面接官の本音 vol.135   ストックマーク株式会社

ストックマーク株式会社

公開日:2020.05.08

「言葉のAIで、人類はもっと進化できる」と掲げ、企業が進化するための意志決定をテクノロジーで支援するストックマーク株式会社。ビジネスシーンでの情報収集をサポートする「Anews」、高度なビジネス環境分析を効率化する「Astrategy」、データドリブンなセールスを支援する「Asales」という最先端のAI技術を活用した3つのプロダクトを開発・運営している。代表取締役CEOの林達氏にお話をうかがった。

ストックマーク株式会社 代表取締役CEO 林達氏

Contents

自ら原体験をもとにアイデアを語ってくれる人でなければ、お客様を熱狂させられない。

Q

初めに、貴社の事業内容についてお聞かせいただけますか?

我々は「顧客の新価値創造」をミッションに掲げています。失われた30年と言われる日本経済において、我々はAIの力を活用して「マーケットから新しいインサイトを導き出す」「営業の生産性を向上させる」「組織の風土を変える」サービスを生み出すことで、日本企業が新市場や顧客を創っていくイノベーションの活動を支援したいと思っています。例えば既に1000社以上に導入頂いているAnewsの本当の提供価値は、情報収集の効率化ではなく組織マインドの変革です。日本人は意見をアウトプットするのが苦手と言われていますが、組織のトップが発信のきっかけを作り、部署横断でコミュニケーションしていくための起爆剤がニュースだと考えています。それをきっかけに気軽に意見やアイデアを発信し、組織の集合知に変えていけるよう、組織のマインドを変えていこうということです。

Q

貴社に合う方を面接でどのように見極めるのでしょうか?

当社の7つのバリューにフィットする人かどうかを見ています。更にそのバリューに繋がる原体験を持つ人であればベストですね。ちなみに、7つ全てはここでは伝えられないので、面接の際に担当者のお気に入りのバリューをぜひ聞いてみて下さい!当社は、伊藤忠商事やIBMのセールス出身者などビジネスに強みを持つ人材・東京大学の研究室出身者などアカデミックなAI技術に強みを持つ人材・ヤフーやDeNA出身者など実践的なプロダクト開発に強みをを持つ人材という3つの属性のメンバーが集まっている点が特徴です。そこを束ねていくのが我々マネジメント陣の役割であり、「お客様を元気にしたい」想いが根幹にあります。スタートアップは多様性を尊重すると言われますが、一方で多様性はコミュニケーションロスが大きいため、同質性の中に異分子があって融合していくのが良いと考えています。当社における同質性とは、「日本の大企業を変えていきたい」「世の中にインパクトを残したい」という、大きな観点で経営トップのマインドや全体の仕組みから変えていこうという発想です。

Q

面接でどんな方にお会いできるとテンションが上がりますか?

過去に採用した優秀な人達は、自らの原体験をもとに我々にシンクロして話してくれる人が多かったですね。僕からは当社のミッション、プロダクト、ストラテジーについて話すのですが、話を聞いて勝手に興奮してくれている人が良いです。「こういうことですよね」「もっとこうしたら良いと思いますが、どうですか?」とアイデアを出してくれると最高です。それくらいの熱量がないと、お客様を熱狂させられない。ただもちろん初対面で人見知りする人もいらっしゃるので、これまでの経験やスキルについてお伺いする中で、熱狂する瞬間や想いについてその人の考えを引き出す努力をこちらもした方が良いと思っています。

Q

質問もせずに盛り上がった事や、第一印象はそこまで良くなくても後で評価が盛り返したことはありますか?

ありますね。僕が「日本の大企業を変えていきたい」と言った時に、「HPを見た時点でビビッときた」と言われたことがあり、それを自分の原体験に掛け合わせて意思決定に関わっていきたいと言われて、その時点で合格でした(笑)。他にも、初めはシャイだなと思ったものの、その後チャットで何度かやり取りするうちに、自分からやりたいことのアピールもあって良い印象に変わったケースもあります。相手に自分を分かってもらうのも1つのスキルであり、入社後お互い不幸にならないためにも「これは得意」「これは苦手」と自己開示できることは大事です。

ストックマーク株式会社

面接は真剣勝負の場。「変わらなければいけない」という火種を持つ人にぜひ来てほしい。

Q

過去の面接を振り返った時に、これは失敗だったというケースはありますか?

失敗というより「もっとこうできたら良いのに」という話で言えば、面接は少人数で実施する一方、仕事は大人数のネットワークで行うものなので実際の仕事の進め方は面接では把握しづらい。そこを測れる面接手法があれば今後やっていきたいですね。飲みに行ってもなかなか引き出しづらいので、オフィスでのパーティに参加してもらいメンバーとの関わり方や立ち居振る舞いを見させてもらうのも1つの方法かもしれませんが。

Q

面接において、採用すべきかどうか迷うことはありますか?

以前はとにかく早く事業をスケールさせるため、迷っても一定のスキルを満たせば採用していましたが、今は厳選しており迷ったら採用しないようにしています。マネージャー全員が会っても意見が割れる場合は、責任を持つ直属のマネージャーが最終判断をしています。

Q

これから面接を受ける方に、事前にして欲しい準備は何かありますか?

原体験をもとに自分なりのストーリーを持った上で、質問を待つのではなく自ら話して欲しいと思います。我々の顧客は皆さん日々変化に向き合い、本気で企業内から企業を変えていこうとされている方ばかりで圧倒的な熱量をお持ちです。ですので、そこに真正面から対峙できるくらいの、我々の想像の域を超える思考や強い意志を持たれている方の話はとても刺激的です。ただ、僕らはまだそういうステージではないことも理解しているので、もちろん受け身でなくこちらが自社の説明をした後で自身の考えを話してもらい、その場でディスカッションできれば良いですね。我々に魅力を感じてもらえなければこちらの責任なので、真剣勝負の場にしたいと考えています。

Q

最後に、この記事を読んでいる方に向けて何かメッセージをいただけますか?

30代の人たちには、ぜひ自分のキャリアへの危機感について真剣に考えてもらいたいですね。その上で、現職を飛び出す先としてストックマークは良い選択だと思うので、面接だけでも受けてみて欲しいです。当社は「日本の大企業を変革する」「各業界のベストプラクティスを創る」という高い視座を持ち、様々な属性の人がバランス良く融合した組織なので、総合的にスキルを身に着けたい人にはフィットすると考えています。30代はラストチャンスだと思うので、「変わらなければいけない」という火種を持つ人に来て欲しいです。そのためにも今までの実績や成功体験は一度忘れてもらう覚悟も同時に必要です。また、「顧客の新価値創造」をミッションに掲げているため、自分のスキルやキャリアが主語になっている人ではなく、「顧客のために」という観点を常に最優先で考えられる人を求めています。

インタビュアー / コンサルタント 松永 拓也

構成: 神田 昭子

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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