キャリアアップコラム vol.99
職場にいる苦手な人。コミュニケーションどうしていますか?

転職、異動など職場環境が変化すると、その先には初めて出会う色々な人がいます。付き合いやすい方もいれば苦手な方も必ずいるでしょう。その状況で、自分自身が仕事しやすい状態、成果の出しやすい状態を創るためには、ビジネスマンとしてどのようなことを意識すると良いのでしょうか?

仕事で高い成果を出すためには、必ず色々な人と協働していく必要があります。そこでは、苦手な人とのコミュニケーションは避けて通れない道です。「そんな人とは、コミュニケーション自体とらない!」という人もいるかも知れません、それはそれで一つの方法です。しかし会社や参加するプロジェクトなどではそうとも言っていられない状況も多いのではないでしょうか。

ここでみなさん、少しだけ思い返してみてください。今まさに頼りになる同僚や、一緒に仕事をして、やりやすいと感じている人、もう少し領域を広げて恋人や人生のパートナー等々。その中で以前は苦手だった、という人はいませんでしょうか?

いろいろな人のお話を聞く中で、今すごく良い関係の人たちも、出会った当初は苦手な人であったり、いいイメージではなかったり、ということも結構多いと感じます。これをとてもポジティブに捉えると、苦手だなと思った人であっても、深く頼れる存在に出来るチャンスがある!とも考えることができます。

なんとなく苦手と思っている人とも何かをきっかけに距離が近づいたり、見方が変わったりすることがあることは皆さんも経験上ご存知だと思います。これを偶然ではなく意図的に行うためのコツを、知人でパーソナルコーチ業を営んでいる方は以下のように説明してくれました。

そもそも目の前の相手を苦手と感じるのは、過去の「苦手な人との体験」に近い感覚を感じたときです。
大抵の場合、まずその時点で、「この人は苦手な人」というフィルターを通して相手を見はじめるケースが多い。
本当に苦手な人なのかどうなのかは別にして、です。
これは、「自分にとって苦手」というメガネをかけて相手をみているような状態です。ここでどういうことがおきるかというと、とにかく相手が何を言っても苦手と感じ易くなり、かつ、実際に嫌なことが少しでも起きたときには、それみたことかという感じでその部分を殊更取り上げ、「この人はやっぱり苦手!」という自己正当化のプロセスが発生します。
このプロセスではコミュニケーションをとる以前に、目の前の相手と大きな距離ができてしまっていることがわかると思います。そんなときにコーチの知人は、以下の手法が役立つと言っています。

(1)まず相手への評価判断を横においてコミュニケーションをとる。(好き嫌いは一旦意図的に脇に置く)→要は余計なフィルターをはずして相手をありのまま見てみようとすること。

ここでのコツは、完全に評価判断無く見ることが出来るようになることではなく、評価判断無く相手を見ようと“努力すること”です。思わず反射的に評価判断することもあります、人なので当たり前です。でもそこで自覚的になり、再度それを横に置こうとすればいいわけです。

(2)相手の正しい部分を見つける
→これにもコツがあります、正しいか正しくないかの二者択一ではなくて、部分的に正しい部分を見つけることを心がけてみる。

そもそも、全部良いと思える人ってなかなかいないものです。でもどこかに賛同できる「正しい」部分が必ずあるはず。そこを見つけて“認めてあげる”ことでお互いの間にポジティブなエネルギーが生まれ、相手との関係性は随分と変わってきます。

この2つを行なうだけでも、苦手だと思う相手との関係性はかなり変化します。
先に述べましたとおり、仕事では色々な方と協働していく場面が多々あります。そんなときに、少しだけコミュニケーションの手法を意識するだけで、自分自身が仕事をしやすい状況を創る事ができるのではないかと思います。

今回の教訓&アドバイス

その人自身が本当に苦手なのではなく、「苦手な相手」と見ているに過ぎない。

一度自分の考えや、過去の経験からくるフィルターを手放してみる。

すべてがOKな人は少ない、でも部分的に、であればOKな部分を見つけられる。

「苦手と思い込んでいた相手」が、少しの工夫で「頼れる存在」になりえる!

このコラムを書いたコンサルタント
コンサルタント
松尾 匡起
ビジョナリーなベンチャー、スタートアップ企業における企画系(経営企画・事業企画・マーケティング)ポジション。ミドルマネジメント層からCxOまでの幹部クラスでの支援実績多数。 プロフィールをみる

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