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PEファンド投資先企業のCXO採用が拡大! その実態と魅力とは?

コンサルタント入江 祥之工藤 直亮

PEファンドの投資拡大で増加する経営幹部採用

最近、PE(プライベートエクイティ)ファンドに関連するCXOや経営幹部の求人が増加しています。

その背景には、日本市場を有望視するPEファンドの動きがあります。グローバル市場において日本企業は成長ポテンシャルが高いにもかかわらず、株価は依然として割安で、円安も相まって、海外投資家にとって「今が買い時」と映っているのです。

また、日本の株式市場の変化もPEファンドにとって追い風になっています。東京証券取引所が資本効率の改善を推進した結果、株主は低PBR企業を中心に、ガバナンスや資本政策についてさまざまな要求を強めるようになり、アクティビストファンドの動きも活発化しています。

このような市場の変化を受けて「このまま上場を維持することは難しい」と判断した企業がPEファンドの資本を受け入れ、非上場化するケースが増えています。

さらに、PEファンドの投資先も拡大しています。従来は、時価総額1000億円以上規模の企業や地方の中堅企業に投資するケースが多かったのですが、最近は時価総額数百億円規模のIT系企業や上場前のスタートアップ企業に投資する事例も増えてきています。

PEファンドが日本企業に投資する流れは今後も継続するでしょう。そしてPEファンドは投資先企業のマネジメントチームを自分たちで組成し、主要なポジションに自分たちで選んだ人材を送り込むことが多いので、PEファンドに関連するCXO採用、経営幹部採用のニーズは今後も高水準で推移すると見込まれます。

CXOポジションへの新たなキャリアパス

PEファンドの投資先企業で経営幹部として働く魅力は、報酬面からみると一般的な事業会社に比べ給与ベースが比較的高いことがあります。加えてPEファンドは優秀な経営幹部候補に対してはストックオプションを付与する点も大きな魅力です。

PEファンドは早くて3年、長くても7年くらいでのエグジットを目指すので、3年から7年間をハードに頑張って働いて、企業価値を高めることに成功すると、非常に高額の報酬が得られる可能性があります。

また、報酬に対する考え方についても、PEファンドと伝統的な日本の大企業とは明確な違いがあります。PEファンドは投資した企業のバリューアップ、すなわち時価総額の上昇がキャピタルゲインになるので、企業をバリューアップさせることに対するインセンティブが連動するように経営陣の報酬を設計します。

PEファンドが実現したいことと経営陣の報酬がきちんとアラインするように設計し「運命共同体として一緒に頑張りましょう」という形になるので非常にわかりやすいと思います。

キャリア形成の面からも多くの魅力があります。PEファンドにはコンサルティングファームや投資銀行出身の非常に優秀な人材が集まっており、そうした方達と一緒に企業変革に携わることは自身を飛躍させる成長機会になり得ます。

そしてよい結果を残せれば経営幹部人材としてお墨付きを得られ、そのPEファンドの別の投資先のCXOとして新たなオファーがきたり、別のPEファンドから声がかかったりするようになります。

ただし、CXOレイヤーの幹部の場合、1年くらいで更新する契約が多く、期待された結果、パフォーマンスを残せないときはすぐ首を切られる厳しさも一方ではあり、それに向き合う覚悟は必要です。しかしうまくいかなかったとしても、その経験は今後のキャリアに決して無駄にはならないでしょう。

PEファンドの投資先企業におけるCXO採用、経営幹部採用の拡大は、これまでのように一つの会社の中でサラリーマンとして出世しCXOになるのとはまったく別のキャリアパスが生まれているといえます。このようなキャリアの作り方に興味のある方は、ぜひ弊社にお問い合わせ下さい。

(2025年9月5日)

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