顧問 及川 卓也

クライス&カンパニー顧問就任にあたってメッセージと今後の活動について

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世界はソフトウェアで動いている。
エンジニアの人材流動性を高めて、
日本をもっと強くしていきたい。
そんなチャレンジを、クライスとともに。

私は過去、Microsoft、Googleといったグローバルな外資系企業で長らくキャリアを重ねてきました。しかし、けっして日本を軽んじていたわけではありません。むしろいまは日本のことを大切に思う気持ちが高まっています。グローバルと関わりながら仕事をしていると、日本の国力が落ちていると実感することがたびたびあります。外資系企業は次第に日本市場に魅力を感じなくなってきており、日本からR&D拠点を撤退させたり、あるいは新たにアジアに進出する際、日本より先に中国に拠点を設けるような事態も起こっていたりします。私はそれがとても残念であり、同時に大きな危機感を抱いています。

かつて日本のソフトウェア産業はグローバルでも高い競争力を誇り、我が国を牽引する産業のひとつでした。そしてその重要性はいまも決して変わりません。日本のソフトウェア産業が衰退することは、すなわち日本という国そのものの没落にもつながっていくことともいえるでしょう。しかし、私は未来を悲観してはいません。日本のソフトウェアエンジニアの能力が決して低くなったわけではない。それこそシリコンバレーでも通用する人材がたくさんいると感じています。事実、シリコンバレーを始めとする米国に本社を置く外資系ハイテク企業の日本法人の開発部門には、本社同様のきわめて高い採用基準をクリアした日本人エンジニアが多数在籍しています。では、なぜ日本のソフトウェアエンジニアの能力は高いのに、それが日本の競争力に結びつかないのか。一番の問題は、彼らの優れた能力が日本企業の生むサービスやプロダクトに適切に反映されていないということだと思っています。

米国では、次々と現れる新興企業が伝統的な企業に置き換わり、産業界全体が絶えず活発な新陳代謝をしています。GoogleやAmazonをはじめ時価総額の上位を占める企業の多くが、ここ10~20年ほどの間に誕生した企業です。またGEやIBMのような歴史ある企業も、看板そのものは変わらないものの、事業の中身は時代に応じて大きく変化しています。米国は人材流動性がきわめて高く、有望なビジネスに優秀な人材がすぐに集まり、そこからイノベーションが起こっていく環境といえるでしょう。一方、日本では旧態依然とした大企業が優秀な新卒人材を抱え込み、そのまま沈んでいくケースが多いように見受けられます。日本では、一流の大学を卒業した技術系人材の多くが大企業に勤めていますが、彼らがそこで取り組んだ研究開発の成果が社会にインパクトを与えているかといえば、必ずしもそうではないのではないでしょうか。大企業を選ぶ理由は人それぞれだと思いますが、少なくとも大企業に就職すれば生涯安定して暮らせるというのはもはや幻想にすぎません。

私は、「優秀なエンジニアこそ積極的に転職すべきだ」、と思っています。大企業の研究所で安穏としているくらいなら、有望なスタートアップのベンチャーに移ったほうがいい。世界はいまソフトウェアで動いているといっても過言ではありません。優秀なエンジニアであればあるほど、自らの能力を存分に発揮できる場に身を置いたほうが、自分自身のキャリアのためにもなり、何より世の中への貢献度がはるかに大きくなる。世界を動かすことが出来るのです。つまり、この国のエンジニアの人材流動性をもっと高めていくことが、まさにエンジニアの幸福度を高め、世の中を変え、結果としてそれが日本の力を高めることにもつながっていく。そこに私はぜひ貢献していきたいと考えています。

一方で、人材の流動性を高めていくプラットフォームとなりえる日本の人材ビジネス業界を見渡させていただいたとき、随所でいろいろな工夫はなされているものの、まだまだ正しいマッチングが産み出されているとは言い難いのが実情ではないかと感じました。特にエンジニアに関して言えば、優良なスタートアップ企業でも人材を集めるのに非常に苦労していたり、たとえ優秀なエンジニアであっても、本当に適正な選択肢のなかから転職先を選べていないのではないかとすら思ったりします。私も以前、キャリアコンサルタントの方々にお会いしたこともありますが、本当に我々エンジニアの人生や遣り甲斐を考えて提案をしていただける方は残念ながらいらっしゃいませんでした。

そのようななか、クライス&カンパニーのコンサルタントだけは、真に私のことを慮った提案をしてくれたことが非常に印象的でした。そしてコミュニケーションを重ねていくなかでわかったのは、クライス&カンパニーには、人材ビジネスを通してこの社会をより良くしていきたい、個々人を熱くしていきたいという志と情熱があるということでした。そこに私は強く共感し、クライスと共に、我が国のソフトウェア産業を強く、そして日本そのものを強くしていくことへのチャレンジをしたいと考えるに至ったのです。現在、顧問という立場に就任させていただきましたが、これまで培った自分自身の知見をフルに活用し、この大いなるチャレンジにコミットしてまいりたいと考えています。宜しくお願いします。

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