外資系ベンチャーからパーソルキャリアのIT部門へ

“キャリアオーナーシップ”を意識すれば、転職活動も楽しくなる。

パーソルキャリア株式会社 BITA:BusinessIT Architectチーム ゼネラルマネージャー 正金秀規 氏

決定者の声

2022 Oct 14

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Profile

中央大学卒業後、大手システムインテグレーターに入社。自然言語処理の技術研究チームに所属しLispコンパイラーの国際化・ローカライズ等を経験。その後、外資系ISVや監査法人系コンサルティングファームに従事し、一貫して金融ITとデータソリューションを軸としたシステム開発やITコンサルティングに従事。2020年にパーソルキャリア株式会社に入社し、転職メディア事業部(現:採用ソリューション事業本部)の事業部基幹ITを主幹するBITA:Business
IT ArchitectチームのGMに就任。

Contents
ITそのものではなく、人々の生活の近くに仕事のゴールを置きたい。
自分の力だけでは転職のハードルを越えられないと、エージェントを利用。
面接では対等にコミュニケーションし、自分とのマッチングを見極めた。
50歳を越えての転職だったものの、アンラーンを重ねて日々成長。
発揮できるバリューを客観的に知る上でも、エージェントの活用は有効。

ITそのものではなく、人々の生活の近くに仕事のゴールを置きたい。

今回の転職の経緯をお聞かせください。

パーソルキャリアに転職する前は、フランスのTalend社の日本法人に勤務していました。

Talendはデータ統合/連携ソリューションを提供するITベンチャーで、同社が日本に進出する際、ファウンダーから市場調査や支社開設を託されて参画。

私はかつて外資系企業の日本法人を立ち上げた経験があり、また、データを扱うソリューションにも知見があったため、そうしたキャリアを買われてのオファーでした。

以降、0→1のフェーズで奮闘し、紆余曲折あったものの、何とか国内での事業を成長軌道に乗せることができた。10年ほど日本法人の運営に関わり、結果も出せたことで、私としてはやり切った感覚があったんですね。

そこで、Talendでのキャリアに一区切りつけて転職を決断したのですが、今度は違う世界に身を置いてみたいと。私はずっとITに携わってきた人間なので、この分野でしか価値を発揮できないと自覚していましたが、IT企業で働くことはもうそろそろ卒業したいと考えていました。

というのも、IT企業は自社のサービスやソリューションを提供することがゴールで、そこから先の世界に関われない。そこに物足りなさを覚えていて、自分の仕事が人々の生活に近いところに成果をもたらすことをゴール設定できる世界に行きたいと、そんな想いを抱いて転職先を探しました。

正金さんにとって、今回の転職はこれまでのキャリアの延長線上ではない、大きなチャレンジだったのですね。

ええ。私にとってのチャレンジは二つあって、ひとつは年齢の問題。当時私はすでに50歳を超えていて、転職するには厳しいと思われる年齢でした。

そしてもうひとつは、キャリアチェンジを望んでいたこと。ITそのものではなく、ITを介して人々の生活に近い事業に貢献したいと志向していたので、前職のキャリアがそのまま活かせるというわけではない。採用する側からすると大きなネックになるでしょうし、難しい転職活動になることは覚悟していました。

自分の力だけでは転職のハードルを越えられないと、エージェントを利用。 画像

自分の力だけでは転職のハードルを越えられないと、エージェントを利用。

今回、弊社で正金さんの転職のお手伝いをさせていただきましたが、転職エージェントを利用しようと思われたのは、どうしてですか。

過去、私はさまざまな企業でキャリアを積んで10社ほど在籍しましたが、会社を移る時は自分の人脈を使ってアプローチしたり、あるいは先方からオファーをいただいて転職を重ねてきました。

転職エージェントに頼ったことは一度もなかったのですが、さすがに今回は自分の力だけでは壁を乗り越えられないと考え、専門家のサポートを得たいとエージェントを活用しました。

弊社にお声がけいただいたのは、どのようなきっかけからですか。

今回、御社のコンサルタントの松永さんにお世話になりましたが、前職で4年ほどおつきあいさせていただいていたお客様からのご紹介でした。その方も松永さんにお世話になられて、クライス経由で転職されたのこと。とても優秀で信頼できる人で、その方の勧めなら間違いないだろうとお会いすることにしたのです。

弊社のコンサルタントと最初にお会いされた時の印象はいかがでしたか。

実は、他社の転職エージェントの方と20年ほど前に一度、お会いして話をさせていただいたことがあるんですね。正直に言うとあまりいいイメージがなく、自分のキャリアを選ぶ上で必要のない人だと感じました。そんなネガティブな経験もあってエージェントを避けていたんですね。

しかし今回、松永さんにお会いして対話を重ねるうちに、転職エージェントに対する印象が変わりました。私は年齢もいっていますし、しかも新しいキャリアに挑戦したい要望があって、転職を支援するには面倒な人材だったと思うのですが(笑)、それでもきちんと私の話を聞いてくださった。

レジュメに表記できるスペックだけを確認するのではなく、価値観や人生観まで深掘りしてくださり、私という人間を理解しようとされているのがうかがえて、本当に素晴らしいと感じました。ここまで真摯に私に向き合ってくださるのなら委ねてもいいと、そこからは松永さんのご提案を積極的に受け入れましたね。

面接では対等にコミュニケーションし、自分とのマッチングを見極めた。 画像

面接では対等にコミュニケーションし、自分とのマッチングを見極めた。

転職活動を進めていく中で苦労した点はありますか。

年齢の関係で、書類選考で落ちてしまうケースがいくつかありましたが、それは想定内でした。松永さんにとっても難しい転職支援だったと思いますが、それでも私の希望に沿った案件を継続していろいろ探してくださり、結果的にパーソルキャリアと巡り合うことができた。

実は当初、転職先が決まるまで1年ぐらいかかるのではないかと思っていたのですが、御社とおつきあいをはじめて3カ月ほどで決定し、あまりストレスを感じることなく転職できました。

パーソルキャリアを転職先に選ばれたのは、どのようなお考えからですか。

松永さんから提案いただいたうちの一社がパーソルキャリアでしたが、最初はこの企業で自分が働くイメージがまったく持てませんでした。

しかし、書類選考がすぐに通り、実際に会って話をしてみようと面接に臨んだところ、いろんな発見があって……面接ではIT部門を統括する執行役員にお会いしたのですが、その方にとても惹きつけられて、面白い人がリーダーを務めている企業だなと。

また、パーソルキャリアは人が働くことに関わる事業を営んでいて、人々の生活に近いところにITで貢献できるという私の希望にもかなっていた。私の場合、転職にあたってのハードルが高かったので、こちらから選べる立場ではなかったのですが、それでも転職というのは“マッチング”がお互いに重要だと思っていて、自らを卑下することなくイーブンな関係で「本当に自分に合っているのか」を確かめていきました。

面接の場で対等にコミュニケーションして相互理解を図ることは、候補者側としても大切な姿勢です。正金さんの場合、どんなことを確認されていたのでしょうか。

いま思えば、会社がITについてどう考えているのか、どのぐらい投資しているのかなど、「本気度」を探っていました。面接に応対してくださったIT部門の責任者の方が、こちらからの抽象的・具体的な質問に対して、どのぐらいしっかりと回答してくださるのかも見ていました。不遜な言い方になるかもしれませんが、無意識のうちに相手の力量を測っていたように思いますね。

IT部門への転職に際して、会社の本気度を見極めるのは確かに重要だと思います。そのためには、具体的に何を聞けばよいのでしょうか。

私は細かい点にまで突っ込んで質問しました。たとえば、基幹システムの構成はどうなっているのか、プロジェクトの投資判断はどんなポジションの人がどう意思決定しているのか、さらにIT部門はどのぐらい裁量持っているのかなど、かなり深いところまで確認しましたね。

IT部門の裁量権についても、トップがすべて決定して裁量がないのもダメですし、また、何でも独断で決定できるのも危うい。然るべきプロセスが社内で整備されていて、不十分であれば問題意識をもっているか、あるいは技術的な負債を抱えていても、それをきちんと認識しているのかなど、私自身が現場を具体的にイメージできるまで質問を重ねました。

パーソルキャリアは、こうした質問にすべて納得できる答えが返ってきたので「ここに参画したい」と入社を決意しました。

50歳を越えての転職だったものの、アンラーンを重ねて日々成長。 画像

50歳を越えての転職だったものの、アンラーンを重ねて日々成長。

実際に入社されてパーソルキャリアの印象はいかがですか。

入社して2年半ほど経ちましたが、いまもって新鮮ですね。現在、採用ソリューション事業本部内のIT部門のゼネラルマネージャーを務めていますが、やらなければならないことをまだ全然やり切れておらず、こうした環境が常にモチベーションを掻き立ててくれます。

さらに、事業部内の企画部門や営業部門のメンバーのレベルが高く、みな課題に対して深掘りして実効性のあるPDCAを回している。業務のクオリティが非常に高くて、それをITでさらにレベルアップさせていくのは面白いですし、最前線で事業貢献している実感がありますね。

正金さんは50歳を過ぎて転職されたわけですが、年齢面で何か苦労されたことはありますか。

メンバーはみな私よりも若く、さらに言えば社長も年下ですが、仕事を進める上でやりにくさなどを感じることはまったくありませんね。逆に、彼らから私が勉強させてもらっていて、日々刺激を受けています。

転職後、自分のスタイルを変えられずに苦労する人も多いなか、正金さんはアンラーン(Unlearn)できる方であり、それがご自身の強みだとお見受けします。

私はパーソルキャリアに参画するにあたって、いままで自分がやってきたこととまったく違うゴール設定で仕事に取り組みたいと考えていたので、おのずとアンラーンしている感じでしょうか。

ITに関するミクロなところは、これまで培ってきた知識やスキルを発揮できますが、ITで事業にどう成果をもたらすかというマクロな視点は、私がかつて経験したことのないもの。

それを周囲のメンバーと関わりながら身につけていくのが楽しい。今後は、自分の考えを周囲に波及させ、自分が会社を動かして実現し、事業の成長に大きく寄与できる人材になりたいと考えています。

発揮できるバリューを客観的に知る上でも、エージェントの活用は有効。

正金さん自身のご経験から、デジタルプロフェッショナルを志向される方が転職するにあたって、エージェントを活用するメリットは何だとお考えですか。

一言でデジタルプロフェッショナルといっても、いろんな役割があっていろんな専門家が存在すると思います。それを総じて理解しているエージェントならば、望んでいるキャリアを相談することで自分にふさわしい機会を見つけられるのではないでしょうか。

私の場合、パーソルキャリアという企業は、松永さんと関わらなければ転職先として意識することはなかったと思いますし、その機会を提示してくれたことにはとても感謝しています。

また、エージェントは転職市場に精通しているので、自分が置かれている立場を客観的に判断してくださる。ネガティブなことも敢えて伝えてくれますし、主観ではなく客観で自分のバリューを知るという点でも、エージェントを活用する価値はあると思いますね。

では最後に、デジタル領域でキャリアアップしたい方へのアドバイスをお願いします。

最近、“キャリアオーナーシップ”という考え方が注目されていますが、その意識を強く持ったほうがいいと思いますね。

我々はどうしても、企業に所属することを無意識のうちに目的にしがちですが、そうした考えは若いうちに卒業したほうがいい。自分のキャリアなのだから、自分でオーナーシップをもって物事を決めるべきです。企業に対して自分がどんなバリューを提供できるかを考えて、主体的にキャリアを選ぶと転職活動もきっと楽しくなる。

そのためには提供できるバリューをきちんと自分の中で言語化しておく必要があり、その際もエージェントの方と対話してフィードバックを得るのが有効だと思います。転職活動時にただ先方から評価されるのではなく、自分が発揮できるバリューを伝えて問える立場になると、精神的に楽な状態で希望のキャリアに近づけると思うので、ぜひ“キャリアオーナーシップ”を意識していただきたいですね。

構成:山下 和彦
撮影:波多野 匠

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

担当コンサルタント: 松永 拓也

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