IT・ITコンサル業界 採用動向レポート 2016年4月

2018年4月にかけての、採用動向をまとめたレポートです。

国内企業のIT投資意欲は、2016年度も継続して高く積極的な姿勢を感じます。日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)が2016年1月に発表した「企業IT動向調査2016」のIT予算に関する調査の速報値では、東証一部上場企業およびそれに準じる企業のIT投資意欲は、ここ10年で最も高い値となっております。

世界経済のリセッション懸念、不安定な株価の動きなどからくる景気不安により慎重になっている企業もございますが、それでも好業績を背景に積極的な姿勢の企業が多く、ここ10年で最大のIT投資が期待されます。

内容を見てみると、IT予算の金額そのものの拡大とあわせて、継続して「攻めのIT」に対する投資が拡大していることが目立ちます。そのひとつの例が、Fintechです。決済領域を中心にFintech関連の事業・サービスがこれまでも立ち上がっておりますが、メガバンクをはじめ金融機関が本格的にFintech分野に注力しはじめております。

上記の調査でIT投資意欲の伸びが最も高いのが金融業界でありますが、市場の動きからも勘定系などの既存システムの強化に加え、新サービスを生み出すFinTech分野でのIT 投資が更に活発化するものと思われます。また、ビジネスだけでなくワークスタイルの変革も推進するデジタル領域などへの投資も拡大傾向にあり、コンサルティング企業とのJV設立などをはじめ、各企業が好機と考えて積極的に攻めの動きを行っております。

一方で、業務プロセスの効率化、経営の見える化などに対するニーズも根強く、この領域に対するIT投資も拡大が予想されます。これらを背景に、コンサルティングファームやSIer、パッケージベンダーなど、IT・コンサルティング企業の人材採用ニーズは底堅く、ポテンシャル、即戦力ともに継続して積極的な採用を行っています。2016年度も、採用市場は活況な状況が続くと考えます。

このレポートを書いたコンサルタント
コンサルタント
半藤 剛
コンサルティング業界・IT業界の方々のキャリア支援(キャリアアップ・キャリアチェンジ)、およびコンサルティング・IT企業への転職支援、経営幹部(CXO、マネジメントクラス)のキャリア支援に豊富な実績を持つ。
デジタルプロフェッショナル専門チーム 所属 】 プロフィールをみる

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