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CAREER STRATEGY

プロダクトマネージャーキャリア戦略チームにより
プロダクトマネージャーを基点としたキャリア戦略のお手伝いをします

THEME

プロダクトマネージャーとは

この数年、スタートアップを中心にプロダクトマネージャーという職種が置かれることが増えてきています。
プロダクトマネージャーとは、ユーザーの課題を解決したり、新たな価値創造を実現するプロダクトを成功に導く役割を担い、プロダクトのターゲットや機能を決めてエンジニアやデザイナーとともにプロダクト開発を行うだけでなく、プロダクトによる収益事業への貢献を最大化したり、継続的な成長にも責任を負う「製品責任者」となります。このような立ち位置から「ミニCEO」と呼ばれることもあります。

典型的なプロダクトマネージャーの仕事

  • 1 企画

    • ユーザー理解
    • 課題発見 / 抽出
    • ソリューション決定
    • 事業計画(市場開発)
  • 2 設計

    • ユーザー体験
    • ユーザー
      インターフェイス
      (ワイヤー
      フレームなど)
    • 技術的の
      妥当性の検討
  • 3 実装時における
    プロダクト判断

    • 品質基準設定
    • トリアージ
  • 4 リリースおよび
    その後の
    プロダクト判断

    • Go to market
    • グロース
  • 出典:及川卓也, ソフトウェアファースト, 日経BP社, 2019, 235ページ図4-4

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プロダクトマネージャーに
必要なスキルと期待役割

プロダクトマネージャーに求められるスキルセットと役割ですが、土台となるコアスキルと、その会社(プロダクト)固有で求められるスキル・役割の2つに分けられます。コアスキルというのはどんなプロダクトマネージャーにも求められる共通のスキルです。

この土台となるコアスキルには例えば下記のようなものがあります。

  • プロダクトビジョン、ミッションの設定力
  • ユーザー理解のスキル・経験
  • 課題発見能力
  • ステークホルダーのマネジメント力
  • KPIの設計とトラッキング力
  • チームビルディングを含めたリーダーシップ

これらがプロダクトマネージャーとしてのコアスキルとなり、その上にプロダクト固有で求められるスキル・役割が出てきます。現代ではビジネス・テクノロジー・UX(ユーザーエクスペリエンス)の3軸が事業やプロダクトに必要とされていると言われており、プロダクトごとに、プロダクトに関するドメイン知識と併せて、どのスキルセットと期待役割が必要なのかの強弱が変わります。

ビジネスの側面


ビジネスの側面では「事業目標のためにはどんなプロダクトを作らなければならないか」「どんなユーザーにどういった価格で提供するのか」「プロダクトをいかに市場浸透させていくか」といったことを、プロダクトのCEOとして考える必要があります。

テクノロジーの側面


テクノロジーの側面では「エンジニアが提案する技術がビジネス要件に、コストも含めて最適なものとなっているか」「ブロックチェーン技術やAI技術を取り入れることにより、他社で提供していないような新たな価値を作れないか」といった技術面からの検討も必要になります。またハードウェアが絡むプロダクトでは当然ながら電子回路や制御技術などの知見も必要とされます。

UXの側面


UXの側面では「その製品を最も届けたいユーザー層が使い続けてくれるUI・UXをどう実現するか」という点を考慮しながらプロダクト作りをしていきます。

このようにプロダクトマネージャーとしてのコアスキル(汎用スキル)を持ちつつ、その上にプロダクト固有のビジネス・テクノロジー・UXの3軸のスキルセットをどのように獲得していくかというのが、これからのプロダクマネージャーのキャリアを考えていく上では大切な視点となります。

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プロダクトマネージャーへの
キャリア

エンジニアリングマネージャーが組織や人に対して関心がある方のキャリアパスだとすれば、プロダクトマネージャーはプロダクトや事業への関心が強いエンジニアのキャリアパスと言えます。プロダクトマネージャーは、その事業やプロダクトを成功させるために必要なものをすべて理解し、全責任を負うという難しい立場を担います。

プロダクトマネージャーにとって、エンジニア経験があるのが強みとなるのは確かです。一方、最初からプロダクトマネージャーとしてのキャリアをスタートするケースもあります。組織上のマネージャーではないとはいえ、他職種のチームメンバーを率いることになるので、社会人経験が浅い方には難しいのも事実です。事業内容やプロダクトの性質によっては技術的なスキルが強く要求されないこともあります。

上記のビジネス・テクノロジー・UXの3軸全てで完璧なスキルセットと経験を持っている方は非常に少なく、ビジネスディベロップメントやサービス企画に長けた方、エンジニアバックグラウンドがあり、技術が強い方、綺麗なUIやデザインを描くこと強みを持つ方など、その組み合わせを含めると本当に様々なバックグラウンドや経歴を持つ方が活躍されている事例があります。これまでの経験を踏まえて、自身の強みを突き詰めて昇華させていくのかという意思もとても大事になる職種だとも言えます。

プロダクトマネージャーの
その先のキャリアパス

プロダクトマネージャーはユーザーの潜在的な願望を満たすことを目的に、なぜその機能を開発するのか(Why)、何を開発するのか(What)について考えを深め、サービスやプロダクトを成功に導くのが役割です。
プロダクトマネージャーがその実力を発揮するためには、技術的素養もさることながら、経営や事業、マーケティングなど多面的な視点が求められます。プロダクトマネージャーを統括するCPO(Chief Product Officer)はもちろん、プロダクトと事業は重なり合うことも多いので、事業責任者などのキャリアパスは有力な選択肢となります。

  • プロダクトマネージャー
  • CPO(Chief Product Officer)
  • CTO
  • VPoE
  • 事業責任者
  • 経営者(CEO・COO)
  • 起業

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プロダクトマネージャーの
年収実態

プロダクトマネージャーの年収水準は、エンジニアやカスタマーサクセス等他の職種と比較しても総じて高く、また企業が採用時に提示するオファー金額も年々目に見えて上昇してきています。一例を挙げると、IPO前のフェーズの企業であっても、プロダクトマネージャーに限っては他の職種とは別枠で高年収を提示するケースが見受けられます。

この背景としては、採用する企業がプロダクトマネージャーの必要性を理解しているということと、転職市場におけるプロダクトマネージャーの希少性という2点が考えられます。年収は、市場との需要と供給のバランスによって決定していくものであるため、転職市場に優秀なプロダクトマネージャーの人数が限られている中で、自社にとって絶対にそういう人材が必要だという場合は、提示する年収を引き上げてでも優秀なプロダクトマネージャーを採用したいというメカニズムが働くと言えます。

プロダクトマネージャーの中でもご経験レベルによってジュニア・ミドル・シニア層に区分されますが、中でもシニアなプロダクトマネージャーの方の年収は大幅に上がっている傾向です。プロダクトマネージャーは、当社の実績データでは転職で年収が上がるケースが過半数ですが、未経験の方がプロダクトマネージャーとして転職する場合には年収ダウンを覚悟しておく必要があります。

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プロダクトマネージャーの
市場価値

現在、非常に数多くの企業で採用ニーズが強いという状況であり、プロダクトマネージャーの市場価値は高いと言えます。その上で、ご自身がどういうプロダクトマネージャーになりたいのか、どういう経験値を積みたいのかということを熟考する必要があります。

「市場価値を上げたい」と言われるプロダクトマネージャーの方々は、これまで我流で経験を積んできているために自身のスキル・経験に自信が持てない方が多く見受けられます。これは、プロダクトマネージャーがまだ歴史の浅い職種であるため、マーケットで自分がどう見られるかという客観的な評価基準が掴みづらいということも大きく影響しています。この現状において、プロダクトマネージャーが市場価値を上げていくためには、自身がどの引き出しを増やすのか、あるいは強化するのかという方向性を見定めることが重要です。

<引き出しの切り口の一例>

  • 事業領域:BtoB/BtoC
  • フェーズ:プロダクトの新規立ち上げ/プロダクトのグロース
  • SaaS:バーティカル/ホリゾンタル
  • 役割:チームマネジメント/エンジニアチームとの橋渡し…etc.

プロダクトマネージャーの第一線で活躍されている方々が共通して言われることは、「コンフォートゾーンに居てはいけない」ということです。自らを常にアンコンフォートゾーンに置くことが、プロダクトマネージャーとしての成長に繋がります。

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プロダクトマネージャーの
転職

現状において、プロダクトマネージャーの採用市場は非常に活況です。採用企業側のプロダクトマネージャーという職種に対する理解度も、以前に較べて高くなってきています。SaaS企業が多いことに加えて、レガシーな大企業でプロダクトマネージャーを募集するケースも増加傾向にあります。転職したいプロダクトマネージャーの方にとっては選択肢が豊富にあることは望ましい一方で、「求人数が多すぎて絞り切れない」「求人票の内容がどこも似通っていて見極めが難しい」という悩みを抱えがちです。これは、各企業が求めるプロダクトマネージャー像の抽象度が高いためにいずれも同じような求人内容に見えてしまうということと、実はプロダクトマネージャーではない業務内容の求人票も混在していることが原因と考えられます。

プロダクトマネージャーの方は、自身が所属するプロダクト組織体制に加えて、開発組織や事業開発組織、セールス組織など関連する各組織の体制がどのようになっているのかを重要視されます。どの組織にどのような方がいて、相互にどういった連携をしていくのか、またはレポートラインは誰になるのか(COOのケースもあれば、CTOというケースもある)等の情報は求人票に記載されていないことも多く、直接企業からヒアリングしている人材紹介会社のコンサルタントから情報収集するのも有効です。

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プロダクトマネージャーの
採用面接

プロダクトマネージャーの採用面接では、過去の仕事の実績確認のみならず、「こういうプロダクトをつくるときにどうするか」「このような事態が発生した際にどう対処するか」等、実践を想定したインタビューが行われるケースが増えてきています。この実践的な面接の形式は、主に下記の2パターンがあります。

  • ワークサンプル形式:課題を事前提示してプレゼンし、面接官とディスカッションを行う。
  • ディスカッション形式:選考企業のプロダクトを想定して、その場で議論を行う。

面接はいずれの場合もプロダクト責任者やプロダクトマネージャーが行うケースが多く、エンジニアやデザイナーが同席する場合もあります。面接では、プレゼンの内容だけではなく、ディスカッションを通じて議論が深まっていくかどうか、思考力の高さや論理性、一緒のチームでやっていけるイメージが持てる方か、といった様々な観点で見られています。

この実践形式の面接は、採用企業側のメリットが大きいのはもちろんのこと、選考を受けるプロダクトマネージャーにも以下のような様々な利点があります。

  • 企業側から通常表には出てこない情報が開示されることもあり、企業選びの参考になる
  • 実際の業務上でのディスカッションの雰囲気やメンバーとの相性が分かる
  • 課題を通してお互いの考え方やスキルなどが分かることで、ミスマッチ軽減につながる

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