面接官の本音 vol.142   株式会社Showcase Gig

株式会社Showcase Gig

公開日:2021.05.10

2012年の創業以来、「日常の消費に溶け込むテクノロジーにより生活を向上させること」をミッションに掲げ、次世代の飲食ビジネスの創出支援を行っている株式会社Showcase Gig。モバイルオーダーの枠を超えた「次世代店舗創出プラットフォーム」へと進化を遂げ、飲食店のDX領域で第一人者と言うべき存在だ。同社の創業メンバーであり、取締役CTOを務める石亀憲氏にプロダクトマネージャー(以下「PdM」)の面接についてお話をうかがった。

株式会社Showcase Gig 取締役 CTO 石亀憲氏

Contents

【インタビュアー】コンサルタント 櫻内 智子

飲食店のインフラになることを本気で目指し、単体プロダクトからプラットフォームへ。

Q

まず初めに、貴社の事業について教えていただけますか?

石亀

当社は飲食・小売店向けにモバイルオーダーを起点とした次世代店舗創出プラットフォーム「O:der(オーダー)プラットフォーム」を開発・提供しています。具体的には、店内向けモバイルオーダーの「O:der Table」、テイクアウト向けモバイルオーダーの「O:der ToGo」、そして店頭設置型のセルフ注文端末「O:der Kiosk」から構成されており、大手の飲食チェーン店にも採用いただいています。コロナ禍で飲食事業者の方々からの要望が、お持ち帰りやECの強化など多様化する中で、それを根底として支えるためには個々のプロダクトだけでは足りないなと感じました。そこで、2021年1月からプラットフォームに舵を切ったところです。

Q

まさに潮目となるフェーズですね。貴社のPdMに求められる役割は何でしょうか?

石亀

当社では、行動力のあるPdMを求めています。と言うのも、モバイルオーダーはまだまだ「正解」が確立していないジャンルであり、業務フローの理解等の積極的なインプットをもとに自分達のプロダクトビジョンを常にアップデートしていき、具体的な仮説やアウトプットに落とし込んで検証を続ける必要があるためです。

Q

貴社の今後の方向性についてもぜひお聞かせください。

石亀

当社は飲食店をはじめとした店舗のインフラになろうと本気で考えています。インフラになるということは、電気・ガス・水道以外のすべてをまかなうことなので、食材の仕入れや予約等も今後は飲食店の方々や利用者がより効率的・効果的に行えるよう、積極的に飲食店の方々の要望・要求を吸収して当社がインフラとして実現していきたいですね。

株式会社Showcase Gig

当社のPdMに求める素質は、オンラインとオフラインを自在に行き来できる「行動力」。

Q

貴社のPdMポジションにおける選考フローを教えてください。

石亀

初回は、私かCPOの中野がカジュアル面談としてお会いします。そこではカルチャーフィットを主に見ており、候補者の方にも当社の理解を深めていただき、「面白そうか」「楽しめそうか」を見ていただくことが目的です。次のステップでは、面接としてご自身が関わったプロダクトについてお話しいただきます。ここでは、実際にPdMとしてどのような判断を下したのかを深堀りしてお聞きします。その上で、もし当社のモバイルオーダーサービスを体験したことがなければ、一度店舗で体験してもらった上で最終面接に臨んでいただくというプロセスです。実際に店舗で使ってみて初めて分かることも多く、それがオンラインとオフラインの体験をつくっていくことだと思っていますので。

Q

PdMの方との面接で、石亀さんが必ず聞く質問はありますか?

石亀

1つは「どのような状況でPdMとしてどのような判断をしたのか」、その判断の質と量についてお聞きしています。もう1つは、チーム開発に重点を置いているので、「自分の考えをどうやって言語化しているか」を確認していますね。自分が思っていることは想像以上に他のメンバーには伝わらないものなので、いかに効率的にドキュメントに落とし込めるかが重要だと考えています。

Q

過去に、面接でお会いして印象的だった方はいらっしゃいますか?

石亀

今度入社予定の方のケースですが、前職でつくられたプロダクトについて「なぜそういう構造にしたのか」「他部署との関わりはどうだったのか」等、候補者の方にホワイトボードで書きながら説明してもらい、事業面や技術面を深堀りして聞けたことで、プロダクトにおいて彼がどんな決断をしてきたのかがよく理解できました。双方にとってとても有意義な時間になったのではと思っています。しかも、その方の入社が決まって本当に良かったなと(笑)。

Q

貴社にフィットするのはどのような方でしょうか?

石亀

やはり行動力がある方ですね。PdMは考える仕事が多くて、当然営業やマーケティング、カスタマーサクセス等からデータを取り寄せて仮説を立てるわけですが、「このボタンの方が押しやすいだろう」と思って店舗に行くと、スタッフさんから「いや、画面を見ないで手が覚えている感覚で押した方が早いんですよ」と言われて「確かに!」と気づきを得ることがよくある。私たちがつくるのはオンラインのプロダクトですが、使うのはオフラインの方々なので、実際に使う現場の声を聞きに行くのは当然必要ですし、そういうところに行動力が表れるのではと。

Q

PdMの方が貴社にジョインすることの魅力についてぜひお聞かせください。

石亀

当社は、世の中に「DX」という言葉が無い頃から飲食店向けにサービス提供を行ってきました。DXソリューションの提供はコンサル領域として行われる企業が多いですが、当社は自分たちでプロダクトをつくって飲食店の方々に導入いただくことによって、彼らのビジネスがトランスフォーメーションされるという、かなり高度なDXが実現できる環境かと思います。今後は世界的にもその重要性がより高まり、DX関連の仕事が多くなると予測される中、当社で経験を積むことは候補者の方のキャリアにとっても新しい価値につながるのではと考えています。

Q

最後に、この記事を読んでいる候補者の方へのメッセージをお願いします。

石亀

当社は、オンラインとオフラインをつなぐモバイルオーダーを軸に、現実世界に影響を与えることにチャレンジしています。かつ、それをひとりではなくチーム全体で成し遂げられることが大きな魅力と言えます。新しいキャリアやフィールドにチャレンジする方の熱い想いをとても大事にしていますので、ぜひご応募ください。

インタビュアー / コンサルタント 櫻内 智子

構成: 神田 昭子

撮影: 櫻井 健司

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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