キャリアアップコラム vol.142
将来の転職に備えて

転職をしようと思い始めたときから準備を始めるのでは遅い場合があります。
大袈裟に言えば、転職活動は今までの生き方そのものが問われるイベントです。
日常の姿勢・行動が大事と言えるでしょう。
今すぐに転職は考えていないけれど、実際転職活動するとなるとどうなんだろう?と不安や疑問を抱いていらっしゃる方には是非お読みいただければと思います。

いざ転職を考えはじめたものの、何をどうしたらいいのかさっぱり分からず、とりあえずWEBで検索して直接応募したり、紹介会社に登録して勧められるままに応募したものの、思うように進まず悩んでいらっしゃる方は意外に多いのではないでしょうか。

今まで全く転職なんて考えもしなかった方が、急にそう思うようになり、直ぐに転職できるかというと、そう簡単なものではありません。
今まで転職を考えていなかったので、準備していなくても不思議はないのですが、いざというときに後悔しない為にも準備したほうがいいですね。

転職がスムーズに行く方に共通していることの一つとして、普段の仕事への取り組み姿勢があります。

例を挙げてみましょう。

<Aさんの例>
大手メーカーで主に管理会計を中心に約7年。初めての転職活動です。
Aさんは、新卒のときから非常に厳しい上司の下で鍛えられた印象がありました。

まず、客観的事実と主観を明確に切り分けて話せること。
それから、仕事への当事者意識、主体性が強く感じられること。
そして、とにかくやり抜いた経験があること。

おそらくAさんには厳しく鍛えてくれた、非常にいい上司に恵まれていたという幸運があったと思いますが、それをモノにしたのはAさん自身の姿勢と努力の結果に他なりません。

普段から問題意識を持っているAさんは、自ら課題を見つけ、目標を決めてその達成に向けて、やり抜くということを繰り返してきていますので、主体性があり、全ての責任を自分に帰すスタンスが感じ取れます。

<Bさんの例>
専門商社で営業を10年やってきたBさん。
愛嬌があり、人当たり抜群で第一印象は非常によかったです。

ところが、色々とお話を伺っていくうちに心配なことが出てきました。

一つは、主観と事実がごっちゃになっていること。
また、たまたま売れる商品を扱い、顧客との人間関係を良好に保つことでそこそこの結果を出してきたという印象があり、あまり苦労しなくてもそこそこ結果が出てしまっているからか、やり抜いた感がなく、説得力に欠けています。

非常に分かりやすい対比例ですが、この違いは転職活動の結果として現れます。
Bさんのような状態で転職活動を始めると、書類選考は通過しても面接では苦戦が必至。

ではどうすればいいのでしょう?
Aさんのように、自分を鍛えてくれる厳しい上司と巡り合って入ればいいのですが、必ずしもそういう環境に恵まれるとは限りません。

であれば自らその環境をつくることです。

上から降ってきた目標とは別に、自分の意志で目標を立て、それを上司に承認していただく。
そしてあとは決めた期限内での達成を目指して、やり抜く。

このように言うのは簡単ですが、実際に実行することがどれだけ難しいが私自身痛いほどわかっています。

が、何度失敗しても繰り返しトライすることで、そのスタイルを身に付けたなら、主体的に会社を変えてくれる人と見られ、企業から引っ張りだこになることでしょう。
あと、伝える能力も大事です。

折角いい仕事をしてきても、それを適切に伝えることが出来なければ転職活動で苦労します。
面接という、ごく限られた時間内で自分を正しく理解していただくためには、この伝える能力も欠かせません。
これも毎日の生活の中で鍛えるしかないですね。

人に何かを伝えるとき、常に目的を明確にイメージしながら、客観的事実と主観を切り分けて、わかりやすい言葉で伝えることを意識すると良いと思います。

厳しい上司や先輩がいる環境なら、“君は何を言っているのかわからん!出直して来い!“と非常にありがたい訓練を積むことができますが、そうでない方は空想上の鬼上司を常に頭の中に置き、その鬼上司に鍛えていただくのも良いかもしれません。

今回の教訓&アドバイス

転職活動は、実際に開始したときから準備では遅い

成果はプロセス、中身も問われる

ありがたい厳しい上司が居なければ工夫をして自らを鍛える

このコラムを書いたコンサルタント
コンサルタント
奈良 元生
エグゼクティブポジション全般、オーナー系中堅成長企業。新規立ち上げ、事業企画系実績も多数あり。 プロフィールをみる

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