「この仕事を続けてPdMとしてキャリアを積めるのか」という不安があった
今回の転職活動の経緯や背景をお聞かせください。
前職はPdM(プロダクトマネージャー)として入社しました。開発組織と企画や事業開発で分断が起きているので、連携を深めてプロダクトを作っていくフェーズでした。
入社して10ヶ月ほど経った頃、テクニカルPdMチームという組織が新設されました。私はその組織の管理職になり、開発やディレクションの業務をメインで行うことになりました。
前職に転職したとき、経験の浅い事業づくりやアナログを絡めた企画をしたいと思っていたので、自分の求めていた方向性と違うキャリアに進むことになってしまったんです。
「この仕事を続けていって、PdMとしてのキャリアを積めるのだろうか」というモヤモヤと不安を抱えるようになりました。
他社のPdM組織について知りたいと思い情報収集を始めた頃、1通のスカウトメールがクライス&カンパニーから届いたんです。PdMとして著名でクライス&カンパニーの顧問である及川さんと話ができるという内容でした。
「PdMとは何なのか」と思い悩んでいた私は、及川さんに会ってみることにしました。
及川と話した印象はどうでしたか?
及川さんには、自分の抱えている課題やPdMのキャリアなど、聞いてみたかったことをすべて質問し、「自分がやりたいPdM」を考える素材をもらうことができました。
そして、「すぐに転職するのではなく、会社に残る、異動、副業でやってみるなど、さまざまな可能性を探ってみては」とも言われました。
「副業」は業務の状況的に難しかったですし、「異動」の選択肢も自分の中ではなかったので転職を考え始めました。しかし、転職は自分が納得しないと踏みきれません。
そこで自分のキャリアをしっかりと考えようと思い、まずは課題を言語化することにしました。自分の現状となりたい姿をテキストでまとめたところ、自分の再発見ができたんです。
そして、ぼんやりとしていた転職の条件を明確化し始めました。
植竹さんのなりたいPdM像について教えてください。
プロダクトの戦略からロードマップへの落とし込み、世の中に送り出すところまで一気通貫して関わり、責任をもてるPdMです。
そして、自分の強みである開発やエンジニアリング組織のマネジメントを活かしつつ、自分がやや弱い分野であるマーケティングに強い人が近くにいる状態がベストだと思いました。