面接官の本音 vol.172 　 株式会社エスマット

面接で知りたいのは、候補者の方々の「行動の一貫性」と「エネルギー値」。

Q

候補者の方々と面接する上で、どのようなコミュニケーションを取り、どのようなポイントを重視されているのでしょうか。

八木

これは候補者の方々に面接を始める前にお伝えしているのですが、「現在」「過去」「未来」の順でお話を伺い、なかでも「過去」に比重を置いてコミュニケーションしています。基本的にはコンピテンシー面接を実施しており、過去の行動特性からその方を深く理解したいと考えています。印象に残っている過去のエピソードを教えていただき、それを深掘りして、行動特性とともに言語化していく。さらに、他のエピソードもご紹介いただき、そこでも同じような行動をとったのか、そもそもなぜそうした特性が身についたのか、どんどん過去に遡って「行動の一貫性」をその人の歴史と共に理解しております。

Q

「行動の一貫性」を重んじられているのですね。

八木

ええ。やはり人間の行動には一貫性があるので、それがどのように形成され、どのように発揮されるのかを明らかにできれば、難局に直面した時に乗り越えられるかどうかも判断でき、入社されてからの活躍余地が推し量れるのではないかと思っています。このように我々の面接は過去の話が8割で、志望動機やキャリアビジョンについても一応お聞きしますが、それがはっきりと言語化されていないからといって、減点するようなことはまったくありません。

Q

八木さんが面接でお会いして魅力的に感じるのは、どんな人ですか。

八木

「エネルギー値」が高い人ですね。自分自身を高めていくのはもちろん、周囲にも好影響を与えられる、そんなエネルギーに満ちた人です。過去のエピソードから、エネルギー値が高いことがうかがえれば私も内心興奮しますし、そうした方にぜひ参画していただいて、「大人ベンチャー」な組織だからこそ新しい風をどんどん吹き込んでほしいと思っています。

Q

御社にとって「志ある人材」とは、どのような方でしょうか。

八木

まず、事業を通して社会課題の解決に挑もうとする、高い視座をお持ちの方でしょうか。そして、そのために必要な能力を得るために、自分の時間を存分に注いでいる方。自らの仕事で社会をより良く変えていきたいと強い意思があれば、絶えず自己研鑽に努め、どうすれば課題を解決できるのかを思考し続けると思うんですね。当社の代表の林（英俊氏）が、まさにそんな人間。彼は「他流試合」と表現しているのですが、自らアクションを起こして錚々たる大企業のトップと対話する機会を創り、その都度自分に不足している領域を理解して、ギャップを埋める努力を自分に課しているんですね。そうした姿を当社のメンバーはみな目の当たりにしているので、おのずと触発され、ボトムアップで「志」が醸成されているように思いますね。

Q

では最後に、エスマットに興味をお持ちの方に向けてメッセージをお願いします。

八木

我々がいま向き合っている製造業は、まさに日本経済をリードしてきた産業であり、過去の成功体験や歴史もあるので、変革することの難易度や要求はおのずと高いです。
さらに、我々が手がけるプロダクトも、物理的な世界と絡むため、ソフトウェアだけでは完結せず、一般的なSaaSと違ってソリューションを提供する上で制約があるケースも多いなど、乗り越えなければならないハードルがたくさんあります。そういった難易度の高いチャレンジが逆に面白いと思える方であれば、エスマットは刺激的なフィールドだと思います。ここで難しい挑戦をし続ければ、これから先の人生で沢山の課題に直面しても自力で解決していくことのできる地肩が鍛えられると思ってます。そして、難易度の高い事業に挑んでいるだけに、まだ誰も打ち破れていない壁を突破できれば、その先には広大なブルーオーシャンがあると信じてます。もし読んでいただいた方でこういったチャレンジングな環境を魅力に感じていただけた方がいれば是非一緒に、新たな市場を開拓していきたいと思っています。