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VOICE

INTERVIEW 003

2021 Jun 23

センシンロボティクスのプロダクトマネージャーに決定

場を変えることで、プロダクトマネージャーの力は鍛えられる。

PROFILE

株式会社センシンロボティクス プロダクトマネージャー

海老澤雅之氏

ソニー・エリクソンで携帯電話ソフトエンジニア、アプリ・サービス企画を経験後、ソニー・コンピュータエンタテインメントおよびソニーにて、音楽サブスクリプションサービス Music Unlimited の立ち上げを経験。その後USでPlayStation Networkのプロダクトマネージャーとして、PS4向けビデオ配信サービスやソーシャルサービスなどを担当し、日産自動車に転職。NissanConnectのアプリやAmazon Alexaスキルなどのプロダクトマネジメントを手がけ、2021年、産業用ドローンを活用した社会課題解決型のロボティクスソリューションを提供するセンシンロボティクスに参画。

POINT
米国駐在が長く、日本企業の情報収集も兼ねてエージェントを利用。
プロダクトマネージャーに理解のあるエージェントなら、深く要望できる。
ベンチャーへの転職にあたり、報酬面の交渉もエージェントが支援してくれた。
BtoCからBtoBにフィールドを移し、未知の経験を次々と得る。
エージェントを利用すれば、自分が気づかない機会を創出できる。

米国駐在が長く、日本企業の情報収集も兼ねてエージェントを利用。

海老澤さんのキャリアを拝見すると、まずソニーから日産自動車に転職されています。その経緯を教えていただけますか。

ソニーから日産に転職したのは米国駐在がきっかけでした。ソニーのUS拠点で5年ほどプロダクトマネージャーとしてサービス開発を担いましたが、その間にモビリティサービスに強く興味が湧いてきたのです。

当時、米国ではテスラが急成長し、Uberが物凄い勢いで伸びていました。自動車業界に破壊的な変化が起きていると肌で感じ、その変化の中に自分も身を置きたいと。まだまだ日本は自動車業界をリードする立場にあったものの、かつて我が国の携帯電話業界がスマート化に対応できず衰退したように、このままでは自動車業界も同じような道を辿りかねない。

そんな危機感を覚え、日本の産業力向上に貢献したいと自動車業界への転職を考えるようになったのです。

日産からセンシンロボティクスに転職されたのは、どのようなお考えからですか。

ソニーから転職する際、本当は自動車メーカーでなはなく、モビリティ関連のサービスを手がける会社を志望していました。しかし、そうした先鋭的な企業は当時まだ日本には見当たらず、いったん自動車メーカーに入社しようと、グローバルなスケールで変革の意欲に富んだ日産を転職先として選んだのです。

当初から、次のステップではもともと望んでいたサービス開発系の企業に進もうと考えていました。

日産に転職した時から、次のキャリアを意識されていたのですね。どのようなタイミングで再転職を決断し、どんな方法で転職活動を行われたのでしょうか。

転職を決断したのは、コロナ禍の影響が大きいですね。自動車の需要が一気に減り、業界全体が停滞しました。新たなモビリティサービス開発への気運も落ち込み、このまま自動車業界にいるべきか悩むようになったのです。

自動車業界に大きな変化が訪れる時期も後ろ倒しになりそうで、私も40代半ばに差しかかり、現役で力を振るえるタイミングで変化の波が来ないと、社会にインパクトを与えるサービスを創り出せるチャンスを逸してしまう。

そう考えて、まず転職エージェントにアプローチすることから行動を起こしました。

海老澤さんクラスの方なら独力で転職できるように思います。転職エージェントを利用されたのはどうしてですか。

米国での生活が長かったので、日本のプロダクトマネジメント事情に疎く、どんな企業に活躍の機会があり、どんな仕事に挑戦できるのか、まったくわからなかった。それで情報収集も兼ねて転職エージェントを利用しました。

プロダクトマネージャーに理解のあるエージェントなら、深く要望できる。

弊社のコンサルタントが海老澤さんをスカウトさせていただきましたが、なぜ会って話を聞いてみようと思われたのでしょうか。

私は2019年のプロダクトマネージャーカンファレンスで登壇する機会を得たのですが、そのスポンサーを務めていたのがクライス&カンパニーで、そこで初めて御社のことを知りました。プロダクトマネジメント界で有名な及川さんが顧問でいらっしゃるとのことで、プロダクトマネージャーに対して理解のあるエージェントだという印象を持ったんですね。

私自身、前職でプロダクトマネージャーの採用も手がけ、国内大手のエージェント数社とおつきあいがありましたが、プロダクトマネージャーという職種への理解が疎く、いろんな方をご紹介いただくものの、こちらの意にそぐわないケースが多かった。その点、クライスなら安心して任せられるという期待がありました。

実際に弊社のコンサルタントとお会いしての印象はいかがでしたか。

最初にコンタクトした段階で、こちらの意図を詳しくお伝えしていなかったにも関わらず、的確な選択肢を提示いただきました。他のエージェントでは、自動車業界でサービス開発に関わったという経歴から、外資系サプライヤーの日本拠点のアカウントマネージャーをよく紹介されたのですが、それはプロダクトマネージャー経験者が就くポジションではない。

一方でクライスのエージェントの方からは、自動運転実現のためのソフトウェアサービスを開発提供するベンチャーをご紹介いただくなど、私の興味をそそり、かつスキルを活かせる求人ばかりで、本当に理解してくださっていると感じましたね。それでクライスのエージェントの方への信頼が増し、さらに踏み込んだお願いをさせていただきました。

エージェントに対してどのようなリクエストをされたのでしょうか。

考えを巡らせた結果、やはり自動車業界ではいつ大きな変化の波が訪れるのか見通せず、プロダクトマネージャーとしてキャリアを積むことに不安を感じたんです。そこで、自動車関連以外にも対象に広げてポジションを探してほしいとお願いしました。

ただ、私はハードウェアに繋がるソフトウェアのプロダクト開発を究め、ソニーや日産といった企業のDXを手がけてきたことが自分のキャリアのユニーク性だと認識していたので、それを活かせる場であること。そして、自社でハードウェアを手がけず、ソフトウェアサービスで勝負している企業を希望しました。

ソニー、日産とハードウェアメーカーでサービスを手掛けてきた経験から、ハードウェア販売で利益を上げるビジネスモデルにおいては、ソフトウェアで既存のビジネスを破壊するような変革はしづらく、どうしてもハードウェアの付加価値の一つになってしまうことを痛感してきました。事業としてソフトウェアサービスの開発に取り組み、自分の裁量で実行したことが会社の業績につながる環境に身を置きたいと考えていたところ、提案いただいたのがセンシンロボティクスでした。

ベンチャーへの転職にあたり、報酬面の交渉もエージェントが支援してくれた。

センシンロボティクスについてはご存知でしたか。

いえ、まったく知りませんでした。一人で転職活動を行っていたら、絶対にこの企業には辿り着けなかったと思います。事業内容を調べると、私がやりたかったことはほぼここで実現できると、たいへん興味を持ちました。

というのも、センシンロボティクスが提供しているのは、いわば地上を走る自動車を空飛ぶドローンに置き換えたソリューションであり、私にとって非常に親和性があった。そして自社ではドローンを作らず、各社が提供するドローンを繋ぐソフトウェアを開発提供し、そのソリューションで企業のお客様のDXを実現していくというもので、まさに私が望んでいたキャリアでした。

センシンロボティクスに入社を決められた理由を教えてください。

私の場合、自分のやりたいことの軸が明確で、クライスのエージェントの方からその軸にピタリと沿った提案をいただきました。あまりにスムーズでしたので、逆に『もしかしたら他にも自分のやりたいことができる企業があるのでは』と決断に躊躇したほどです。

しかし、センシンロボティクスの経営陣との面談で、オーナー色のない企業であることがわかり、みなさん人柄がよく、ここなら自分のやりたいことを実行に移せると感じて入社を決意したのです。

ご自身のやりたいことができる場であるかどうか見極めるために、面談ではどのようなことを確認されましたか。

まだプロダクトマネジメントの専任者がいないとのことで、いま事業がどんなフェーズにあるのかを確かめました。すでに出来上がっているプロダクトをグロースさせるのか、それとも新たなプロダクトをどんどん作って検証しながら走っていくのか、どちらのフェーズなのか伺ったところ、組織もプロダクトもまったく未完成の状況でした。

ゼロイチでプロダクトを創り出す機会に溢れていて、私も日産時代、プロダクトマネジメントのチームづくりから取り組んで開発を起ち上げた経験があり、自分の強みを活かせそうだなと。むしろ完成された環境のほうが、いろいろ制約があってやりたいようにできないと思っていました。

大企業からベンチャーに転身することに、不安はありませんでしたか。

ベンチャーでなければ、ハードウェアを持たずにサービスだけで勝負をする事業を仕掛けるのが難しいと考えていました。自分で事業を創りたいという想いも強く、それは大企業の中では難しいを感じていたので、ベンチャーへの移籍に抵抗はありませんでしたね。

ただ、待遇面ではやはり年収が前職からダウンするので、その点は家族が少し不安がりましたが、クライスのエージェントの方にもお力添えいただき先方と調整し、ある程度納得できる報酬を確保することができました。私としては待遇よりもやりがいを求めての転職でしたので、条件面ではそれほど強いこだわりはありませんでしたね。

BtoCからBtoBにフィールドを移し、未知の経験を次々と得る。

センシンロボティクスにご入社されて、いまどのような手応えを感じていらっしゃいますか。

プロダクトとして納得いくものはまだ形になっていませんが、私が起ち上げたタスクフォースを通してプロダクトの開発体制は整備されつつあり、これから本腰を入れてプロダクト開発を推進できる状況になりました。今後の展開がとても楽しみです。

海老澤さんは「プロダクトマネジメント組織の強化」において苦労されたことはありますか?

プロダクトマネージャーは「何でも屋」であり、関わる部署との間に落ちているボールをすべて拾わないと物事が進まないんですね。ですから、これまで経験のないことでもキャッチアップしていかなければなりません。

たとえば、私も当社に入社してから、前職では実務は部下に任せていたGoogle AnalyticsやBigQueryも使いこなし、エンジニアと協業しながら必要なデータを自分で取っていますし、UIデザインツールを使ってアプリのモックアップを一人で作って社内にプレゼンしたり……とにかく「結果を出したい」というのが私のモチベーションで、そのために自分ができることは何でも手がけていますし、こうした状況をむしろポジティブに捉えています。

以前は日産でBtoCのプロダクトを手がけていましたが、センシンロボティクスではBtoBのプロダクト開発に取り組んでいらっしゃいます。どんなギャップをお感じになられていますか。

BtoBのプロダクト開発がBtoCと明確に違うのは、カスタマーの立場で物事を考えるのが容易ではないということ。当社が手がけるような特定業界にディープに入り込むプロダクトは、顧客理解やドメイン理解の難易度が高いんですね。顧客のリアルな課題を掴むためには全国各地のお客様のもとを訪れなければならず、ニーズ収集とプロダクト開発に投じる時間のバランスを取るのに苦労しています。

なかなか一筋縄ではいきませんが、一方で我々が提供するプロダクトは業務を劇的に変革するので、お客様から本当に評価いただける。当社に参画してあらためて感じるのは、デジタル化が進んでいない業界が日本にはまだまだたくさん存在しており、我々が開発するプロダクトがそのまま社会課題の解決に直結するケースも多い。20代の頃は社会課題の解決などあまり興味はありませんでしたが、年齢を重ねて社会への貢献を強く意識するようになり、そこにいま大きな意義を感じています。

エージェントを利用すれば、自分が気づかない機会を創出できる。

あらためてクライスのエージェントサービスを利用されて、何か改善を求める点はありますか。

プロダクトマネージャーというのは発揮できるスキルのレンジが広く、いろんなスキルセットが活きるポジションです。
一方で、レンジが広いがゆえに転職活動時に自分のスキルの価値を客観的に分析するのが難しく、次のキャリアを選ぶ際にお困りになっている方も多いのではないでしょうか。

ですから、プロダクトマネージャーとしてのスキルをアセスメントできる指標があるといいと思いますね。転職を考えられているプロダクトマネージャーのなかには、自分の足りない力を補強したいという方もいらっしゃるでしょうし、自分の強みをさらに伸ばしたいという方もいらっしゃる。その方に応じたキャリアプランの実現を支援してくださるコンサルティングがあれば、とてもありがたいと思います。

加えて、最近はプロダクトマネジメントがいっそう重視されるようになり、さまざまな企業がプロダクトマネージャーの獲得に乗り出しています。有望な企業がプロダクトマネージャーの募集を強化した際、その会社のHPを絶えずチェックしていれば動向がつかめるのでしょうが、現実的に難しいのが実情。自分に合いそうな新たな求人情報を、タイムリーに入手できるようなサービスがあればうれしいですね。

プロダクトマネージャーへの転職希望者でエージェントを利用したほうがいいのは、どのような方だと思われますか。

自分のプロダクトマネージャーのキャリアを客観的に整理したいという方は、壁打ちの相手としてエージェントを活用するのは有効だと思います。また、先ほども触れましたように、昨今プロダクトマネジメントを強化している企業が増えており、意外な企業がプロダクトマネージャーを募集しています。

そうした情報をキャッチするのは個人では限界があり、自分が気づかない機会を創出する上でもエージェントの利用価値があると思います。

では最後に、プロダクトマネージャー経験者でさらなるキャリアアップを望む方々に向けて、アドバイスをお願いします。

一つの企業でプロダクトマネジメントを究めて事業を成長させる醍醐味もありますが、転職して場を変えることで、それまで鍛えられなかった筋肉を鍛えて、より自分のスキルのレンジを広げられるのも大いに魅力的です。

プロダクトマネージャーは、いろいろな環境で自分の足りない知見を補いながら、いろいろな状況を乗り越えていく経験を積むことで、いっそう強くなれるポジションだと思っています。求められる技術的なスキルは時代に応じて変化していきますが、変化に適応して突破していくのは普遍的な力。その力は場を変えることで養われる。

プロダクトマネージャーこそ積極的に転職すべきだと思いますし、キャリアアップを志向される方はその機会を逃さないでいただきたいですね。

担当コンサルタント:松永拓也
インタビュアー:山本航
構成:山下和彦
撮影:櫻井健司

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