公開日:2025.09.10
AIを駆使したビジネス動画編集クラウド“Video BRAIN”をはじめとする革新的なプロダクトで、コンテンツの生成・活用によって企業が抱える経営課題の解決に挑むオープンエイト。すでに“Video BRAIN”は日経225構成銘柄の40%近くの企業に導入され、市場はいま急拡大している。このオープンエイトの取締役CFOを務め、コーポレート領域を統括しながら、幅広く事業推進、人材採用を含めて管掌している澤田氏に話を伺った。
株式会社オープンエイト 取締役CFO 澤田 裕貴氏
【インタビュアー】コンサルタント 坂梨 雄亮
オープンエイトの事業の現状と今後の展望についてお聞かせください。
現在、オープンエイトの主力サービスは2つあり、ひとつはすでに豊富な導入実績を誇る“Video BRAIN”です。これは企業のセールスやマーケティング、あるいは採用や教育など、さまざまな事業活動におけるコミュニケーション課題を動画で解決し、DX推進のための情報インフラとなるサービスです。さらに新たに開発した、AIを活用して社内のさまざまなナレッジを自動でコンテンツ化して共有活用できるプラットフォームの“Open BRAIN”がいま伸びています。私たちが提供するのは従来のコストを代替するサービスではなく、国内の多くのエンタープライズ企業にその価値が認められ、新たな市場を創り出していることに大きな意義があると思っています。すでに動画編集クラウドの分野ではシェアNO.1を獲得していますが、今後はプロダクトの提供のみならず、コンサルティングやアウトソーシングによって動画コンテンツによる企業のコミュニケーション課題の解決に入り込むとともに、日々クライアントのもとで生成される膨大なコンテンツを分析し、AIをさらに活用しながら新たなサービスにつなげていきたいと考えています。私たちは「世界を豊かにするコンテンツカンパニーになる。」というビジョンと「人の気持ちを動かす、質の高い情報を体験できる世界を創造する。」というミッションを掲げ、情報コミュニケーションに革新を起こしたいと考えています。いまは動画コンテンツを中心に扱っていますが、けっしてそこに限定されるわけではない。私たちが提供できる価値をさらに大きくしていくためにも、新たな人材を積極的に採用したいと考えています。
人材を採用するにあたって、澤田さんが面接でどのようなコミュニケーションをとり、どのようなポイントを重視されているのかをおうかがいできますか。
面接ではあまり奇をてらった質問をすることはなく、基本的には候補者の方が「何がしたいのか?」「何ができるのか?」という2点をまずおうかがいし、それが私たちにマッチしているかどうかを確認しています。加えて、やはり私たちはベンチャー企業なので、変化に柔軟であることを重視しています。いま、やりたいこと、できることがあっても、時間が経てば陳腐化してしまうかもしれません。先ほどの話と反するかもしれませんが、その方がいま抱いている思いを大切にしつつも、変化を恐れることなく、既存の枠組みから一歩踏み出す勇気をどれだけお持ちなのかをおうかがいさせて頂いています。
いまのお話を踏まえて、澤田さんが魅力的だと思われるのはどのような人材ですか。
柔らかさと強さのバランスが取れた人でしょうか。どちらかだけでは脆いと思っていて、たとえば柔和で周囲から好かれる性格ではあるけれども、受け身であまり意思を表に出さない方は、事業の中心メンバーをお任せするには、力強さが足りないように思います。一方で、自分のやりたいことに拘泥し、独善的になってしまうような方は、一時的には高い成果を上げるかもしれないものの、周囲に悪影響を及ぼしてチームで大きなことを成し遂げられないと思うので、この柔らかさと強さのバランスがとても大事だと思っています。
澤田さんが評価される、柔らかさと強さのバランスが取れている人材というのは、面接でどのように見極めていらっしゃるのでしょうか。
お会いして少し話をすると、柔らかいタイプなのか、強いタイプなのか、だいたい印象としてわかることが多いように思います。そこから対話を重ねて、たとえば周りと協調しながら物事を進めてきたとか、柔らかさに長けているエピソードがたくさん出てくる方には、逆にこれまでのキャリアでいちばん困難だったことを敢えてうかがうことが多いです。また、自分の力で売上を大きく伸ばしたことをアピールされたり、攻撃的で強さが際立つような方に対しては、チームで何か大きな目標を成し遂げた経験をおうかがいするなど、その人の強みだと思われることの反対の観点から、足りないところを深掘りしておうかがいしています。
御社の面接を受けるにあたって、候補者の方々に準備しておいてほしいことはありますか。
先ほど申しあげた通り、私たちが知りたいのは「何がしたいのか?」「何ができるのか?」、そして変化に対して柔軟であるかどうかであり、オープンエイトを志望する理由はなんですか、と質問することは少ないです。日々自分自身と向き合って、これまでのキャリアを深掘りして今後どのような人生を歩みたいのか、思いを巡らせているような方であれば、特別な準備することなく面接に臨めるかと思います。その方がこれまでどのような意思決定をして、どのようなキャリアを積み重ねて、これからどのようなキャリアを求めているのかを面接で確かめさせていただき、それがオープンエイトとマッチすれば歓迎しますし、そうでなければ残念ながらご縁がなかった、と考えています。
これまでの面接の中で、澤田さんが印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
やはり「何がしたいのか?」「何ができるのか?」を熱く伝えてくださる候補者の方は印象に残りますね。以前、私たちが募集していたポジションにはマッチしなかったものの、その方がこれまでのキャリアを踏まえてやりたいと望まれていたことが、実はその時に進めていた新規事業にマッチしていたことがあったんですね。まだ採用をかけていなかったポジションだったのですが、こちらから提案し、快諾されてご入社いただいたことがありました。逆に、オープンエイト側に無理に合わせて来られるような方は、たとえご入社されても、やりたいことができなければ結局お互いに不幸になると思っています。ですから、やはり面接の場では本当にやりたいことを率直に語っていただきたいですし、たとえセールスの募集であっても、プロダクト開発のほうがその方がやりたいことがかなうと思えば、別のオプションをご提示することもできる。そうした出会いを私たちとしては期待しています。
御社にとって「志ある人材」とはどのような方でしょうか。
やはりオープンエイトが掲げるビジョン、ミッションに共感していただける方ですね。共感度が高い人ほど当社で活躍しているように思います。根本にはみな日本の社会をより良く変えたいという強い思いがあって、私自身もその一人なのですが、そのためのアプローチが当社の場合、「世界を豊かにするコンテンツカンパニーになる。」というビジョンに向けて「人の気持ちを動かす、質の高い情報を体験できる世界を創造する。」というミッションをまっとうすること。その方向性が合わなければ、当社でキャリアを積むことに意義を見出せないでしょうし、ビジョン、ミッションに共感していただける方に仲間になっていただきたいですね。
最後に、オープンエイトに興味をお持ちの候補者の方に向けてメッセージをお願いします。
主力サービスの“Video BRAIN”は、ちょうどプロダクトライフサイクルが変わったタイミングで、ここから拡大フェーズに入っていきます。いまオープンエイトに参画すれば、このプロダクトを1→10、10→100で急成長させていくことを、ど真ん中でリードする醍醐味を堪能できます。一方で、“Video BRAIN”を核にして“Open BRAIN”をはじめとする新規プロダクトや、M&Aも展開しながら未知の新規事業を次々と立ち上げていく戦略であり、0→1に挑戦できる面白さもある。どちらを志向する方にとっても魅力的な場ですので、興味をお持ちの方はぜひオープンエイトに応募いただければと思います。
インタビュアー / コンサルタント 坂梨 雄亮
構成: 山下和彦
撮影: 櫻井健司
※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。
コンサルタント 坂梨 雄亮