて有名になりたい」「社会にインパクトを残したい」「子供に誇れる仕事がしたい」「お金を稼ぎたい」等、どんなことでも構わないのですが、自分の夢や目標・野望があるかどうかが重要だと考えています。何かしらあれば、我々もその人の夢を応援できますから。

僕自身も、会社として掲げているビジョン・ミッションという公の目標はもちろんありますが、個人として「死ぬまでに何か大きなことを成し遂げたい」という思いがあり、カミナシというのは自己実現のための箱でもあります。

Q

貴社のバリューにフィットする方かどうか、面接でどのように判断されていますか?

諸岡

候補者の方によって聞き方は様々ですが、例えば「自分リノベーション」というバリューに関しては「最近、苦しい思いをして自分を思いっきり変えた経験はありますか?」と質問しています。

その方が本当に変化できる方なのかどうかを見極めるのは実際にはかなり難しいですが、社内のメンバー達からの経験に基づいたアドバイスを受け入れる素直さがある方なのかどうかは重要だと考えています。

当社のバリューを策定する前の時期に、何かしら自分たちの判断基準を決めないと面接できないなと考えて、「正直であること」「本気のスイッチが入ること」「他者に対して思いやりを持つこと」の3つが無い人はNoにしようと決めました。

逆にこの3つがある人であれば、変化を受け入れたり、相手の立場に立って「変わった方がいいよ」と言ってあげられたりするのではないかと思っています。

当社の価値観を表したバリューは5つあり、面接プロセスの観点として組み込んで確認しているのですが、この3つはそのベースとなる非常にシンプルかつ重要な要素として、バリューに加えて僕が面接で確認しているポイントですね。

Q

最後に、貴社を志望される候補者の方に向けて、ぜひメッセージをお願いします。

諸岡

当社のメンバーは僕が言うのもなんですが、気持ちの良い人たちばかりです。皆、ミッション・ビジョンの実現に向けて一緒に頑張ってくれています。事業成長という点ではこれからもっと頑張っていく必要がありますが、メンバーの人間性やカルチャーに関しては、心から誇れる部分だと思っています。

当社のカルチャーについて、言語化できない空気感のようなところで言うと、皆、余白を楽しみ、遊び心を大切にしている点があると思いますね。新しいアイデアやチャレンジを歓迎したり、共に楽しむような温かさを共通して持っています。

こういうメンバーが集まっている環境で一緒に自分の夢に向かってチャレンジしたいという方がいらっしゃれば、ぜひご応募をお待ちしています。

インタビュアー / コンサルタント 和田 智行

構成: 神田昭子

撮影: 波多野匠

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

担当コンサルタントから

コンサルタント 和田 智行

日頃カミナシを受けた候補者の方が面接後に「とても志望度が上がりました」と話されることが多く、一体どんな面接を行っているのだろうと不思議に感じていました。今回のインタビューを通じて、その理由の一つは、諸岡様やカミナシの方々が将来の社員となる候補者の方にとことん向き合う姿勢を持っているからなのだな、と感じさせられました。同社は「現場ドリブン」というミッションを掲げており、顧客のビジネス・業務・現場で働く方々の想いや悩みに徹底的に向き合う姿勢を持っています。だからこそ、候補者に対しても全身全霊で向き合い、カミナシがその人の人生の代表作になるかどうかを、徹底的に考えておられるのだなと、点と点が結びついたような想いになりました。
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