Column

「SEからITコンサルタントへの転職のリアル」イメージ画像

SEからITコンサルタントへの転職のリアル

昨今SIerからのキャリアチェンジで非常に多いケースがコンサルティングファームへの転職です。
日々候補者の方からITコンサルへの転職について質問や相談を多数いただいています。
今回はSEからITコンサルにキャリアチェンジしたい方に向けて、転職後のイメージがよりクリアになるように色々な視点で解説していきます。

①業務内容

最近SEの方にお話をお伺いすると、このようなことを言われるケースがあります。
「コンサルティングファームに転職した同僚から話を聞いたのですが、今の会社と似たようなことをやっているようで、違いがよく分かりません。」
近年は特にITコンサルタントへの期待が多様化しており、戦略から実行までを一気通貫で支援している会社もあるため、違いが見えにくくなっています。
しかし実際にはSEとITコンサルタントは明確に異なる役割を担っています。

SEの方が在籍するSIerでは、クライアントのRFP(提案依頼書)に基づいてシステム開発の提案を行い、開発を請け負って成果物(システムやドキュメント)を納品することが役割となります。
※規模の小さな保守案件など、RFPが省略されるケースもあります。

従って、基本的にはWF開発のV字モデルにおけるシステム要件定義以降を担うことがSEとしての主な仕事になります。

一方でITコンサルタントの役割は一言で言えば「クライアントの情報システムに関する課題の解決」です。
CIOの抱える課題はシステム開発プロジェクトの推進に限らず、数年後の事業環境を踏まえたシステム構想、業務プロセス改善、コスト削減、セキュリティガバナンス、働き方改革、DX人材育成など多岐にわたります。
これらの課題に対して課題解決に向けたパートナーとして支援を行うのがITコンサルタントの役割です。

SEがITコンサルタントに転職すると、まずはPMOとして参画することが多いです。
JUASの「企業IT動向調査2024」によると、2023年度の日本企業のIT予算は過去10年間で最高値を示しており、これに比例して世の中のITプロジェクトも増大し、PMOの要請がコンサルティングファームにも多く寄せられています。
クライアントのPMを支援するPMOコンサルタントはSE経験のある方の知見を活かしやすく、これが近年ITコンサルタントへの転職者が多い背景でもあります。

PMOの具体的な業務は、ベンダーとして自ら設計・開発・テストを実施するのではなく、クライアントの補充要員としての立場でベンダーの成果物をレビューしたり、品質管理・進捗管理等を担うケースが多いです。
クライアントのPMからはチームメンバーの一員として頼られることも多く、重要な意思決定に関わる意見を求められる場面も日常茶飯事です。

そこから徐々にプロジェクトのバリエーションを増やし、上流の業務改革、IT中計策定支援、システム化構想、DXなど、ビジネス・業務寄り/企画要素の強いプロジェクトも経験しながら、ITコンサルタントとしての専門性を磨き、キャリアアップしていくケースが一般的です。
ITコンサルタントは様々なクライアントのCIOやPMの近くで学ぶことも多く、将来的に事業会社へ転職したい方にとってもオススメのキャリアパスになります。

②将来のキャリア

SE、ITコンサルタントいずれもキャリアの選択肢は非常に多くあります。
それぞれの職種ごとのキャリアパスの選択肢は下記のコラムをご参照ください。

ポストSIer・ポストITコンサルのキャリア〜SIerのSE・PMはチャンスがたくさん編〜

ITコンサルタントのキャリアをじっくり考える~転職先候補編~

ITコンサルタントはSEに比べてより上流の経験を積むことが多く、キャリアの選択肢も事業会社の業務部門、スタートアップ企業の事業開発、戦略コンサルなど上流寄りになるケースが多いです。
反対に技術からは遠くなる傾向が強いため、技術軸でスキルを伸ばしていきたい・エンジニアでありたいという方はSEとしてキャリアを歩んだ方が技術力を磨き続けやすい可能性が高まります。

③働き方&ワークライフバランス

SEとITコンサルタントの働き方は異なることが多くあります。
まずSEの場合、保守担当システムの障害コールが多いシステムでは夜間・休日の緊急対応を担うことが多いですが、ITコンサルタントはそういった突発的な対応を行うことはほとんどありません。

一方でSEに比べてITコンサルタントの担当プロジェクトは少人数規模の案件も多く、比較的ノウハウが属人化しやすい傾向にあります。
加えてコンサルタントという職種の特性上、専門性やクライアントとの関係性が個人に帰属しやすく、引き継ぎが簡単ではないことも多いため、結果的に自分でやってしまった方が早いと考えてハードワークになる方も多いです。

SIerもITコンサルタントも共通で言えることですが、タフな案件の場合は労働時間が長くなりがちなことはどうしてもあります。
ただし、近年は法令遵守意識がどこの会社も高く、特に非管理職であればどこの会社でも多くの方が一定の水準でWLBを保つことができていると感じているようです。
ただし、WLBは個人によって事情や考え方が様々なので、その方に合ったWLBの在り方が満たせる環境かどうかはキャリアコンサルタントと共にじっくり考えた方がよいでしょう。

④年収

SEとITコンサルタントの年収には大きな違いがあります。
SIerの多くが日系大企業で年功序列型の給与体系であるのに対し、コンサルティングファームの多くは外資系企業や新興企業で、給与の考え方も成果主義の比重が高いです。20代で1000万、30代で2000万円以上の年収を得ている方も珍しくありません。
特に昨今新興系のコンサルティングファームでは若手社員が1年で1役職という非常に早いスピードで昇格しているケースもあります。
SEや事業会社のITポジションの場合は40歳・管理職で1000万というケースも多いため、待遇面に魅力を感じてキャリアチェンジされる方も多くいらっしゃいます。

いずれにせよ、目的はあくまでクライアントの成功というのはSEであってもITコンサルタントであっても同じです。
クライアントの期待を超える成果を出せるように日々研鑽をするという意味では、軸足が異なるだけで同じ方向を向いている職種と言えるでしょう。

ITコンサルタントへの転職のイメージは湧いてきましたでしょうか?

弊社では実際にITコンサルタントとして働いた経験のあるキャリアコンサルタントが、貴方に合ったキャリアプランをご紹介させていただきます。
転職を決めている方も、まずは話を聞いてみたいという方も、お気軽にエントリーしてくださいね!

(担当コンサルタント:和田 智行)

DX領域のプロが専属でサポート 転職・キャリア相談

CLOSE