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INTERVIEW 017

2024 Feb 15

OLTAのプロダクトマネージャーに決定

転職にあたっての自分の強み・弱みが、コンサルタントとの議論で明確になった。

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PROFILE

OLTA株式会社
プロダクトマネージャー

谷垣隆男氏

ヤフー株式会社(現:LINEヤフー株式会社)のヤフーメールのデザイナーとしてキャリアをスタート。その後、子会社のGYAO!のアプリのグロースハック、スポーツナビの特集サイトのPM、社会貢献事業部を経験し、ヤフーメールで課金事業の責任者を担当。2023年2月にOLTAに入社。慶應義塾大学大学院卒。

POINT
転職活動に苦戦するなか、クライス&カンパニーに出会った。
市場が求める資質と、いまの自分の強み・弱みをどうマッチさせるか。
地方経済に貢献したいという自分の想いが果たせるスタートアップを選択。
プロダクトマネージャーへの転職時には、専門家の知見を借りて、自分を客観視することが大切。

転職活動に苦戦するなか、クライス&カンパニーに出会った。

谷垣さんが転職を考えるようになられた経緯を教えてください。

私は新卒で大手のIT企業に入社し、デザイナーからスタートしてWebディレクター、そしてプロダクトの企画職などを経験し、いわゆるプロダクトマネジメントのような役割も担いました。その企業には約10年在籍しましたが、できることはひと通り経験し、社内での立ち居振る舞いもこなれてきて成長実感も薄れてしまい。新しいキャリアに挑戦してみたいと考え、プロダクトマネージャーへの転職を考えるようになりました。

当初はどのような企業への転職をお考えでしたか。

それまで大企業に勤務していたので、大きな組織では得られない経験ができる企業を検討していました。やはり大企業は「最大多数の最大幸福」的なサービスを提供する側面が強く、前職も新しい機能を追加する際は慎重に議論を重ねて決定していました。私としては、もっとスピーディーにあらゆる可能性を追求してプロダクトを作ってみたいという想いがあり、それが可能なスタートアップなどを転職先として考えていました。

転職活動を進めるにあたって、具体的にどんなアクションを起こされたのでしょうか。

私にとって初めての転職で進め方がよくわからなかったこともあり、とりあえずいくつかの大手の転職エージェントに登録することからスタートしました。

そのなかで弊社を活用しようと思われたきっかけは何ですか。

転職活動を始めてしばらくは、登録した転職エージェントにプロダクトマネージャーのポジションを希望し、候補となる企業を紹介してもらっていました。しかし、いわゆる大手の一般的なエージェントはプロダクトマネージャーへの解像度があまり高くなく、転職活動がうまく進まなかったんです。職務経歴書をレビューしてもらい、エージェントのお墨付きをもらったにも関わらず、書類選考が通らないといった経験もあって、何か歯車がかみ合っていないと感じていました。そこで、プロダクトマネージャーの転職に特化したエージェントはないか改めて検索してクライス&カンパニーの存在を知り、登録することを決めました。

実際に弊社のコンサルタントとやりとりされての印象はいかがでしたか。

今でも鮮明に覚えているのですが、初回の面談でコンサルタントの方とコミュニケーションをとり、これまでのキャリア における自分の強みだけでなく、不足点についてもプロダクトマネージャーという職種軸でしっかりと内省できたことが大きかったですね。自分の強みと弱みを明確に言語化できるようになったことで、その後の転職活動がうまく回り出したと感じています。

その面談を通して、谷垣さんはご自身の強みと弱みをどのように認識されたのでしょうか。

プロダクトマネージャーは多角的な能力が求められるポジションですが、前職の大企業でメディア系のサービスに携わっていたこともあって、プロダクトを「どう作って」「いつまでに出すか」というプロジェクトマネジメントのスキルはかなり鍛えられたという実感があり、それは自信の強みとして自信をもってアピールできると考えました。一方で「なぜ作るのか」「何を作るのか」を考え抜くような力は、これまでのキャリアから少し足りないことを明確に感じ、それは私の弱みだと自覚しました。

ご自身の強み・弱みがクリアになったことは、転職活動にどのように活きたのでしょうか。

面接の場で「今の自分はこの力が足りないので、こんな経験を積みたい」という意思をしっかりと言語化して伝えられたことで、先方も「それならば自社の現在のフェーズにマッチしている」や「そうした姿勢ならば我々の企業の風土に合っている」など、私のことを解像度高く理解いただけたのではないかと思います。

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市場が求める資質と、いまの自分の強み・弱みをどうマッチさせるか。

弊社でも職務経歴書のレビューなどの支援をさせていただきましたが、どのような印象を持たれましたか。

職務経歴書のレビューは大変助かりました。コンサルタントの方との会話で、転職においてプロダクトマネージャーに求められるのはアウトカムだということをあらためて認識しました。最初に書いた職務経歴書はプロジェクトマネジメント色が強く出ていて、それではギャップが生じる可能性があるとの指摘を受けました。そうしたアドバイスや添削をもとに職務経歴書を書き直してからは、書類審査で落ちることはなくなり、本当に有益なアドバイスをいただいたと感じています。

弊社のコンサルタントがサポートさせていただいた後、転職活動を進める上で何か苦労されたことはございましたか。

私の場合、新卒で入社した以前の会社に10年間在籍しており、転職活動が初めてだったので、現在の市場でプロダクトマネージャーに求められているスキルやアセットへの理解が不足していました。企業が望んでいることと自分ができることとのギャップを強く感じ、それを埋めていくことに苦労しましたね。大企業に長くいると、やはりその企業内での評価を強く意識しがちですが、外の市場では評価される軸が結構違っていて、私が常識だと思っていたことが当てはまらないケースもありました。そこに気づくことができたことは非常に有益で、今日のプロダクトマネージャーはこんなスキルを重視しているのかという発見もあって、ある種のカルチャーショックにも近い経験でしたね。

そのギャップを知った上で、谷垣さんのアクションはどのように変わりましたか。

市場で求められているスキルやアセットを理解した上で面接に臨むことで、その場で話す内容が立体的になり、自分がアピールできること、自分が足りないことをわかりやすく伝えることができたのではないかと思っています。

転職にあたって、どのような軸で企業選びをされたのか、もう少し具体的におうかがいできますか。

冒頭にお話しした通り、スピード感をもって柔軟にプロダクトづくりができるスタートアップを探していました。特に重視したのは、そのスターアップが手がける事業に、自身が強く共感できるかどうかということ。特に、私は地方の活性化に貢献できるプロダクトに関わりたいという想いがあり、それがかなえられる企業を検討しました。

地域の課題解決につながるプロダクトに関わりたいというお話ですが、そうしたスタートアップに巡りあうのは難しくありませんでしたか。

候補となる企業をいろいろとご紹介いただくなかで、事業をよく調べてみると、地方活性化に貢献できると思われるプロダクトを扱うスタートアップは数々見受けられました。直接的に地方が抱える課題解決を掲げてはいないものの、広く捉えれば地方経済に寄与できるとイメージできる企業には積極的にアプローチしました。

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地方経済に貢献したいという自分の想いが果たせるスタートアップを選択。

そのうちの一社がOLTAでいらっしゃったわけですが、あらためてOLTAを転職先に選ばれた理由をお聞かせください。

ひとつは、OLTAが掲げている「あたらしい信用創造」という考え方に非常に共感できたからです。先ほど少しお話させていただきましたが、私が手がけたいのは地方の活性化であり、その実現にOLTAの「あたらしい信用創造」が大いに寄与できるとイメージできたんですね。また、OLTAは自らが大切にすべきバリューのひとつに“With Why”を掲げています。“With Why”とは、常に自問自答を繰り返し、根拠やデータに基づいた意思決定を徹底する姿勢を持っています。これは当時の私に足りなかった「なぜ作るのか」「何を作るのか」を考え抜いてアウトプットする経験を密度濃く得られるのではないか、と魅力を感じました。加えて、面接でお会いしたOLTAの方々がみなさんとてもフレンドリーで社内コミュニケーションが良好な印象を持ち、働きやすい環境だと容易に想像できたことも、OLTAを選んだ理由のひとつです。

OLTAに参画後、どんなプロダクトに関わり、どんな役割を担っていらっしゃるのかを教えていただけますか。

現在、OLTAは二つのプロダクトを展開しています。ひとつは、オンライン型ファクタリングの“OLTAクラウドファクタリング”というプロダクトで、もうひとつはSMB(中小企業・小規模事業者)向けの日々の請求・支払管理や決済が容易にできるクラウド請求書プラットフォームの“INVOY”というプロダクトです。私は後者の“INVOY”のプロダクトマネージャーを務めており、プロジェクトの計画立案や機能の仕様策定などをメインに担当しています。

いま谷垣さんがプロダクトマネジメントを担当する“INVOY”は、どのような点がご自身の志向する地方活性化に寄与しているのでしょうか。

請求書の管理というのは、事業者の方々にとって非常に煩雑で時間を要する作業です。そうしたバックオフィス業務をこの“INVOY”で効率化できれば、本業にもっとリソースを投じることができる。特に地方は小規模事業者がとても多いので、みなさんの経営を“INVOY”で支援することで地方経済の活性化に貢献できると考えています。また、もうひとつのプロダクトである“OLTAクラウドファクタリング”も、地方の小規模事業者の方々もきちんとスコアリングすることで信用を創造し、クラウドファクタリングサービスで事業の力になれることに大きな意義を感じています。

今回の転職にあたって、前職の大手企業では得られなかったスピード感を期待されていらっしゃったとのことですが、入社されてみてその点はいかがですか。

期待していた通りのスピード感でしたが、正直、入社当初は戸惑うことも多々ありました。前職では、社内のルールや仕組みを変更しようとすると非常に多くの関係者を巻き込んで合意形成を図らなければなりませんでしたが、OLTAではやると決めたらその日中に新たな仕組みが実装・運用されることも珍しくありません。プロダクトの改善に関する提案を出し、メンバーが承認すれば、その瞬間に開発が動き出していく。お客様にとってメリットのあることは1秒でも早くやろうというカルチャーがあり、これには私もすごく共感しています。一方で、すぐに実行したからといって、必ずしも受け入れられるわけではありません。そんな時は、お客様の声に真摯に耳を傾けてどうすべきだったのかを再度議論してやり直せばいいという姿勢OLTAならではのカルチャーだと思いますし、私も気に入っています。

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プロダクトマネージャーへの転職時には、専門家の知見を借りて、自分を客観視することが大切。

意思決定と実行のスピード感以外のところで、実際にOLTAに入社されて想定外だったことはございますか。

個人に任される領域が、想像していた以上に広いことに驚きました。前職とは比べものにならないほど、自分が持つことのできる裁量が大きい。プロダクトの本質的な部分を創り上げていくことに采配を振るうことができ、とても大きなやりがいを覚えながら仕事に取り組んでいます。しかし、プロダクトオーナーである社長や、あるいは自身のチームメンバーに対して、プロダクトマネージャーとしての自分の考えをきちんと言語化して伝えることがまだまだ不十分だと感じていて、その力をもっと高めていかなければと思っています。

チームメンバーをマネジメントする上で、ご自身はどんなことを意識されていますか。

OLTAは、会社全体に「コトに向かう」姿勢が根づいていて、お客様にとって大切なものは何か、あるいは事業にとって大切なことは何かという意識でみな行動しています。社内のポジションやキャリアに関係なく、誰が出したアイデアであろうとそれが価値のあるものならば取り上げてチームで合意形成し、実行に移していくことを常に心がけています。

ありがとうございます。いまOLTAでは積極的にプロダクトマネージャーを募集されているとおうかがいしましたが、谷垣さんはどんな方に参加してほしいとお考えですか。

OLTAにおけるプロダクトマネージャーは、先ほどお話ししたバリューである“With Why”が強く問われるポジションです。“With Why”に自信をお持ちの方はもちろん、かつての私のようにこれから経験を積んで“With Why”の力を鍛えていきたいという方でも問題ありません。そうした思考を厭わずに徹底できる方に仲間になっていただきたいと思っています。

最後におうかがいします。どんな方が弊社クライス&カンパニーのサービスを利用すればいいのか、ご自身のご経験からお感じになられることを聞かせてください。

クライス&カンパニーのようにプロダクトマネージャーの転職に特化し、プロダクトマネージャーのキャリアに関して高い専門性の持つエージェントは他にはそうないと思います。プロダクトマネージャーを志向して転職を考えた時、これまでのキャリアを踏まえてどんな知識やスキルが不足しているのか、自分一人の力では立体的に捉えるのはなかなか難しい。専門家の力を借り、いまどのようなプロダクトマネージャーが求められているのかをインプットしていただきながら、自分自身が歩むべき道をしっかりと考えるための手段として、クライス&カンパニーを活用するのはきわめて有効だと思います。

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構成:山下和彦
撮影:波多野匠

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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