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「生成AI時代でも選ばれるエンジニア・データサイエンティスト<br><small>~明日からできる、差がつくキャリアの描き方~」イメージ画像

生成AI時代でも選ばれるエンジニア・データサイエンティスト
~明日からできる、差がつくキャリアの描き方~

本記事は先日9月1日に開催された第37回目汐留アカデミーのイベントレポートになります。
今回のテーマは「生成AI時代でも選ばれるエンジニア・データサイエンティスト~明日からできる、差がつくキャリアの描き方~」。

・株式会社ブレインパッド 取締役会長 Co-Founder 高橋 隆史 様
・エムスリー株式会社 取締役CPO / CAIO  エムスリーテクノロジーズ株式会社 代表取締役  山崎 聡 様
・株式会社 Laboro.AI 代表取締役CEO 椎橋 徹夫 様

是非、レポートもご覧ください。
https://www.kandc.com/academy/report/037/

生成AIの登場がエンジニアやデータサイエンティストのキャリアにどのような影響を与えるのか、事業会社と受託企業双方の立場からリアルなディスカッションが繰り広げられました。

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もはや無視出来ない。生成AIでもたらす変化

最初のアジェンダは「生成AIの登場によって何がどう変わったか」。

高橋さんからは、ブレインパッド社の現場での変化を例に挙げ、従来データベース分析が主流だったところが、音声や画像など非構造データに広がり、分析対象や価値の出しどころが大きく変化しているというお話がありました。加えて、データ加工やモデル開発といった下流工程は自動化が進み、今後は上流の設計や検証で差別化することの重要性を挙げられていました。

山崎さんは「生成AIの登場は不可逆的な変化であり、すべてが生成AI前提で進む」と、ネットの黎明期を彷彿とされるような変化が生成AIの世界では起こっていると熱弁。エンジニアリングの現場ではChatGPTやCopilotなどのツールが生産性を飛躍的に高めており、実際にエムスリーでは生産性が10倍近く上がっている領域があるとも仰っていました。

もはや生成AIは無視出来ない存在であり、企業や人々の競争力の源泉になってきていると、両者のディスカッションは白熱し、議論は次のトピックへ移ります。

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選ばれ続ける人と取り残される人の違い

では、そんな生成AI時代においてどんな人が選ばれるのか?

高橋さんは受託の立場から、「生成AIをしがみついてでも使いこなし、コード生成を任せながら評価や設計へとシフトできる人が選ばれる」と指摘。一方で、従来型の下流工程にとどまる人材は役割を奪われやすくなると警鐘を鳴らしました。

山崎さんは事業会社の立場から、「生成AIを事業やプロダクトにどう組み込むかを意思決定できる人が重宝される」と強調。新卒世代はすでに生成AIネイティブであり、組織としてAIをどう活かすかをリードできる人が差をつけていく、と語られました。

結局のところ、選ばれ続ける人材に共通するのは「AIを恐れず、徹底的に使いこなす姿勢」と「ビジネスやプロダクトにどうつなげるかを考える視点」と言えるでしょう。

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私たちが明日からできるアクション

最後に、明日から実践できるアクションプランでディスカッションは結ばれます。

結論はとてもシンプルで「生成AIをどんどん使え」というもの。

現代は安価に最先端の技術に触れられるようになり、ノウハウもオープンに公開されている恵まれている時代です。食わず嫌いせずにAIを使ってみることや、自身が今どんなステージにいるかを見極めて機会を作ったり、AIをパートナーに学習を進めてみること。技術の陳腐化を恐れずに、どんどん触って、緊張感を持って能力を高め続ける必要性が声高に語られました。

「進化が速いから、今は待つ」と考える方もいますが、待っている間に隣の人はどんどん前に進みます。現職がAI導入にネガティブな場合は説得してでも使うようにしたほうが良い、チャレンジさせてくれない環境なら転職も考えては?という意見も出ました。

今回汐留アカデミーを通じて再認識したことは、生成AIの進化は避けられない流れであり、「選ばれる人材」であり続けるためには、とにかく生成AIを使い倒し、フロンティアに立つことの重要性です。生成AIをどう仕事に取り込み、活かすか?という姿勢がキャリアの明暗を分ける時代になってきました。

今回のイベントはタイトルにあるように、当初エンジニアやデータサイエンティストの方をメインの対象としていました。しかしながら、話された内容は他職種にも通ずるものが多く、生成AIが如何に我々の仕事にインパクトをもたらしているかを物語っています。

生成AI時代において、何がご自身にとってベストな選択肢なのか?私たちクライス&カンパニーでは最新の転職事例や個社の情報を踏まえて候補者さんにアドバイスをしています。キャリアについてお考えでしたら、お気軽にご相談ください!

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(本記事は、ITコンサル・SE・事業会社IT/DXポジションの転職支援を専門とするコンサルタントの櫻内 智子が執筆しました)

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