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INTERVIEW 005

2021 Nov 25

Chatworkのプロダクトマネージャーに決定

経験が乏しくても、自分の想いを明確に示せば、転職のチャンスはある。

PROFILE

Chatwork株式会社 プロダクトマネージャー

高橋亜弓氏

大学卒業後、HRtechのスタートアップへ入社し、クライアントデータのメンテナンスやQAテスト実施などのアシスタント業務に従事。その後、インサイドセールスの立ち上げ、パートナーセールス、フィールドセールス、営業企画を担当した後に、プロダクトマネージャー業務を経験。2021年よりChatwork株式会社へプロダクトマネージャーとして参画。

POINT
キャリアを見直したいという、漠然とした動機でエージェントと接触。
エージェントとの対話で、仕事でいちばん大切にしたいことに気づいた。
思っていた以上の支援をエージェントから得て、転職活動を推進。
モノづくりへの想いなどをきちんと言語化できたことが、転職成功の要因。
エージェントをうまく活用して、ポジティブに転職に臨んでほしい。

キャリアを見直したいという、漠然とした動機でエージェントと接触。

今回の転職の経緯をお聞かせください。

社会人になって5年が経ち、そろそろ自分のキャリアを見直そうと思ったことが転職のきっかけになりました。その頃、自分が置かれた環境に疑問を覚えていたこともあり、ちょっとアクションを起こしてみようと転職サイトに登録。特に強い意思があったわけではなく、良い出会いがあれば転職したいというぐらいの気持ちでした。

そこで何社かエージェントからお声がけいただいたのですが、そのうちの一社がクライス&カンパニーでした。

転職されるまでのご経歴を教えてください。

私は新卒でIT系のベンチャーに入社しました。学生時代、技術系を専攻していたわけではなかったのですが、モノづくりに関われる仕事がしたいと、SaaSのプロダクトを手がけるその企業に就職しました。しばらくソリューションセールスを手がけ、5年目にもともと興味を持っていたプロダクトマネージャー(PdM)に異動。転職サイトに登録したのは、PdMを務めるようになって3カ月ぐらいの頃でした。

なぜクライスのコンサルタントに会ってみようと思われたのですか。

いろんなエージェントからメールでコンタクトがあったのですが、また、特定の職種を強く薦めてくるアプローチだったりと、あまり好感を持てるものはありませんでした。そんななか、クライスのコンサルタントの方からいただいたメールは「今後のキャリアの相談に乗ります」という内容で、その結果、転職に至らなくてもいいとのこと。

私自身、まだ明確なキャリアイメージがなかったこともあって、第三者からアドバイスをいただくのも一つの手だと考え、一度お会いしてみようと思ったのです。また、PdMに精通しているエージェントだと知り、「こんな私でもPdMとして転職できるのだろうか」と興味を持ったことも理由の一つでした。

エージェントとの対話で、仕事でいちばん大切にしたいことに気づいた。

クライスのコンサルタントとの面談はいかがでしたか。

転職を前提とせず、私のキャリアを親身になって考えてくださりました。自分の中で悩んでいるポイントをお話しすると、一つ一つ丁寧にアドバイスをいただき、いろんな気づきもありました。コンサルタントの方からは「PdMとして転職したいのなら、このタイミングではないかもしれない」「PdMの経験がまだ乏しいので、もう少しいまの会社でキャリアを積んだほうがいい」との提案があり、無理に転職を勧めてこなかったことも、逆に信頼できると感じました。

その面談で、高橋さんはどのような気づきを得たのでしょうか。

やはり私はモノづくりへの想いが強い、ということを再認識しました。今後のキャリアについていろいろな角度からご質問いただき、そこにお答えしていくうちに「プロダクト」という言葉がやたらと口に出てきたんです。その時、私は「いいプロダクトを創りたい」「プロダクトを通してお客様に価値を届けたい」という気持ちが強くて、それが仕事でいちばん大切にしたいことなんだと気づきました。

また、私はロジックを重視するタイプだということも、その場であらためて気づかされました。それが正しいかどうかは分からなくても 、物事が論理立てて整理されている状態が、私はとても気持ちいい。仕事を進めていく上でもロジカルであることが重要で、納得できずにうやむやになるのが嫌。前職で感じていたモヤモヤした気持ちはそこに原因があったのだとわかり、一気に視界が開ける感じでした。

高橋さんが前職で覚えていたモヤモヤした気持ちは、何が原因だったのでしょうか。

前職のベンチャーはトップダウンが強く、直接オーダーが下りてくることも多かった。トップダウン自体が悪いことだとは思わないのですが、判断の背景がわからない 場面がよくあって、そこにストレスを感じていたんですね。

クライスのコンサルタントの方との面談で、その悩みをお伝えしたところ 「トップときちんとコミュニケーションを取ることもPdMに求められる力量だ」という話をいただきました。 はっきりとそう言っていただき、私もまだ努力すべきところがあるかもと、もう少しその企業で頑張ってみようと思ったのです。

思っていた以上の支援をエージェントから得て、転職活動を推進。

初回の面談では、前職にとどまることを選ばれた高橋さんですが、数か月後、転職をご決断されました。その間、どんな心境の変化があったのでしょうか。

クライスのコンサルタントの方との面談を経て、指摘された点を意識し工夫しながら前職での業務に取り組みましたが、どうしても納得いかない形で物事が進んでしまうことはありました。社内の様々な方とも会話を重ね、これもひとつのPdMのあり方なのだと理解したのですが、それと同時に、自分の目指したいPdM像とはまた違うものなのだということも明確に見えてきていました。

そんな思いを募らせていた折、クライスのコンサルタントの方から久しぶりにメールをいただき、もう一度面談していただこうと連絡を取りました。

二度目にクライスのコンサルタントとお会いになられた時、どのような意思をもって面談に臨まれたのでしょうか。

その頃には、私が目指すPdM像が明確になっていました。根拠を持って物事を判断し、ロジカルにプロダクトを創り上げていくという、自分が実現したいPdM像をお伝えすることで、転職に向けて何か支援をいただければと考えていました。

高橋さんの意向を受けて、クライスのコンサルタントがいろいろとご支援させていただきましたが、印象はいかがでしたか。

こちらが思っていた以上に、いろいろな企業をご提案いただきました。BtoBもBtoCも、大企業もベンチャー企業も候補に挙げていただき、こんなに紹介していただけるのかと驚きました。また、志望する企業との面接が決まると、その企業が大切にしている思想とか、過去に面接であった質問とか、有益な情報を事前にインプットしてくださりました。

こうしたリアルな情報はネットではまず得られないので、これもエージェントを活用するメリットのひとつだと思います。さらに、面接官の人柄まで教えてくださり、面接に臨むにあたって心の準備ができたのも助かりました。

モノづくりへの想いなどをきちんと言語化できたことが、転職成功の要因。

転職活動を進めるにあたって、どのようなことに苦労されましたか。

私はPdMへの転職を希望していましたが、前職でプロダクトマネジメントに携わったのは半年ほどであり、実績と呼べるものはほとんどありませんでした。面接の場でどう自分をアピールするか悩んだのですが、クライスのコンサルタントの方から「実績はなくてもプロダクトに対する情熱は十分にあるのだから、それを訴えればいいのでは」とアドバイスいただき、私が前職でどんな壁にぶつかり、どう乗り越えようとしたのかを理解していただこうと努めました。

なぜChatworkを転職先に選ばれたのでしょうか。

Chatworkを選んだのは、Chatworkでのプロダクト開発のスタイルが、私が目指しているPdMの姿に近いと感じたからです。Chatworkでは、まずPdMがPRD(製品要求仕様書)をきちんと書き、誰のどんな課題を解決するためにどんなソリューションを提供し、ローンチ後にどのようなKPIを設けて効果検証していくのか、すべてあらかじめ想定してからデザイナーやエンジニアと一緒にプロダクトを創り上げていくとのことでした。

さらには、開発しながら「誰のどんな課題を解決するか」にずれることがあれば都度軌道修正していく形であること。ロジカルなモノづくりを望んでいた私にとって、まさに絶好の環境だと感じました。面接の場でも、Chatworkが本当に緻密にプロダクト開発を進めていることを確認でき、ぜひここでキャリアを積みたいと入社を志望したのです。

PdMとしての実績が乏しかった高橋さんですが、それでもChatworkに採用されたのは何が評価されたからだとお考えですか。

ポテンシャルを認めていただけたように思います。面接にあたって自分の思考をきちんと言語化し、私がどんな人間で、モノづくりに対してどんな想いを持っているのかを、余すところなく伝えることができた。また、それを通してChatworkのプロダクト開発のカルチャーにフィットする人材だと評価されたことも、採用につながったように感じています。

エージェントをうまく活用して、ポジティブに転職に臨んでほしい。

Chatworkにご入社されて、実際いかがですか。

毎日がとても充実しています。ここでは理由なく物事が決まるようなことはなく、前職で感じていたようなモヤモヤする気持ちは湧いてきませんし、周りには経験豊かなPdMの方々がたくさんいらっしゃるので、とても勉強になる。

前職ではPRDを書いたことがなかったので、最初の頃は先輩方に一言一句レビューしてもらいながら作成していきました。自分ではロジックが通っていると思っていても、課題設定や解決策、さらにKPIの設定などが不十分なケースが多く、その都度指導いただいて新たな学びを得ています。

また、Chatworkはドキュメントに残す文化があり、過去の議事録やPRDなどがすべて保存されています。入社初日、物凄い量のドキュメントがきちんと管理されていることに感動しました。業務上、参照したい情報があれば自分で探してアクセスできますし、社内のいろんなナレッジに自由に触れられるのでキャッチアップも早い。オンボーディングの体制がきちんと整えられていて、私のような経験の浅いPdMでもしっかり成長できる。新たなキャリアの場として、Chatworkを選んで正解だったと実感しています。

ご自身の経験から、どのような方が転職にあたってクライスの支援を受けたほうがいいとお考えですか。

クライスはPdMについて深い理解があり、転職支援の実績も豊富ですので、PdM経験者はキャリアアップのために活用する価値はあると思います。一方、かつての私のように、プロダクトを創ることに興味を持っているものの、それを実現するためキャリアについて確かなイメージが持てず、いろいろと迷っているような若手の方にもお勧めしたいですね。

最後に、いま転職を考えている方々にアドバイスをお願いします。

自分の本当に大事にしている点が何か、じっくり見極めて臨んでほしいですね。エージェントなどをうまく活用して自分の中のモヤモヤした気持ちを整理し、何を大切してキャリアを積みたいのかを明確にすると、ベストなキャリア選択ができると思います。

担当コンサルタント:山本航
構成:山下和彦
撮影:櫻井健司

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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