公開日:2025.05.12
「顧客の創造を通じて、関係者全員の幸福を追求し、各個人の成長を促す」を企業理念に掲げ、IT・医療・ヘルスケアを中心に、多様な領域で40以上の事業を展開するレバレジーズ。新規事業にも積極的に投資しており、年間100億円規模の投資の元、毎年多くの新規事業を立ち上げている。創業以来、黒字経営を保ちつつ、新事業の創出に果敢に挑み続け、創業20年で年商1400億円を超える規模にまで急成長を遂げている。そんなレバレジーズは、さらなる発展に向けてどのように人材を採用しているのか。同社で執行役員を務める藤本氏に話を伺った。
レバレジーズ株式会社 執行役員 藤本 直也氏
【インタビュアー】コンサルタント 坂梨 雄亮
採用面接で重視されているポイントについて教えてください。
募集しているポジションにもよりますが、エンジニアやデザイナーのような専門性が明確な領域は、経験やスキルがあるかどうかを重視しています。一方、事業開発やプロダクトマネジメント、マーケティングなどの領域に関しては、専門性よりもむしろ新たなスキルを自分で主体的に獲得し、やるべきことを成し遂げる力が重要だと考えています。なので、後天的に身につけられる能力よりも、教育しにくい習慣や性格などの優先度が高いです。具体的には、どのくらい自学自習やインプットの習慣があるか、目標に対してコミットメントする力があるかといった観点になります。
自学自習とコミットメントできる力を重視されているとのことですが、面接の中でそれをどのように見極めていらっしゃるのでしょうか。
候補者の人生で重要なイベントにおいて、なぜそうした意思決定をしたのか、そして意思決定をした結果、どのような行動をとってきたのかをお伺いしています。なので、一番聞く質問としては、「生まれてから今までの間で、目標に対して成果を出したり、努力してきたことの上位3つは何ですか?」です。その回答から、候補者がどのように「意思決定を行い」、「目標設定を設定し」、「努力してきたか」を理解することで、候補者を深く理解したいと思っています。面接を通して、候補者がどんな人間でどんな考え方をする方なのかを深く理解し、レバレジーズでどのようなキャリアを歩んでいただければ双方幸せになれるのか、候補者の人生の半分に責任を持つ気持ちで面接をしています。
候補者の方々の人生を深掘りしていくのが藤本さんの面接のスタイルなのですね。
そうですね。その方の思想やビジョンについてもお伺いしますが、どちらかというと、今までの生き方や意思決定の背景、そこに紐付く実際の行動や結果について質問することが多いです。業務においても、どのような課題設定をし、どのような施策を取ってきたのかなど、事実ベースで判断しています。
そういった情報から、相手が得意なことや今後やっていきたい業務やキャリア、苦手なことなどを想像し御本人とすり合わせしていきます。例えば、新規事業開発の責任者を希望していた方でも、コミュニケーションを重ねていく中で、別の業務の方が適正があると判ることがあります。例えば、新規事業責任者ではなく、専門性を身につけた上でCMOやCTOという立場から新規事業開発に関わっていく方が実力を発揮できるとのではないかなどと、直接お伝えしてすり合わせをしています。
実際に面接の場面でも、すり合わせを進める中で「その方が自分に合っているかもしれない」と納得していただけるケースが多く、結果としてその方の入社後の活躍につながっていると感じます。
藤本さんが魅力的に感じる人材を、もう少し言語化していただけますか。
キャリアに対して自律性が高く、内発的な動機付けがきちんとできる人材はとても魅力的に感じますね。
テクノロジーの変化が激しく、経済の見通しがつかない現代では、仕事をしていて大変な場面が多いと感じています。
なので、「自分がどうなりたい」や「どういう人生を送りたいか」といった、自分の内側に大切にしたい軸があって、それを満たせる場としてレバレジーズを選んでくださる方にご入社いただきたいですね。「将来のwill」が明確な方ほど、マネジメント側としても機会を提供しやすいですし、本人としてもやりたいことを仕事にできるので、入社後のモチベーションもブレないです。そうした人材のほうが成長も早いですね。
キャリアの自律性が高い人材について、藤本さんが実際にお会いされた方の具体例をご紹介いただけますか。
最近、中途で入社した社員の中に広告代理店出身の方がいらっしゃるのですが、その人は「自分が手がけた仕事が、クライアントを通してどんな社会価値につながっているのかが現職だとよくわからない。自分は目の前のお客様から要求されたことは形にできるが、自分の専門性で事業をグロースする力であったり、社会貢献していく力が養われている実感がない。そうした能力を身につけるためにレバレジーズに応募した」と仰っていて、まさにそうしたキャリアを積めるのは当社だと思い採用に至りました。
今お話しいただいたような方がまさにそうだと思いますが、御社にとって「志のある人材」とはどのような方なのか、改めてお考えを聞かせていただけますか。
日々学びを重ねて、これからの世の中がどうなるのかをしっかりと理解した上で、自分がどうあるべきかを考えて行動できる人ですね。今の日本って、別にそれほど苦労しなくても生きていけると思っています。かつて味わった逆境から這いずり出したいとか、そんな自己内発的なアプローチによる「志」というのは、今の時代ではそれほど多くはないんじゃないかと。むしろ、これから変わりゆく未来の中で、社会にとって「自分のあるべき姿」がきちんとわかっていて、そこに辿り着かなければいけないというモチベーションを絶やさず持ち続けられる人が、「志」のある人材だと思いますね。
最後に候補者の方々に向けてメッセージをお願いします。
今レバレジーズは1兆円規模の企業に向けて、毎年130%の成長をし続けています。この規模でこれだけの成長率を維持できている企業は、国内では極めて稀であり、日本経済に与えているインパクトも非常に大きいと思っています。そして、これからも驚異的な成長を掲げており、いわば日本一難しい目標に挑み続けている企業でもあると言えます。現在、年間200億円以上を新規事業開発に投じており、この投資額は通常のスタートアップであれば30社分に相当する規模です。加えて、未上場企業であるため意思決定のスピード感も圧倒的に早く、現場からの新規事業提案が即実行に移されていくような社風です。新しいビジネスを創ることにチャレンジしたい方や、それを通して自らを大きく成長させ、なりたい自分を叶えたい方にとっては、本当にチャンスに溢れた場だと思います。また、事業活動を通して社会に与える影響も大きく、社会課題の解決や世の中をより良くすることに本気で取り組める環境でもあります。そういった環境に魅力を感じ、挑戦したいと思ってくださる方に入社いただき、一緒に高く難しい目標に挑み続けていきたいです。
インタビュアー / コンサルタント 坂梨 雄亮
構成: 山下和彦
撮影: 波多野匠
※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。
コンサルタント 坂梨 雄亮