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INTERVIEW 011

2022 Sep 16

SmartHRのプロダクトマネージャーに決定

コンサルタントとの対話を通して、 キャリアに対する漠然とした考えが言語化できる。

PROFILE

株式会社SmartHR プロダクトマネージャー

渡辺隆久氏

新卒で日系通信会社に入社。社内業務システムの企画・開発・運用を行う部門でプロジェクトマネージャーを担当。その後グループ会社に異動し、プロダクトオーナーとしてAI系の自社プロダクトを立ち上げ。2022年にSmartHRにプロダクトマネージャーとして入社、現在はSmartHR基本機能を担当。

POINT
プロダクトマネジメントを究めるため、自ら望むキャリアを自ら実現したいと転職。
クライスのコンサルタントはPMへの解像度が高く、私が求めるキャリアが明確に。
コンサルタントとの壁打ちで悩みが払拭され、最終的な決断を下すことができた。
SmartHRは全員がプロダクトに熱い想いを持つ企業。私が思い描いていた通り。
まずは自分が望むキャリアを言語化すべき。コンサルタントはその有力なパートナーになってくれる。

プロダクトマネジメントを究めるため、自ら望むキャリアを自ら実現したいと転職。

渡辺さんは、なぜ転職をお考えになられたのでしょうか。

転職を意識するようになったのは、ちょうど30歳になるタイミングで、自分のキャリアについて真剣に考え始めたことがきっかけでした。

当時、前職で新規サービスの立ち上げに関わっていて、社内にプロダクトマネージャー(PM)のポジションはなかったものの、自分でPMを名乗ってプロダクトマネジメントを勉強しながら開発を進めていました。そこでPMの仕事にとてもやりがいを覚えて、プロダクト開発をもっと究めたいという思いを強く抱くようになったんです。

しかし、勤めていたのは日系の大企業で、異動ありきの人事であったため、自分のキャリアがアンコントローラブルになる可能性のほうが大きかった。まさにそれを実感する出来事もあって、新規サービスを一緒に立ち上げていたエンジニアの先輩が、ローンチ直前のタイミングで別の技術部門に異動になったんです。

本人のキャリアパスとしては良かったのかもしれませんが、せっかくプロダクトに愛を持って作っていても、途中で外されてしまう可能性があるのを目の当たりにして……やはりこの環境では、自分が望むキャリアを自分で選ぶことは難しいと感じ、転職を考えるようになりました。

転職にあたって、具体的にどのようなアクションを起こされましたか。

転職を決断したものの、最初は不安しかありませんでした。そもそも自分に転職できる力量があるのかという心配もあり、転職に対して明確なビジョンが描けていなかったので、どう行動すべきなのかもまったく判らなかった。

とりあえず転職サイトに登録したものの、機械的に送られてくる求人情報が本当に自分の期待値と合っているのか見極められず、そこでエージェントの方々の力を借りようと。クライス&カンパニーは、ちょうどPMに特化したアセスメントツールの「DIA for PM」をプロモーションされていて、自分の力量も計れるのではと思って声をかけました。

先ほど、転職先を探す際に「自分の期待値と合っているかどうか」という話がありましたが、渡辺さんはどんな期待値を満たしたかったのでしょうか。

私が転職先に期待していたことは3つありました。ひとつは、プロダクトを通して解決しようとする課題に共感でき、そこに自分が貢献したいと強く思えるかどうか。二つ目は、PMの組織に一緒に学んで成長できるメンバーやロールモデルになるメンバーがいるかどうか。そして課題に対してしっかり向き合い、PMが何でも屋ではなく本来のミッションを追求できるかということ。三点目は、その企業のカルチャーが自分とマッチしているかどうか、仕事を楽しめる環境であるかどうかを重視して転職活動を行いました。

クライスのコンサルタントはPMへの解像度が高く、私が求めるキャリアが明確に。

弊社コンサルタントの山本が転職のご支援をさせていただきましたが、どのような印象でしたか。

山本さんと初めてお会いした時、PMに対する解像度が高い方だなと感じました。

クライス以外にもいくつかエージェントを利用したのですが、他社の方はPMへの理解が乏しく、プロジェクトマネージャーと誤解されてしまうケースも多かった。私が望んでいるキャリアはプロジェクトマネージャーではないことをまず説明しなければならず、それがストレスだったんです。

でも、山本さんはそれが最初からクリアで、すぐに私がPMとしてのキャリアをどう考えているのかという話になり、それをかなえるためにはどんな道があるのかというアドバイスをいただけました。先ほどお話しした、私が転職先に期待する3つの要件も、山本さんと対話を重ねるなかで言語化されたものです。

弊社のコンサルタントはPMへの解像度が高いと感じられたとのことですが、それは渡辺さんにとってどうプラスに働いたのでしょうか。

私に合った転職先を紹介していただくことはもちろん、PMとしてどんなキャリアを積むべきかというところから相談に乗っていただき、それがとても有益でした。その時に私が悩んでいたのは、いきなりPMのポジションに就いたほうがいいのか、それともいったん違うポジションを経由して、PMに必要なスキルを高めてから挑戦したほうがいいのかということ。

山本さんは、最初5分ほどの会話でPMとしての私の現在位置を理解してくださり、「年齢とキャリアと市場環境を考慮すると、そのままPMで転職したほうがいい」と的確にアドバイスをいただきました。そうして自分のキャリアをロングスパンで捉えて、判断材料を提供してくださったのが良かったです。

渡辺さんは、転職先に求める要件として3つのポイントを掲げられていましたが、それを確認していく上で何か工夫されたことはありますか。

転職活動を進めるペースをなるべく抑えました。何しろ初めての転職でしたので、面談への臨み方から山本さんに相談し、「カジュアル面談は一週間に3社が限度です」とアドバイスいただきましたが、仕事を続けながらの活動だったため、面談は一週間に一件に絞ろうと。

先ほどお話しした3つの要件を検証するために、事前にしっかりと情報をキャッチアップしておきたかったんですね。その企業のWebサイトを見れば、どんなプロダクトを手がけているのかは理解できますし、また、社会に提供したいバリューや社内のカルチャーなども掲載されているケースが多かったので、それをきちんと頭に入れた上で面談に臨んでいました。

コンサルタントとの壁打ちで悩みが払拭され、最終的な決断を下すことができた。

渡辺さんが重視されたポイントのうち、「PMとして成長できる組織であるか」「PM本来のミッションを追求できる環境であるか」を把握するのは難しいように思います。結果として渡辺さんはSmartHRを選ばれたわけですが、どのようにしてそのポイントを見極めたのでしょうか。

SmartHRは、PM専用の採用サイトを設けており、現場のPMの方々へのインタビューを掲載するなど積極的に情報発信していました。カジュアル面談の場でも、そこで得た情報をもとにPMの組織や役割について深掘りすることができ、まさに私が望んでいた環境であることが判って志向度がとても上がりました。

他の企業との面談においても、SmartHRを基準にして同等の組織の成熟度があるかどうかを聞かせていただき、そこから自分の期待値に合っているか判断した感じです。

転職活動を進めるなかで、いちばん悩まれたことは何でしたか。

最後に決断を下す時ですね。実はSmartHRの他にもう一社、SaaSのプロダクトを手がけるベンチャーからオファーをいただきました。どちらも自分が求める要件に十分にマッチしていて、どちらに進もうか本当に悩みました。山本さんに相談して30分ほど壁打ちに付き合っていただき、一晩考え抜いてSmartHRに決めた記憶があります。

どのような観点から、最終的にSmartHRへの転職をお決めになられたのでしょうか。

判断の軸は二つあって、ひとつはPMとしてキャリアを積む環境です。SmartHRのPM組織は、私のようにPMの経験の浅い人材が転職して参画しているケースが多く、仲間と一緒に成長できる環境だと感じましたし、また、社員のみなさんが愉快で人柄も良く、明るく楽しそうな社風がうかがえたことも大きな理由でした。これからPMを究めていく上では、壁にぶつかって辛いこともあるでしょうが、楽しく仕事ができる環境なら心折れずに乗り越えられると思ったのです。

そしてもうひとつは、プロダクトの意義をより強く感じたことですね。SmartHRは人事・労務関係の課題を解決するプロダクトですが、実は以前、ある企業に勤めている身内が休職しなければならなくなり、労務関係の手続きが面倒で大変な思いをしているのを目にしていたんです。苦労して困っている人が身近にいたので、解決できる課題をよりリアルに感じられたこともSmartHRを選んだ理由です。

渡辺さんが決断に至るまでには、弊社コンサルタントとの壁打ちも大きく影響したのでしょうか。

そうですね。壁打ちの際に山本さんから、両社はプロダクトの質が違うことを指摘されたんですね。SmartHRは課題解決型で、もう一社は市場創造型であり、どちらを志向しているのかと。

そこであらためて自分の考えを巡らせる機会を得て、私がやりたいのは課題解決だと気づかされた。思い返せば、新卒の就活時にも私は同じようなことを言っていました。働いている人の非効率を解決し、生まれた時間を新しい価値の創造に向けるサービスを創りたいと訴えて前職を志望したのですが、SmartHRを選んだのもまさにその延長線上。

そうして山本さんとの壁打ちで、自分の想いを口に出したことでモヤモヤとしていた考えが整理されて、やりたいことが明確に言語化されたように思います。

SmartHRは全員がプロダクトに熱い想いを持つ企業。私が思い描いていた通り。

SmartHRに入社されて半年ほど経ちましたが、現在PMとしてどんな業務を担っていらっしゃるのでしょうか。

SmartHRの基本機能である労務業務効率化のサービスに関わり、なかでも人材データの蓄積に関する課題解決をPMとして担っています。基本機能を担当しているPMチームは6名で、そのうちデータ周りを3名で手がけ、私はそのうちの一人です。

実際にSmartHRのPMのポジションに就いてみて、入社前に抱いていたイメージと何かギャップはありますか。

イメージ通りだったのは、SmartHRは本当にプロダクト志向の組織だということ。同じチームにはエンジニアもUXデザイナーもいて日常的に協業し、課題についてヒアリングする時はカスタマーサクセスとも関わりますが、みなプロダクトを通してお客様の課題をどう解決するかにフォーカスして意見をくださる。

それぞれプロダクトに対して熱い想いを持っていて、こちらから働きかけるとダイレクトに返ってくるんですね。関係者に「ちょっとヒアリングさせてください」とSlackで送ると、すぐに「日程調整するから」と返信があり、物事が思い通りに前に進んでいく。ちょっと忙しいからと敬遠されるようなことはまったくない。

みなさんプロダクトづくりに前のめりで、それがとても心地いいんです。前職ではPMである私が一人で奮闘して孤独感を覚えることもあったのですが、ここでは組織一丸となって課題を解決していく。ですから、PMとして自分が立てた仮説が間違っていたら早い段階で気づくことができ、そこから得る学びも多く、経験値がどんどん上がっている実感があります。

一方でイメージと違った点としては、SmartHRはある程度完成されているプロダクトだと思っていたら、まだまだ解決すべき課題が山積していました。外部から見る限りでは、すでに80点90点のレベルまで達していて、今後は次の領域に進むためにリソースを割いていくと思っていたのですが、そもそも本体の完成度が50%にも達していない感覚です。

たとえば、いま私が担当している人材データの蓄積機能は、お客様の声をもとに新たに開発しようとしているもので、もともとはSmartHRのプロダクトの思想に入っていなかったんですね。

ですから、既存のサービスを壊さずにユーザーが必要としている機能をどうやって提供していくか、頭を悩ませているところです。完成度がまだ低いことは意外でしたが、だからこそ挑戦すべきテーマがたくさんあり、大いにやりがいを持って仕事に取り組んでいます。

まずは自分が望むキャリアを言語化すべき。コンサルタントはその有力なパートナーになってくれる。

PMへの転職を志している方のなかで、どんな人材がSmartHRにフィットすると思われますか。

とことん課題に向き合える人ですね。課題に向き合えば向き合うほど、それを克服するための痛みはたくさん出てくるのですが、この課題を解決したいという同じ志を持つ人がSmartHRにはたくさんいます。そうした人たちと力を合わせて、自らも周囲に負けないだけの課題解決に対する熱い想いを持ち、最後までやり遂げようとする人に仲間になっていただきたいですね。

最後までやり遂げるためには、過去、課題解決に向けての道筋をきちんと立てて、それを言語化して周囲に説いた経験を持っていることが重要だと考えています。そうした経験があれば、おそらくSmartHRにおいてもPMとして十分に活躍できると思いますね。

ご自身の経験も踏まえて、どんな人が弊社のコンサルタントを利用すべきだとお考えですか。

PMとしてキャリアアップしたいと漠然と考えている方は結構いらっしゃると思います。でも、いざ転職するとなると、果たして自分がPMとしてやっていけるのかどうか、不安を感じられるのではないでしょうか。私もそうでした。

なぜ不安を覚えるかといえば、自分が望むキャリアが言語化できていないので、実感値として捉えらないから。まずはそれをしっかりと言語化するのが第一歩であり、自分が求めるキャリアへのロジックが明確でなければ、ふさわしい転職先も選べない。

PMを目指しているものの、自分の考えがはっきりせずに悩んでいる人は、クライスのコンサルタントに相談することで言語化できますし、その上で次のステップを選んで進めばいいと思いますね。

構成:山下和彦
撮影:波多野匠

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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