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INTERVIEW 008

2022 Apr 21

マネーフォワードのプロダクトマネージャーに決定

プロダクトに一気通貫して携われるプロダクトマネージャーを目指して。

PROFILE

株式会社マネーフォワード ホームカンパニー本部 プロダクトマネージャー

植竹広佑氏

新卒で未経験エンジニアとして株式会社ナビタイムジャパンへ入社。サーバーサイドエンジニアとして経験を積む傍ら、サービスのグロースのための企画立ち上げなどを行う。その後、新規プロダクトのPMや新規事業の立ち上げ責任者など、開発マネジメントから営業まで幅広く経験。
2019年に株式会社リクルートに転職。2年間、プロダクト開発組織の構築やテクニカルプロダクトマネージャーとして新規プロダクトの立ち上げ担当などを行った後、2021年に現職の株式会社マネーフォワードへプロダクトマネージャーとして転職。

POINT
「この仕事を続けてPdMとしてキャリアを積めるのか」という不安があった
自己開示することで、企業ごとに違うPdMの仕事を理解した
入社2ヶ月でプロダクトのロードマップを作成
気づかせる、考えさせるコミュニケーションが印象的だった

「この仕事を続けてPdMとしてキャリアを積めるのか」という不安があった

今回の転職活動の経緯や背景をお聞かせください。

前職はPdM(プロダクトマネージャー)として入社しました。開発組織と企画や事業開発で分断が起きているので、連携を深めてプロダクトを作っていくフェーズでした。

入社して10ヶ月ほど経った頃、テクニカルPdMチームという組織が新設されました。私はその組織の管理職になり、開発やディレクションの業務をメインで行うことになりました。

前職に転職したとき、経験の浅い事業づくりやアナログを絡めた企画をしたいと思っていたので、自分の求めていた方向性と違うキャリアに進むことになってしまったんです。

「この仕事を続けていって、PdMとしてのキャリアを積めるのだろうか」というモヤモヤと不安を抱えるようになりました。

他社のPdM組織について知りたいと思い情報収集を始めた頃、1通のスカウトメールがクライス&カンパニーから届いたんです。PdMとして著名でクライス&カンパニーの顧問である及川さんと話ができるという内容でした。

「PdMとは何なのか」と思い悩んでいた私は、及川さんに会ってみることにしました。

及川と話した印象はどうでしたか?

及川さんには、自分の抱えている課題やPdMのキャリアなど、聞いてみたかったことをすべて質問し、「自分がやりたいPdM」を考える素材をもらうことができました。

そして、「すぐに転職するのではなく、会社に残る、異動、副業でやってみるなど、さまざまな可能性を探ってみては」とも言われました。

「副業」は業務の状況的に難しかったですし、「異動」の選択肢も自分の中ではなかったので転職を考え始めました。しかし、転職は自分が納得しないと踏みきれません。

そこで自分のキャリアをしっかりと考えようと思い、まずは課題を言語化することにしました。自分の現状となりたい姿をテキストでまとめたところ、自分の再発見ができたんです。

そして、ぼんやりとしていた転職の条件を明確化し始めました。

植竹さんのなりたいPdM像について教えてください。

プロダクトの戦略からロードマップへの落とし込み、世の中に送り出すところまで一気通貫して関わり、責任をもてるPdMです。

そして、自分の強みである開発やエンジニアリング組織のマネジメントを活かしつつ、自分がやや弱い分野であるマーケティングに強い人が近くにいる状態がベストだと思いました。

自己開示することで、企業ごとに違うPdMの仕事を理解した

転職活動を進めていく中で、苦労したことはありましたか?

PdMという職種の定義が企業ごとに違うことです。自分のやりたいPdM像は明確になったのですが、合致するPdMの求人になかなか出合えませんでした。

自分のやりたいことを伝えると、「それは当社ではビズデブの仕事です」「やりたいことはプロジェクトマネージャーじゃないですか?」と言われたこともあります。

やりたいPdMと各企業のPdMの仕事が合致するか、どう確かめましたか?

自己開示を心がけました。自分のやりたいPdMについてまとめた資料をカジュアル面談などでも見せました。まずは自分のやりたいことを理解してもらい、その会社では実現できるかどうかを教えてもらったんです。

カジュアル面談より先の選考に出てくる経営幹部には、PdMの役割や組織構造について質問しました。当時の会社の組織体制と同じ開発部配下のPdMは避けたいと思っていたからです。

組織体制とPdMの仕事の関連性を、植竹さんはどのように区別していましたか?

企画部にPdMが配属される会社はフラットな会社が多い傾向があると思います。懸念点としては、プロダクト全体に関われるけど、戦略と開発の橋渡しの役割になる場合があることです。

戦略側がロードマップもつめてしまっていると、プロダクトの戦略には関わりづらいです。

メリットは企画のUXに集中できる点ですが、プロダクト全体にかかわっている手ざわりは感じにくいなと思っていました。

開発部に配属の場合は開発ドリブンの会社である可能性があります。しかし、前職と同様に大部分の企業では、開発からプロダクトを見る人という役割を期待されがちです。

PdMだけの組織がある会社は、PdMの育成やプロダクト強化を考えているベンチャーやスタートアップが多い印象です。

ただし、確認すべきはPdMの上司が誰なのか。たとえば、PdMの上にさらに管理職や事業責任者がいる場合はあまり裁量がない可能性もあります。

そして、PdMの上司は必ずしもプロダクトマネジメントに精通しているとは限りません。上司の承認が必要なのか、任されているのかどうかで業務の進め方が違います。

そのため、面接の場ではPdMの人数、プロダクトの企画からリリースまでの流れと体制を確認していました。

なぜ転職先としてマネーフォワードを選ばれたのでしょうか。

最終的にマネーフォワードともう1社で悩みました。どちらも自分の希望条件を満たしていたからです。

悩んで山本さんに相談すると「僕の意見を言った方がいいですか?言わない方がいいですか?」と聞いてくれました。意見を言うと引きずられるかもしれないという気遣いがありがたかったです。

それまでしっかりとコミュニケーションを取っていたので、もちろん意見を聞きました。すると、「それぞれのプロダクトと植竹さんの距離感が違うことに気づいていますか?」と言われたんです。

それぞれの会社のことを話したときに、もう1社については「面白いプロダクトだ」と言い、マネーフォワードに対しては「プロダクトとして、さらにこうしていきたい」と話していたと指摘されました。

それを聞いて「本当だ…!」と驚いたんですよね。自分でも無意識だった言葉選びから、どちらの会社で働くことが自分事になっているのかがわかりました。

しっかりコミュニケーションを取ってきたので、山本さんの意見はスッと受け入れられましたし、後悔のない転職ができると自信をもって決めました。

入社2ヶ月でプロダクトのロードマップを作成

実際にマネーフォワードに入社されて、どのような感触を得ていますか。

入社前にいい面も大変な面も聞いていたので、ギャップはありません。
いい点は、toCビジネスの第二創業ともいえる大変革期のフェーズである面白さと、やれることがたくさんあること。
入社後にさまざまな部署の人とコミュニケーションをとりながら、入社から2ヶ月間で期初までにロードマップを作りました。その後1年間、自分が考えたロードマップをベースに仕事ができることにやりがいを感じています。

そして、大変な面としては個人個人が頑張ってなんとか支えている状態なので、組織として強くしていくフェーズであること。過去にリニューアル直後に切り戻したといった「失敗」をしたことなど、ありのままを面談時にも聞いていました。

組織としては発展途上中ですが、これから改善していけるという感触をもっています。

どんな組織体制で、PdMの仕事をしていますか?

PdMをまとめた組織はなく、「マネーフォワード ME」というサービスでは私が唯一のPdMです。私自身はカンパニー直下の所属で、上司はカンパニーCOOです。COOはマーケ畑出身の人で、私は数字に弱く開発に強い。強みと弱みを補完しあう関係なので、役割分担できています。

私が入社するまで1年ほどPdMがいなかったので、COOとしっかりコミュニケーションをとるようにしています。指示ではなく課題を出されているような感じで、仕事を進めやすいですね。

また、どこの組織にも属していないので、さまざまな部署の人とフラットに話をしやすいポジションでもあります。

どんな人に入社してほしいですか?

プロダクトやサービスに対して、強い想いがある人にきてほしいです。
そして、会社のミッション・ビジョンへの共感があること。マネーフォワードの場合はミッション・ビジョンとサービスが強くつながっているからです。

気づかせる、考えさせるコミュニケーションが印象的だった

クライス&カンパニーを利用したことで、どんな価値がありましたか?

PdMに関して、インプットがとても多い転職活動だったので、自分一人では消化しきれない部分がありました。そんなときに、壁打ちしてもらったり、違う視点の意見をもらえたことで整理できました。

たとえば、自分なりに方向性をまとめて話すと、「なるほど。以前●●と話されていましたけど、その点はどうですか?」と質問してくれたりしました。「こうすべきです」と一方的に意見を伝えるのではなく、気づかせてくれる、考えさせてくれるというコミュニケーションが印象的でした。

クライス&カンパニーのほかにもエージェントと関わってきましたが、「PdMとはなにか」という本質的な会話ができるのは山本さんだけでした。

PdMとしてどんな働き方をしたいのかを理解してくれていて、求人を勧めるときにも「この会社なら、植竹さんのやりたい仕事ができそうですよ」と的確な情報をもらえました。

PdMのキャリアはこういうものだという感覚を、クライス&カンパニーのキャリアコンサルタントはもっていると感じます。PdMとしてどうありたいか、どんなキャリアを積みたいか、何を大事にしたいかというコミュニケーションが取れていれば、最終的にどの会社に決めても後悔しないと思います。

どのような人がクライス&カンパニーを活用したほうがいいのでしょうか。

PdMの定義や、自分がPdMとしてやりたいことに迷いがある人は、クライス&カンパニーに相談したら示唆を得られると思います。

PdMのキャリアは一人で考えることが難しいですし。自分のキャリアは冷静に考えられないもの。信頼できる人に相談することが、自分のキャリアを見つける近道です。

担当コンサルタント:山本航
構成:久保佳那
撮影:波多野匠

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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