面接官の本音 vol.111   freee株式会社

freee株式会社

公開日:2016.05.10

「スモールビジネスに携わるすべての人が、 創造的な活動にフォーカスできるよう」。そんなミッションを掲げ、スモールビジネスの各成長段階をサポートするソリューションを提供しているfreee(フリー)。2012年7月創業ときわめて若い企業ながらも、コアとなるプロダクト「クラウド会計ソフト freee」は、すでにスモールビジネス向けクラウド会計ソフトでシェア No.1 を獲得。シリコンバレーの有力ベンチャーキャピタルやシンガポールの政府系ファンドなど、グローバルな有力投資家からも高い評価を受けて累計60億円以上の資金を調達し、事業拡大をさらに加速させている。

freee株式会社 執行役員 セールスオペレーション統轄本部長 採用担当役員 野澤俊通氏

Contents

【インタビュアー】コンサルタント 岡田 麗

求めるのは「タケノコ人材」。面接では、挫折や失敗の話からタケノコ感を見極めたい。

Q

御社のビジネスの現況はいかがですか。

野澤

freeeはまだ投資段階のベンチャーですが、すでに当社のサービスをご利用いただいている事業者の数は60万を超えています。そうしたお客様へのサポート体制もさらに強化し、先日実施したユーザー満足度調査では92%という数字を獲得。質を落とさず量を拡大するという高い目標をクリアできたと感じています。

また最近ではメガバンクや地方銀行との協業も積極的に進めています。金融機関と連携して、さらなるfreeeユーザーの獲得や、融資の効率化など、中小企業の方々のビジネスの効率化につながるような新しいサービスの開発も行っております。

Q

そうして急激に成長している御社ではいま、どんな人材を求めていらっしゃるのですか。

野澤

いま当社ではさまざまなポジションで新しい力を必要としていますが、求める人物像として共通しているのは、「タケノコ人材」であるかどうかということです。

まだまだ私たちはスタートアップの段階なので、ひとりひとりが多岐に渡る業務を手がけなければなりません。ですから、ある特定の分野に精通したスペシャリストよりも、どんなファンクションを担うことになってもスピード感を持ってキャッチアップし、成長できるような人材のほうがいい。

竹というのは「節」があって、その節と節の間が短期間にすごく伸びるんですね。いわば「節」というのがファンクションで、それをいくつも生み出していくことで急速にまっすぐ成長していける、そんな人材を採用したいと思っています。面接官のミーティングでも、よく「タケノコ感はあるか?」というフレーズが出てきますね。

Q

いまお話しいただいた「タケノコ人材」というのは、面接の場でどうやって見極めていらっしゃるのでしょう。

野澤

私が面接でよく質問しているのは、これまでのキャリアの中でどんな挫折をしたか、どんな失敗をしたか、ということですね。

そして、挫折や失敗からどう這い上がってきたか、という話にとても興味をそそられます。そこから、その人の成長が見える。レジメに書かれているこれまでの業務成果については、正直、こちらから掘り下げておうかがいすることはないですね(笑)。

ミッションに共感し、あらゆるチャンスを楽しめる人と、このfreeeを創り上げたい。

Q

そのほか、面接で重視しているポイントはありますか。

野澤

ITが好きかどうかということですね。開発業務などに関わった経験などはまったく問いませんが、ITの世界が好きな人のほうが、当社での仕事はきっと楽しいと思います。

ですから面接の場で、たとえば「Google MAPを日本中に使ってもらうためには?」という質問などを投げかけることもあります。どんな観点でもITを捉えていて、ITにどんな思いを持っているのかという点はおうかがいしたいですね。

Q

最近入社された方で活躍されているのは、どんな経歴をお持ちの人材ですか。

野澤

いちばん活躍しているのは、起業失敗組のメンバーですね。自分でベンチャーを立ち上げながらも、うまくいかず会社を畳むことになり、縁あって当社に参画した者もおり、彼は当社にとてもフィットしていますね。

また、大手の総合商社から転職してきたメンバーも、セールスとして実績を残し、今はマーケティングチームで大いに活躍しています。

Q

逆に、御社でご活躍が難しいタイプの人材はどんな方でしょうか。

野澤

ここでご自身の確固たるキャリアパスを創りたいという方は、当社を選ばないほうがいいですね。私たちがみなさんに提供できるのはチャンスだけ。

たとえば、セールスで入社したメンバーに、「いまfreeeにとって最も重要なのは人材なので、採用業務を担ってほしい」というオファーを出したこともあります。その人は「ぜひやりたい」と受諾してくれましたが、こうした思いも寄らないチャンスが次々と降ってくる。柔軟にそれを掴んで自分の成長につなげられるような人に参加していただきたいです。

Q

御社に入社される方は、御社のどんなところに魅力を感じていらっしゃるのでしょう。

野澤

「スモールビジネスに携わるすべての人が、 創造的な活動にフォーカスできるよう」という私たちが掲げるミッションに共感してくださる方が多いですね。

日本の国の経済を支えているのは、圧倒的な数の中小企業であり、そうした中小企業が弱体化していくことに危機感を覚え、何とかしたいと。こちらも、面接の場で「中小企業へどんな思いを持っているか、どんな課題感を抱いているか」というみなさんのお考えをお聞きしたいですね。

Q

では最後に、候補者の方々にひとことメッセージをお願いします。

野澤

このfreeeという未完成な企業を、ぜひこれから仲間になっていただく方々と一緒に創り上げていきたいですね。

新規ビジネスもこれから続々と起こしていく方針であり、それを主要メンバーとして担うチャンスもたくさんある。

10年後、freeeがグローバルで数千人規模の企業に発展した時、そのコアとなるのは、いまこのタイミングで入社いただくみなさんだと思っています。

インタビュアー / コンサルタント 岡田 麗

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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