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INTERVIEW 013

2023 Jan 10

カオナビのプロダクトディレクターに決定

プロダクトマネージャーとしての私のコンプレックスが、 逆に強みになると気づかされた

PROFILE

株式会社カオナビ
プロダクトディレクター

新田聡美氏

三井住友信託銀行に約9年間従事したのち、育児休暇を経て、デジタルマーケティング支援を行うベンチャーに入社。社長アシスタントとして広報やマーケティング業務を行った後、自社サービスのプロダクトマネージャーに転身。その後、ED-TechのベンチャーでtoC向けプロダクトのプロダクトマネージャー及びモバイルアプリのプロダクトオーナーを経験し、2022年3月に現職の株式会社カオナビにジョイン。

POINT
物事の“Why”から携わりたいと、それが果たせる場を求めて転職
クライス&カンパニーのコンサルタントは、驚くほどPdMへの理解が深かった
独学でキャリアを切り拓いてきたことが、逆にアピールポイントになると教えられた
Whyから携わることがやはりPdMの醍醐味。カオナビはそれが味わえる企業だった
目の前の転職成功だけでなく、PdMとして長期的に成長したい方にお勧め

物事の“Why”から携わりたいと、それが果たせる場を求めて転職

新田さんの経歴を拝見させていただくと、過去にDX実行支援のコンサルティング会社の管理部門に勤務されていた時、まったくの未経験からPdM(プロダクトマネージャー)に転身されています。その後、ED-Techの有力なベンチャーを経てカオナビにご入社されたわけですが、その一連の経緯を教えていただけますか。

そもそも私は当初からPdMを志向していたわけではないんです。かつて勤務していたコンサルティング会社では社長のアシスタントを務めていたのですが、当時、受託案件だけでなく自社サービスを起ち上げて事業を拡大していこうとしており、私はとても興味をもって自ら手を挙げ参加させてもらったんですね。

というのも、それ以前に銀行に勤めていて、そこでお客様の事業を支援する仕事を経験し、いつかは自分で事業を動かしてみたいという想いを持っていたんです。自社サービスの拡大に携わるなかで、私はユーザーのお客様にヒアリングし、ニーズを集めてエンジニアに改善提案をする役割を担うことに。そのうち『これって実はプロダクトマネジメントに近い仕事なのでは?』と気づき、自分をブランディングするため社内で勝手にPdMを名乗らせてもらっていました(笑)。

そして他社がどのようにプロダクト開発をしているのか情報収集するうちに、私自身もPdMとしてもっとキャリアアップしたいという想いが募り、プロダクトマネジメントを追求できる場を求めてEd-Techのベンチャーに転職したのです。

前職のEd-Techのベンチャーからカオナビに転職されたのは、どのような理由からでしょうか。

PdMとしてキャリアを積みたいとその企業に入社しましたが、アサインされたのがプロダクトで使用している言語をリプレイスする案件で、どちらかというとプロジェクトマネジメント寄りの仕事だったんですね。

そこにちょっとギャップを感じて……前職で独学でプロダクトマネジメントを習得し、PdMとして力不足なのは実感していましたが、私としては物事の“Why”から携わりたいと思っていて、そこからサービスを世の中に広めるためにはどうすべきかを考え抜く仕事がしたいと、再び転職を考えるようになりました。

クライス&カンパニーのコンサルタントは、驚くほどPdMへの理解が深かった

転職活動を進めるなかで、クライス&カンパニーを利用されたのは何がきっかけだったのでしょうか。

転職活動を始めるにあたって、最初はある転職サイトに登録しました。すぐにエージェントからヒアリングのお電話をいただいたのですが、その方はPdMについて理解されておらず、それこそプロダクトマネジメントとプロジェクトマネジメントの違いも判っていない印象だったんです。私が悩んでいることを説明しても、本質をきちんと捉えていない感じで不安を覚えたんですね。

それで転職活動の進め方を見直していたら、以前に「PdMの転職支援の専門部署があるエージェントがある」と聞いたことを思い出し、ネットで「プロダクトマネージャー 転職」で検索したところ、ピンポイントでクライス&カンパニーに出会ってサイトからアクセスしたのです。

クライス&カンパニーのコンサルタントと実際にお会いした印象はいかがでしたか。

コンサルタントの山本さんに担当していただいたのですが、最初の面談で感動しました。印象的だったのは、面談の場でまず『新田さんはどこからどこまでがPdMの仕事の範囲だと思っていますか?」「主にどこをやりたいですか』という質問をいただき、この方はPdMに対する解像度が高いとすぐに感じましたし、“Why”から携わりたいという私の意図もきちんと理解してくださって、実は山本さんは現役のPdMなのでは?と思ったぐらいです(笑)。この方なら、私が望む転職先をミスマッチなく提案してくれそうだと、とても期待が高まったのを覚えています。

独学でキャリアを切り拓いてきたことが、逆にアピールポイントになると教えられた

弊社のコンサルタントからのアドバイスで、新田さんにとって有益だったことはありましたか。

山本さんには、自分のどんなところを強みにしてアピールすべきか、ということをいろいろ教えていただきました。『自分の強みとやりたいことを明確にして、転職候補となる企業とすり合わせていかないと、入社後に前職で味わったような不一致が起きてしまう』とおっしゃられて、確かにその通りだと。

それで、自分にとって強みと言えるものを探っていったのですが、その際も山本さんのアドバイスがとても効きましたね。私はエンジニア出身ではないので開発に対してコンプレックスがあり、また、プロダクトマネジメントの手法も独学だったので、他の企業で通用するのかどうか自信がありませんでした。そのことを山本さんにお話しすると、『独学でプロダクトマネジメントをやってきたのは、逆に強みになる。コンサルティング会社在籍時に、社長のアシスタントからPdMにキャリアチェンジしたこと。そして、そこからEd-Techの有力なベンチャーにPdMとして転職したのは凄いことであり、自分でキャッチアップできる力があることをアピールしたほうがいい』と。

では、新田さんはどんなところをご自身の強みとして認識されたのでしょうか。

そこから深く掘り下げて、私の強みは「ひとつの事象に対して物事をとことん考えられること」と「いろんな人を巻き込んで意思決定できること」と捉え、それを発揮できる機会を求めて転職活動を進めていきました。

自分の軸を明確にしたことで、自信を持ってスムーズに面接に臨めるようになり、軸から外れたことは「いまはできない」「でもそれ以外でバリューを発揮できる」と堂々と伝えられるようになった。結果、入社後にお互いギャップもなく、面接の時点で期待値調整ができていたように思いますね。

Whyから携わることがやはりPdMの醍醐味。カオナビはそれが味わえる企業だった

転職先としてカオナビを選んだのは、どのような理由からですか。

先ほどお話ししたように、プロダクトの“Why”から携わることができ、ボトムアップで自分の考えを提案できる企業を探していました。また、私は開発のスキルが足りないので、それを面接の時点で自己開示した上で、入社後の成長を認めてくれる企業を希望していました。その条件にマッチしたのがカオナビでした。

カオナビはプロダクトアウトの文化で、顕在化しているニーズに応えるプロダクトを提供するというより、潜在的な課題を発掘して自ら提案していくプロダクト開発を掲げていました。お客様が気づいていないニーズを発掘してヒットさせるのがPdMの醍醐味であり、それを実現させてプロダクトを成功させている企業なので、ぜひここで学ばせてほしいと入社を志望したのです。

入社後、何かギャップをお感じになられたことはありましたでしょうか。

カオナビは、すでに有力なプロダクトを抱える上場企業なので、社内はやはりトップダウンの色が強いのかと思っていたのですが、まったくそんなことはなく、入社したばかりの私でも「ここまで企画させてもらえるのか」と良い意味でギャップを感じました。

入社後、どのような仕事を担当されたのですか。

入社して1か月後に、プロダクトアウトで企画した機能の開発を引き継ぐことになり、「こういう思想でこのプロダクトを企画したから、これをしっかり理解すれば進められるはず。これからは新田さんが自分で理解して、しっかり考え抜いてね」といきなり任せてもらえました(笑)。

それからはもう必死で考え抜く毎日で……当初は壁にぶつかってばかりでしたが、でもカオナビの社員の方々は本当に良い人ばかりで、得意の自己開示力でいろんな人を巻き込むと、みなさん助けてくださる。そして、リリースしたい機能や改善のアイデアを出すと、論理的に説明をすれば否定されることがない。基本、やってみようというスタンスで、進め方などある程度任せていただけるので、企画がとても出しやすいですね。

目の前の転職成功だけでなく、PdMとして長期的に成長したい方にお勧め

“Why”からプロダクトアウトの開発に携わって、難しさはお感じになられませんでしたか。

カオナビは社員に向けていくつか実現すべきバリューを掲げているのですが、そのなかで「仮説思考」と「オーナーシップ」を徹底的に実践しました。「仮説思考」は、相手の言葉を鵜呑みにしない、常になぜ?を考えるということ。仮説を示せば、周りが論理的にその真偽を指摘してくださるので、たとえ誤った仮説を立てたとしても、それが修正されて前に進み、結果としてリリースまでたどり着くんですね。

また、プロダクトアウトは「お客様がこれを求めている」という声が寄せられると、どうしてもブレやすい。優先度は変えられないという場面もあるのですが、この機能はこういう世界観だという軸を自分の中に持っていないと、判断基準があやふやになってしまい、優先度を論理的に説明できなくなります。

PdMとしては、ステークホルダーへの説明責任があるので、私は先ほど申し上げた「オーナーシップ」を強く意識しています。最初は口で説明するのが難しかったので、とにかく社内の共有ボードなど自分の考えを徹底的に書き、価値を見える化して説得。その時も上司に助けていただき、毎週お願いして1on1での壁打ちの相手になっていただいて、そうした力を身につけていきました。苦労することも多いのですが、でもやはり“Why”から携われるのは本当に面白いですし、これからも究めていきたいと思っています。

もともと新田さんが持っていた個性や強みが、今回の転職でさらに開花した感じがしています。ちなみに、さきほど新田さんがおっしゃった「仮説思考」というのは、どうすれば身につくのでしょうか。

ずっと「なぜ?なぜ?」を頭の中で繰り返すことが重要だと思います。私の場合、何かアクションを起こすたびに、なぜそれをやるのかを思いつくままにとにかく書き出し、マインドマップを描いて整理してから上司に相談しています。万全に準備したつもりでも、私の立てた仮説は穴があって容赦なく突っ込まれるのですが(笑)、そうした経験を重ねて少しずつ仮説思考の力が鍛えられているように思いますね。

ご自身の経験も踏まえて、どのような方が転職の際にクライス&カンパニーを利用すべきだとお考えですか。

クライスのカンパニーのコンサルタントの方はPdMへの理解が非常に深く、実際にお会いするとPdM経験者の方なら『こんなことも知っているのか』ときっと驚かれると思います。目の前の転職を成功させるだけではなく、自分のキャリアを長い目で捉えてPdMとして成功したい方は利用する価値が大いにあると思いますし、成長意欲が高い方にぜひおすすめしたいですね。

構成:山下和彦
撮影:波多野匠

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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