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INTERVIEW 021

2025 Nov 13

SmartHRのプロダクトマネージャーに決定

コンサルタントとの対話で「過去」「現在」「未来」がつながり、自分がありたいプロジェクトマネージャー像が明確になった。

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PROFILE

株式会社SmartHR
プロダクトマネージャー

安部亨氏

新卒で大手教育サービス企業に入社し、学校を対象としたコンサルティング営業に携わった後、学校向けのデジタルプロダクトの企画開発に従事。プロダクトマネージャーとしてキャリアを積み、2025年にSmartHRへ転職。

POINT
初めての転職。私のことをいちばん深掘りしてくれたエージェントが、クライス&カンパニーだった。
未来に向けて自分のありたい姿を言語化する。その難しい作業をクライスのコンサルタントが支援してくれた。
自分が作るプロダクトが、誰のどんな課題を解決するのか。その意義に最も共感できたのがSmartHRだった。
「自分は何者なのだろう?」と悩んでいる方は、ぜひ積極的にクライスのコンサルタントに相談すべき。

初めての転職。私のことをいちばん深掘りしてくれたエージェントが、クライス&カンパニーだった。

まずは簡単にご経歴を教えていただけますでしょうか。

私は新卒で教育系の会社に入社し、学校向けのコンサルティング営業からキャリアをスタートしました。5年ほどその業務に携わった後、学校向けのデジタルプロダクトを企画開発する部署に手を挙げて異動し、マーケティングを2年ほど担当。そこで手がけたプロダクトを自らの手でもっとより良くしていきたいという思いが高まり、プロダクトマネージャー(PdM)に転向しました。15年ほどその教育系企業に在籍しましたが、最後の2年間は部門長を務め、PdMも兼任していました。その後、2025年7月にSmartHRに転職し、現在はタレントマネジメント領域のPdMを務めています。

安部さんが転職された理由をおうかがいできますか。

前職では学校向けのプロダクトに関わり、主に教育現場が抱える課題の解決にあたっていました。サービスの対象となるのは学校の生徒さんたちでしたが、いつかは社会人に向けたサービスも手がけてみたいと機会をうかがっていました。前職である程度実績を積み、自分の中で新たなチャレンジをするタイミングがまさに訪れたと感じて、今回転職に踏み切った次第です。

どうして社会人向けのプロダクトを作りたいと思われたのですか。

私はそもそも「人」が好きで、人が持つ可能性に興味を持っていました。前職では、教育を通して子どもたちの可能性を引き出していましたが、個人的には「働く」ことで発揮できる可能性に魅力を覚えていて、働くすべての人がもっと自分らしく能力を発揮できれば、社会は本当に豊かになると思ったんですね。そこに何か自分が貢献できることはないかと、そんな軸をもって転職活動を行いました。

転職活動を始めるにあたって、まずどのようなアクションを起こされたのでしょうか。

私にとっては初めての転職であり、しかも専門的な職種であるPdMを志望していましたので、どのように活動を進めればよいのか、よくわからなかったのが正直なところでした。とにかくいろいろなスカウトサイトに登録し、オファーをいただいたエージェントと接触していった感じですね。

結果的には弊社のコンサルタントである櫻内が、安部さんのSmartHRへの転職をご支援させていただきましたが、そもそも何がきっかけでクライス&カンパニーをお知りになられたのでしょうか。

PdMの転職についてインターネットでリサーチしていると、エージェントとしてクライスを評価する口コミをいくつか目にしました。また、以前に及川(卓也)さんのプロダクトマネジメント研修を受けたことがあって、いまクライスのアドバイザーを務められていると知り、PdMの転職支援にも強そうだと思ってアプローチしました。

いろいろなエージェントとおつきあいされたかと思いますが、なかでもクライスを信頼いただいたのは、何をご評価されてのことでしょうか。

関わったエージェントの中で、私のことをいちばん深掘りして「自分の軸って実はこうだったんだ」と気づきを与えてくださり、その軸を固めてくださったのが櫻内さんでした。初回の面談時から、この方ならしっかりと壁打ち相手になっていただけると感じてサポートをご依頼しました。

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未来に向けて自分のありたい姿を言語化する。その難しい作業をクライスのコンサルタントが支援してくれた。

コンサルタントの櫻内との面談の中で、何か印象に残っていることはございますか。

櫻内さんは、私のキャリアを時系列に捉えて、現在と過去と未来の3点から丁寧に深掘りしてくださいました。私のいまの心境をしっかり聞いていただいた上で、過去に経験してきたことを詳しくお話しし、そのなかで市場価値がありそうな強みを明確にしていただきました。そして、未来に向けてのキャリアを深掘りしたのがとても印象的で、他のエージェントでは、過去と現在の掛け算で転職先を検討していく傾向が強かったのですが、櫻内さんは私のWILLを重んじられて、将来どんなPdMになりたいのか、PdMとしてどう社会貢献したいのかを深く話し合い、そこから転職先を導いてくださったんですね。未来に向けて自分のありたい姿を描き、それを言語化するのはなかなか難しい作業でしたが、櫻内さんとの壁打ちを重ねて、転職にあたっての自分の軸が定まってきたという感じでした。

そのほか、櫻内がご提供したサポートで、安部さんにとって価値があったと感じたものはありましたか。

ご提案いただいた企業も、おすすめできるポイントだけをお伝えいただくのではなく、こういう志向のPdMにはマッチするけれども、それはない人には向いてないと、その企業が必要としている人材像を細部まで理解していらっしゃって、そうした情報をインプットいただきながら転職先を検討できたのも良かったですね。また、応募する企業を決定する際も、プロダクトを通して広く社会に貢献したいという軸で次のキャリアを考えていたにも関わらず、短期的な損得で判断しようとすると、櫻内さんが「安部さんがなりたいPdM像は本当にそうでしたっけ?」と問いかけてくださり、絶えず私の視座を上げるようにコミュニケーションいただいたのもありがたかったです。

実際に転職活動を進めていくなかで、何か苦労されたことはございませんでしたか。

実は、大変だったとか苦しかったという感覚はまったくなくて、これまでの自分の人生を振り返り、これからの未来に向けてどんな貢献ができるのか、それを考えるのはとても楽しかったですね。ほんとにワクワクしながら転職活動を進めていました。一つ挙げるとすれば、自分の過去の経験を、他者に伝える上で言語化するのに少し苦労しましたが、それも自分がこれまで取り組んできた仕事の価値であったり、それを通してユーザーにどう貢献できたかを振り返る機会となり、私はいろんな人にお世話になり、いろんな努力をしてプロダクトを成長させてきたんだなとあらためて認識できたのも良い経験になりました。

実際にSmartHRの選考に臨まれて、どのような感想をお持ちになられましたか。

面接では、PdMとしての以前の成果や業績だけではなく、本質的な意思決定にどのように関わったのかということに重点を置いて質問されたように思います。プロダクト開発で意思決定した時、どのような背景で、どのような選択肢があった状況で、なぜそれを選んだのか。そして、その意思決定を周囲の関係者にどのように説明したのかという、過去の経験をいくつかお話しさせていただきました。その際、成功談よりも、むしろ成果が出なかった案件について、どう逃げずに取り組んだのかという質問の比重のほうが大きく、PdMとしての個人の資質を深く見極めようという姿勢を感じました。

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自分が作るプロダクトが、誰のどんな課題を解決するのか。その意義に最も共感できたのがSmartHRだった。

SmartHRを含めて何社かオファーをいただいたかと思いますが、最終的にこちらを転職先に選ばれた決め手は何だったのでしょうか。

もともと私は、働くすべての人がもっと自分らしく能力を発揮できる社会に貢献したいという軸があり、SmartHRが強みを持つタレントマネジメント領域でのプロダクト開発は、まさにその軸に沿った仕事でした。やはりPdMをやるからには、自分が一生懸命に作るプロダクトが誰のどんな課題を解決するのか、その意義に共感しながら仕事に没頭したい。プロダクト自体は日々変化していくと思いますが、「働く」ことに関する課題は普遍的なものであり、この課題を解決する場としてのSmartHRのスケールの大きさに魅力を感じて転職を決めました。あとは、選考過程でお会いしたPdMチームのみなさんがとても優秀で、「私もこんな人になりたい」と憧れる方ばかりでしたので、このチームの一員になればもっと成長できそうだと強く感じたことも、SmartHRを選んだ大きな理由のひとつですね。

SmartHR入社後のキャリアについてもおうかがいさせてください。入社されてまだ数カ月ですが、SmartHRでのプロダクトマネジメントを経験されていかがですか。

とてもやりがいがありますね。一方、スピードとクオリティが要求され、小さな壁にいくつもぶつかっていますが、それを乗り越えるたびに経験値として積み上がっている感覚で、一歩一歩着実に成長している状況でしょうか。現在、ひとつのチームのPdMを前任の方から引き継いで担当し、自分でPRD(プロダクト要求仕様書)を書くところから新しいプロダクトの開発をリードしていますが、そのPRDのレビュー会が非常に刺激的なんです。私が作ったPRDに対してたくさんのフィードバックを寄せられるのですが、AIには指摘できない、ドメイン知識が豊富なPdMの方々からいただくリアルな意見にいつも感心させられて、みなさんの知見を活用することで企画のスピードとクオリティがどんどん上がっていく。そうしてブラッシュアップされたPRDを、チーム内でどのように実現するかを議論し、専門性の高いメンバーと協業しながら実現していくのはとても面白いですね。

SmartHRのカルチャーで、安部さんが気に入っているところはございますか。

SmartHRは、社歴に関係なく自分の意見を主張できる風土なんですね。たとえば、いま右に進んでいるけれども、やはり左に進路を変えたほうがユーザーにとってもプロダクトにとっても良いと判断して訴えれば、その主張が合理的であれば、クイックに意思決定されて方針が変更される。建設的なアイデアは大いに歓迎されて、周囲もそれを待ち望んでいるので、私も伸び伸びと仕事をさせていただいています。

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「自分は何者なのだろう?」と悩んでいる方は、ぜひ積極的にクライスのコンサルタントに相談すべき。

転職活動を振り返って、弊社クライス&カンパニーからのサポートについてあらためてご感想をいただけますか。

櫻内さんには本当にお世話になり、たいへん感謝しています。私の場合、初めての転職だったこともあって非常に不安でしたが、先ほどお話ししましたように、櫻内さんとの対話を通じて自分の「現在」と「過去」と「未来」を深掘りして、その3つの「点」をつなげて「線」にし、さらに解像度を上げて「面」にしてくださったことで、私にとってあるべきキャリアを明確に理解することができ、それが今回の転職の成功につながったように思います。

これから転職活動を始められる方に向けて、エージェントを活用する際、ご自身の経験から何かアドバイスはございますでしょうか。

転職を考えた時、自分の中で明確な軸がない状態では、エージェントには相談しにくいと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、むしろ「自分の軸は何だろう?」という悩みから応えてくださるエージェントも多く、クライスはその最たる存在だと思います。自分が何者なのかわからなかったとしても、とりあえずお声がけして、対話していくなかで自分のありたい姿を明らかにしていくことで、転職もうまくいくように思います。私も最初、いきなりエージェントを活用するのは、ちょっとハードルが高いと感じていたのですが、結果としてクライスの櫻内さんと巡り会えて幸運でした。あともうひとつ、エージェントと接する時には、自分からどんどん質問をすることが大事だと思います。自分のことは自分にしかわからないので、自分がいま不安に思っていること、理解できていないことをオープンにお話ししたほうがいい。自分に足りないことをエージェントにきちんと理解してもらえると、提供していただける情報の確度も上がりますし、特に櫻内さんはストライクゾーンのど真ん中に私が望んでいる球を投げてくださって本当に助かりました。こうしてエージェントをうまく活用して自分が求めるキャリアを言語化し、ぜひ転職を成功させてほしいと思っています。

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構成:山下和彦
撮影:波多野匠

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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