面接官の本音 vol.162   テックタッチ株式会社

テックタッチ株式会社

公開日:2024.04.10

「Maximize the power of tech 〜テックの力を最大化する〜」というミッションを掲げ、システム活用の側面から、世界中の誰もが自然にテクノロジーを使える世界の実現を目指すテックタッチ。同社が開発提供しているデジタルアダプションプラットフォーム「テックタッチ」はすでに多くの大企業に導入され、DX推進に大きく寄与している。いま急成長中のテックタッチでCPOとCFOを兼務する中出氏にお話を伺った。

テックタッチ株式会社 取締役 CPO / CFO 中出 昌哉氏

Contents

【インタビュアー】コンサルタント 小川 昌之

Day1から仕事を楽しんでいただくために、時間をかけてじっくりと選考

Q

まずは御社の選考フローについて教えてください。

中出

テックタッチでは、まずお互いを理解するためのカジュアル面談を設けています。その場では、事業や仕事についてリアルにお伝えして面白そうな企業だと思っていただくとともに、その方がやりたいことと我々が期待していることが一致しているかどうかを大まかに確認させていただくような機会になっています。

その後、本格的な面接に入っていくわけですが、そこでは採用部門とは異なる部門の人間も同席して選考を行っています。たとえば、プロダクト部門の人材を採用する時にはビジネス部門のメンバーも面接に加わり、お互いにクロスして面接を進めていく。というのも、当社はいま急成長を続けており、どの部門も切に人材を必要としているので、部門だけの判断では選考基準が甘くなる恐れがある。それを防ぐために、他部門からの視点を入れて、その方が本当にテックタッチで活躍できるかどうかを見極めています。

そして最後に、これは主にプロダクトマネージャー(PdM)志望の方に対してですが、スキルを確認させていただくために、ケースをお渡しして考えていただく面接を行っています。

Q

たいへん時間と手間をかけて選考されている印象ですが、それが早期退職の防止や離職率の低下につながっているのでしょうか。

中出

おっしゃる通りで、当社はキャリア入社者の早期退職が非常に少なく、他のスタートアップに比べると離職率も低いと思います。それは、採用選考にしっかり力を入れており、ほとんどミスマッチが起こらないからだと考えています。

また、どちらかの理由で採用に至らなかった方とも選考を通して親しくなり、選考終了後に『今回はご縁がありませんでしたが、もしよろしければ今後も情報交換しましょう』と一緒に食事に行くこともあります。何もその方の能力を否定して落としたわけではなく、いま我々が求めているポジションにスキルが合わなかったというケースが多いんですね。

特にPdMの場合はスキルセットが多様なので、当社にフィットしない方もいらっしゃいます。高いスキルを有している方でも、現在の我々のステージではまだそれを発揮する場がなく、せっかく入社いただいてもパフォーマンスを上げられないのはとても残念。そうしてお互いがアンハッピーになるような事態は絶対に避けたくて、テックタッチにお迎えするからには、Day1からすぐ立ち上がって仕事を存分に楽しんでいただきたいと思っています。

Q

面接にあたって中出さんが大切にされていることをお聞かせください。

中出

我々が大切にしているのは、大局的に物事を考えて、本質的な課題にアプローチしていくことです。解決すべき課題が山のようにあり、お客様からさまざまな声が寄せられる中で、取り組まなければならない問題をきちんと見極めて定義していく。PdMに関わらず、そうした思考力を備えているかどうかを面接の場で確認させていただいています。また、PdMに関して言えば、常にユーザーに興味を持ち、お客様から新たな知見を得るのに貪欲であることが大事だと思っていて、そうした資質も面接で見ています。

テックタッチ株式会社

「テックタッチでキャリアを積んで良かった」と思ってもらえる場に。

Q

中出さんが面接で必ず聞く質問はございますか。

中出

まずカジュアル面談でお伺いしているのは、その方が描く今後のキャリアですね。もちろんテックタッチで長く活躍していただけるとうれしいのですが、いまは自由にキャリアを選べる時代なので、ポジティブな理由で当社を離れる方もおそらく多いだろうと思っています。その時に「テックタッチにいて良かった」と少しでも感じていただきたいんですね。

将来やりたいことがあって、テックタッチでのキャリアがそれを後押しできるのが理想ですが、たとえばBtoCのプロダクト開発を極めたい方は、たぶん当社には合わない。我々は主にエンタープライズ向けのBtoBの領域を手がけているので、マスを相手にする醍醐味はあまり味わえない。面談を通してギャップを感じたら、具体的に指摘して「テックタッチでのキャリアが本当に自分にプラスになるのか」を考えていただく時間を取っています。

Q

先ほど、最後にケース面接を実施しているとのお話でしたが、そこではどんなことを確認されているのでしょうか。

中出

ケース面接はPdM候補者の方に実施していますが、PdMとしてのスキルを把握するのはやはり面談だけでは難しいので、実際に何か課題を設定して解決策を考えていただく場を作っています。そこで私が見極めたいのは、仮説を立てて検証する力と、お客様に向き合う力。この2つにフォーカスした課題を用意して、私がインタビュイーとしてお客様役を務め、候補者の方がインタビュアーになって、私から情報を引き出して仮説検証していただいています。このケース面接は、私としてもたいへんこだわっていて、かなり深掘りしてコミュニケーションさせてもらっています。

Q

御社にとって、『志ある人材』とはどのような方でしょうか?

中出

我々が掲げるミッションに共感し、すべてのユーザーがシステムを使いこなせる世界を創りたいと強く思っている方ですね。ただ、私自身はミッションに非常に共感して参画したというより、単純にプロダクトでユーザーに大きな影響を与えたいとか、 “コト”に向き合うことに興味がある人間で、それを達成することに並々ならぬこだわりがあります。それを「志が高い」と言えるかどうかはわかりませんが、本気で“コト”に向き合うことが楽しくて、そこにいくらでも力を注げるという方もテックタッチに合うんじゃないかと思っています。

Q

最後に候補者の方に向けてのメッセージをお願いします。

中出

いまお話しした通り、我々はコトに向かうことを何よりも重んじているチームです。特にPdMというのは板挟みになりがちなポジションで、大きな会社だと下手すれば社内調整に自分の時間の8割を費やしているような人もいらっしゃるかもしれませんが、弊社では社内政治が一切必要ないので、PdMが本来果たすべきコトに向き合える。プロダクトマネジメントの真髄に触れて、ご自身のスキルを大きく伸ばすことのできる環境だと思います。

あと、これは私のミッションでもあるのですが、先ほど申し上げたように「テックタッチにいて良かった」と思ってもらえる人を増やしたくて、その前提としてテックタッチ自体の知名度をもっと上げていかなければと考えています。対外的な情報発信もいっそう積極的に行い、世間からの評価を集めて「テックタッチの人材は優秀だ」と認められるようになりたい。テックタッチでキャリアを積むことが、大きな価値となって未来の選択肢が広がるような、そんな企業を目指していきたいと思っています。

インタビュアー / コンサルタント 小川 昌之

構成: 山下和彦

撮影: 波多野匠

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

担当コンサルタントから

コンサルタント 小川 昌之

同社は、時代の大きな潮流でもあるDXを企業が推進するために必要不可欠な「システムを使いこなす」ことを支援するサービスを提供されています。社会に与える影響も大きいこともあり、志のある優秀な方が集まっています。
とても丁寧に仲間集めをされていることは存じ上げておりましたが、インタビューを通してその想いに触れ、あらためて強く実感を持ちました。特に、入社された方のキャリアのことも意識されていらっしゃるのには驚きました。こういった候補者や社員と向き合う姿勢というものは、顧客との向き合い方にも通じるものがあります。同社が顧客視点の本質的なサービスを提供されていることを窺い知ることができました。
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