「広さ」×「深さ」によるサービス展開で、日本最大のメディア企業を目指す。
及川
まずはエブリーの事業内容についてご紹介いただけますか。
岸田
エブリーは「動画を通じてもっと楽しく、もっと充実した毎日に」をモットーに、日常生活に根ざした日本最大のメディア・サービス企業を目指しています。SNS・Webを活用した高いリーチャビリティと粘着性の高いアプリなどの特性を使い分けることにより幅広くユーザーニーズに合わせたサービス展開をしています。
ビジネスモデルとしては、まずはSNS上でのコンテンツで集客を拡大し、機能特化型のアプリで細かく セグメントにリーチし、さらにOMO(Online Merges with Offline)によってリアルなサービスも提供して、お客様のライフスタイルを豊かにしていくというサイクルです。これを通して経済的な価値はもちろん、社会的な価値も生み出していくことを重視し、プロダクトで社会課題を解決することが私たちの真のミッションだと捉えています。
堀田
なかでも「食」と「育児」という、私たちの生活に身近なところでの社会課題解決にチャレンジしています。
食の領域では、「だれでもおいしく簡単に作れるレシピ」を毎日配信するレシピ動画メディアである“DELISH KITCHEN”を、育児の領域では、「 育児をもっと楽しくもっと幸せに」をコンセプトとしたファミリー向けの動画メディアである“MAMADAYS”を展開。DELISH KITCHENは私がプロダクトマネージャーを務めており、MAMADAYSは岸田さんがプロダクトマネジメントも含めてサービスを統括しています。
及川
先ほど、プロダクトで社会課題を解決していくとのお話がありましたが、「食」と「育児」の領域でユーザーのどのような負を解消したいのか、もう少し具体的に教えていただけますか。
堀田
DELISH KITCHENに関して言えば、料理は毎日欠かせない家事のひとつですが、日々の献立に悩まれている方がたくさんいらっしゃいます。小さなお子さんを抱えていらっしゃる方など、料理にまでなかなか十分に時間を割けない。そうしたみなさんの献立決めや買い物、調理の作業が少しでも楽になればと、そんな想いでプロダクトを開発しています。
私たちが提供しているのは「食」にまつわる体験の改善ですが、オンラインでレシピを探せるだけではなく、そのレシピを作る際に必要な食材がストレスなく手に入り、実際に美味しい料理を作れるという、一連の体験をすべてより良く変えていきたい。そのためにオフラインでのサービスにもいま注力しており、OMOの強化を図っています。
岸田
私が統括するMAMADAYSは、子育ての不安を少しでも取り除き、ともすれば母親に偏りがちな負担を解消し、家族で幸せをシェアできる仕組みを創ることを目指しています。
特に育児に関しては、課題がたくさんあるにも関わらず、テクノロジーの恩恵を受けきれていないのが現状。幸せな育児を行うためには、まだまだ選択肢があってもいいとおもいますので、 育児を支援するサービスの市場そのものを盛り上げていきたいとも考えています。