前職ではホリゾンタルのSaaSのオプション機能の開発に従事。PdMをもっと極めたいと転職を決意。
最初に権頭さんのご経歴を教えてください。
私のキャリアは大きく二つのフェーズに分かれていまして、前半はBtoCの現場で接客業に携わっていました。スカッシュというスポーツのコーチから始まり、携帯ショップの店員などで10年ぐらいBtoCでキャリアを積んだ後、BtoBのSaaSの世界に飛び込んで2社経験しました。計7年ほどSaaSの事業に関わり、最後の2年間はプロダクトマネージャー(PdM)を兼務。そして2025年の10月に株式会社アンドパッドに転職し、現在PdMを務めています。
権頭さんが転職されたアンドパッドについて簡単にご紹介いただけますか。
アンドパッドは「幸せを築く人を、幸せに。」というミッションを掲げ、建設業向けのバーティカルSaaSを提供している会社です。施工管理を効率化するプロダクトから始まり、現在は基幹システムの領域やフィンテック、HRなどマルチプロダクトを展開しています。2026年3月で10周年を迎え、業界シェアも8年連続でナンバーワンを獲得。ユーザーの方々からも高く評価いただいており、いまなお大きく成長を続けています。
ありがとうございます。ここからが本題ですが、権頭さんはご自身の転職ストーリーをnoteで発信されています。それを踏まえて深掘りさせていただきますが、そもそも今回転職を考えるようになられたのは、どのような理由からですか。
プロダクトマネジメントをもっと極めたいというのが一番の理由でしょうか。以前の会社で2年ほどPdMを務めたとお話ししましたが、そこでプロダクトを開発する難しさと達成感を味わい、この職種は本当に面白いと感じたんですね。私は営業からスタートしているのですが、当時、お客様からのニーズを受けて「こんな機能なんて簡単に作れるのでは?」と営業目線で思っていたんです。でも実際にプロダクト開発に携わってみると、機能を実現するのに必要な要件をきちんと定義し、いろいろな意思決定を経て形にしていくのが非常に難しいことを実感しました。しかも、市場に出してみなければ受け入れられるかどうかもわからない。でも、それがヒットした時は、お客様に喜んでいただいて、売上が一気に伸びていく。中長期的に自分の仕事の成果が明確に表れることに大きなやりがいを感じました。また個人的に「どうすれば課題を解決できるのか」を考えて実行するのが好きで、その結果を価値に転換できるのがPdMであり、この仕事の実態を知るにつれて天職だと感じるようになったんですね。
以前の会社に在籍したままPdMを極めていくという選択肢はなかったのでしょうか。
前職は請求書作成などのバックオフィスの業務を効率化するホリゾンタルのSaaSを提供する会社で、組織も大きくなかったため、事業開発とマーケティングとPdMの一部を兼務していたんですね。フロントに立ってユーザーの方々と対話し、マーケットへどのようにプロダクトを届けるかを考えつつ、次に解決すべき課題を明らかにして、足りない機能を自ら企画することまで関わっていました。実際にプロダクトマネジメントのチームは別に存在していたので、オプションの機能だけ私がPdMを担当するという役割分担。ただ、私が手がけていたオプション部分の開発が今後終息していく見通しだったのと、その企業のエンジニアがほとんど外国籍の人材で、私があまり英語を話せなかったため、プロダクトマネジメントを行う上で言語の壁も感じていました。そのままPdMとしてキャリアを積むことも可能だったとは思いますが、外に出て新たな機会を求めてもいいのではないかと判断し、転職することにしたのです。