採用コラム

Column Vol. 77

自社の教育体制が時代遅れになっていないか?

「採用の失敗」を防ぐには検証作業が不可欠であり、そのポイントは面接における
ジャッジメントと自社の教育体制の二点であると前回述べました。
今回は教育体制についてお話します。
教育体制を検証するときは、入社してきた社員が成果を出し、自立してやっていくための
支援をできているかが重要なチェックポイントになります。
当社を例にお話をすると、最近になって新人支援に関する考え方を従来と変えました。
実力主義を方針としている当社では、以前は「放任見守り型」の新人育成をしていました。社員は自分で自分をモチベートして成果を出して這い上がってこい。そのために必要なことはいくらでも教えるし、手伝いもする。ただし、こちらから教えることはせず、本人から聞かれてはじめて動く――。そんなやり方をしていました。
しかし最近の若手社員を見ていると、自分の力だけで何とかしようとする気持ちが強く、
あまり上司や先輩に質問をせず自爆してしまうパターンが多いのです。
採用の検証をした際に、「このやり方はもう古くなっているのではないか」と反省しました。
一方、新人がうまく立ち上がっている他社のやり方を眺めてみると、
会社がかなりお膳立てをしてあげていました。
たとえば成果を出しやすい部署に配属したり、あまりノウハウの必要ない顧客を
担当させたりして成功体験を積ませ、早く立ち上げさせるのです。
そうした取り組みをしている会社は退職率も低かったりします。
それをそのまま真似したわけではありませんが、従来は最初から
「獣道を自分で切り開いてきなさい」という方針でやっていたものを、
現在はある程度のところまでレールを敷いてあげて、半年後に獣道へ突入するような
順番に新人育成フローを変更しました。
多くの会社では人を採用した後、OJTという名の放任になっているケースが多いと思います。
自分たちはそうやって育ってきたという気持ちもあってそのやり方をしているのかもしれませんが、
大切なことはそのやり方が機能しているかどうかです。
いま現実に自力だけで立ち上がれる人がどれだけいるか、きちんと考えてみる必要があるでしょう。
もちろん採用した人がみんな自力で立ち上がってくれているのならベストですが、
そういう人が少なければ現実を直視し、「このやり方はもう古い」と見切りをつけ、
見直すことも必要です。
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せっかく採用したのに活躍しない、あるいは短期間で辞めてしまう「採用の失敗」。
これを防ぐために重要なのは、きちんと採用に関する検証を行うことです。
ところが実際には「あれは採用ミスだった」の一言で片づけてしまいがちです。
とくに短期間で退職されると裏切られた感もあるため、「そんな奴のことはもういい」と
目を背けてしまう経営者が多いのですが、それでは同じ失敗を繰り返すことになります。
大企業で検証を行うのは難しいかもしれませんが、数百人規模までの会社であれば
社長や人事責任者が採用を決断した際に期待したことや心配に感じたこと、
どんな強み弱みがある人だったのか把握しているでしょう。
すべて辞めた当人のせいにするのではなく、会社としてもっとできることがあったのではないか。
期待したからこそ採用したのにうまくいかなかったのならどこに問題があったのかを
振り返り、修正していかなければ進歩がありません。
採用の失敗について検証を行うときのポイントは二つあります。
一つは面接におけるジャッジメント、もう一つは自社の教育体制です。
面接のジャッジメントでは候補者のやる気を重視するところが多いですが、
それはあまり意味がありません。
面接で重視すべきはその人がやってきたこと、すなわち事実に目を向けることです。
言い方を変えると面接はその人がどれだけの成果を出せるかという裏づけを
過去にやってきた事実から探す場であり、その作業を面接官が的確に行っているかを
確認する必要があるということです。
採用の判断基準も再確認するとよいでしょう。
当社が関係する会社でも採用の失敗が連続して発生し、採用チームの社員を集めて検証を行ったところ、
いつの間にか判断基準から重要な要素がこぼれ落ちていることに気付きました。
それは「フットワークの良さ」でした。
要するに、すぐ動ける瞬発力のある人、走りながら考えられる人。
これは同社事業の仕事をしていく上で欠かせない要素で、創業当初から重視していたのですが、
いつの間にかその視点が失われていたのです。
実際、過去に短期間で退職した社員を振り返ってみると、やはりフットワークの良くない人が多く、
採用チームのみんなもピンときたようでした。
そこですぐに次の面接から「フットワークの良さ」を採用の判断基準に入れ込んで、
ジャッジメントに活かしています。
もう一つの自社の教育体制については紙幅が尽きたので、次回に述べることにしましょう。
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