面接官の本音 vol.129 株式会社Preferred Networks

株式会社Preferred Networks

ディープラーニングの研究開発を行うスタートアップ企業である同社は、「交通システム」「製造業」「バイオヘルスケア」「パーソナルロボット」領域にて独自のディープラーニング技術を活用した事業を展開。日本で有数のユニコーン企業といわれる同社で、バイオヘルスケア領域の事業開発推進とビジネス開発人材採用をリードする執行役員の齊藤洋一氏にお話を伺った。

株式会社Preferred Networks 執行役員 ビジネス開発担当 齊藤 洋一氏

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【インタビュアー】コンサルタント 工藤 直亮

当たり前のことはやらない。世の中の常識を変えられるようなインパクトが出せるか。

Q

まず初めに、貴社や事業内容について教えていただけますか?

齊藤

当社はエンジニアの質を大きな差別性と考えている会社です。エンジニア出身の社長の西川・副社長の岡野原に憧れてジョインしたエンジニア達が積み上げてきた成果を見て、更に優秀なエンジニアが入ってくるという好循環のサイクルを回してきました。一方で、外から見るとビジネスとして何をやっているのかが見えづらい会社でもあると思います。各分野のトップランナーであるパートナー企業の知見やノウハウに、我々のディープラーニングを活用したシーズ技術をどういった形で実装し、今後どのように世の中にインパクトを出していくかを考え、今まさに事業化を進めているフェーズです。

Q

齊藤さんが入社してみてここはやっぱりすごいと感じたのはどんな点ですか?

齊藤

私のようにエンジニア出身ではない人間は、技術の善し悪しをアウトプットで判断していくのですが、当社のエンジニアは世界的なコンペで2位になったり、最高峰の学会で最高論文賞を受賞する、というような話が当たり前のように出てきます。また、彼らは常にパートナーの期待を超えるアウトプットを出してくるため、先方の研究者・技術者の「すごい・・」という反応を見て、私も「あぁ、やっぱりすごいんだ」と実感しています(笑)。私も理系の大学で基礎研究を行っていたことがありますが、エンジニア同士のディスカッションを見ていても、レベル感が全然違うという印象ですね。

Q

前職もIT×ヘルスケア領域でしたが、現職との違いはいかがでしょうか?

齊藤

前職はITの仕組みを使ったビジネスモデルやサービスをどう顧客価値に変換して拡大していくか、というスタイルでしたが、当社は開発した技術自体が価値・差別化ポイントになる点が明らかに異なります。前職は仕組みの差別化がポイントでしたが、当社では技術レベルの差別性をいかにサービスやプロダクトの差別性に昇華していくかが重要です。あまり世の中にそれをやり切れている会社は無いのではと思いますね。突き抜けたレベルの技術があれば、それだけで差別化になり得るということです。要素技術として優れていても、プロダクトとして優れているかどうかもまた重要なポイントで、そこにつなげていくのが非常に難しいのですが、今まさにビジネスサイドとしてチャレンジしているところです。

Q

事業の意思決定の面で、貴社ならではの特徴だと思うところはありますか?

齊藤

どこの会社でもできることはやらない、ということですね。事業としてリソースを投下していくかどうかを経営陣も含めて意思決定していく際に、大きなジャッジの観点となるのは、「PFNだからこそできることか」とか、「世の中に対してインパクトが出せるのか」、ということです。また、技術的に革新性がありチャレンジングかどうか、という観点も重視しています。明らかにすごいインパクトがあって、この技術課題をクリアできれば実現できる、となれば、エンジニアは皆やる気に燃えるわけです。

株式会社Preferred Networks

面接では、本音を話して欲しい。まだ誰もやったことが無いことにチャレンジしたいと思えるか。

Q

面接において、貴社に合う、合わないという観点で見ているのはどんな点ですか?

齊藤

当社のビジネスサイドは、価値観や思考アプローチが異なるエンジニアとの並走が必要不可欠なので、そういった自分と異なるタイプの人との協調性や、ひとりよがりでないか、という点は面接で重視していますね。ビジネスに強みがあるのは良いことですが、そこに固執していないか、自身と違うタイプのエンジニアをどう巻き込んでいけるかというのは意識して見ています。

Q

面接の中で、その点をどうやって見るのですか?

齊藤

一例として、エンジニアに限らず、ご経歴の中で価値観や思考アプローチの全く違う人とどう馴染んでやってきたか、を具体的に聞く事などがあります。その際には自分なりにどう戦略を立ててどう実行し、失敗したのであればどう修正していったのか、都度都度どう考えて行動しているかを見るようにしています。面接という限られた時間で見抜くのは難しいですが、入社後どのように仕事をしていくのか、イメージできるように掘り下げて聞くことは多いです。

Q

優秀なエンジニアの力をどう引き出せるかどうかが重要になってくるわけですね。

齊藤

コミュニケーション戦略の重要性については、エンジニアとのコミュニケーションのみならずマネジメントに関しても同様です。ご自身のマネジメントスタイルを聞いてみて、例えば特に戦略を持たずに流れに任せていたり、誰かに言われた通りにやっていたというような話だと、当社の環境で適応できるのかな、と思ってしまいますね。また、これまで自律的・能動的に事業や社内プロジェクト等をリードしてこられたのかどうかもよく確認します。結局、ビジネスサイドの人間は重要な局面では孤独な戦いになるんですよ(笑)。勿論普段は、ビジネスサイドの人間同士で相談・ディスカッションする事も多いですが、いざプロジェクトをマネジメントしていく時はエンジニアが技術の話で盛り上がっている中で、どうそれをアウトプットに結び付けていくのかをその話を聞きながら頭で考えていかないといけない。そのためには、相応のリーダーシップと、そういう状況下でも自分の考えをしっかり伝えて皆を動かしていく力が必要になってきます。

Q

どういうことを期待されるかというのは、会社から与えられるものではないということですか?

齊藤

もちろん重要な意思決定は経営陣とディスカッションを重ねますが、細かいことまで個別に指示されるということはないので、自律性に委ねられている部分は多いですね。また、自律した人たちで引っ張っていける組織にしたいという思いもあります。

Q

他にも面接で見ている点はありますか?

齊藤

人間味は重視しています。その方の本音を聞かないと意味が無いですし、入社後にギャップが起きるとお互い不幸になってしまうためです。私の場合、「何のために生きているんですか?」とか思い切った事を聞くこともあります。お互いが飾らずオープンに自分をさらけ出して、それがマッチするかどうかを見た方が、双方にとって幸せだと思いますね。入社してからもPFNはフラットな組織なので、皆がオープンにディスカッションするカルチャーですし、また、それは経営陣が大事にしていることでもあります。

Q

貴社のどんなところに興味・共感を持っていただけると良いでしょうか?

齊藤

「誰もやっていない大きなことをやりたい」というところにモチベーションを持ち、自身が主要なロールとしてそれを叶えたいと強く考えて実行できる方にとっては、当社は楽しい会社だと思います。加えて技術ドリブンの会社なので、ビジネスの仕組み作りに興味・強みがあるのは勿論ですが、技術的な新しいものにも興味を持ってくれる人はフィットしやすいですね。新しいもの好きで、積極的に学習・習得する強いマインドがあれば、ディープラーニング等は未経験でも問題無いと思います。

Q

逆に、こういう人だとミスマッチになるというのはありますか?

齊藤

偉くなりたい、有名になりたいという事が目的の方は当社にはマッチしないと思います。当社はフラットに皆で力を発揮する事を目指す組織ですので、入っていただいても楽しくないだろうと。
また、戦略だけ立てて、後の実行はよろしくというタイプの方も合わないと思います。まだ若い会社なので自分がフロントに立って手も足も使って動くことが多いので、そういう泥臭いことも厭わない方がいいですね。

Q

これまでの面接の中で、印象に残っているものはありましたか?

齊藤

当社の事業領域はまだ世の中で正解のない世界なので、面接の中で双方に新しい考えが生まれてくるときは楽しいですね。自ら考えながらアイデアを進化させていける方なのだなと思います。この領域が初めての方は最低限の知識程度でも良いので、自分なりにビジネスの在り方とか、もっとこういうことをやっていったら面白いのでは、ということをどんどんぶつけてきてもらって議論を楽しんでもらえたらと思います。面接の中でお互い得られるものがあるなと感じると、面接自体が楽しくなります。残念なのは、そこで深く考えずに「特にありません」となってしまうケースとか、ご本人の中で決まっている考えを押し付けるようなポジショントークのようになってしまうケースです。やはり本音で話してくれている感じが伝わると嬉しいですね。前にお会いしたコンサル出身の方の例で、面接冒頭では少し上から目線を感じたのですが、話していくうちにその方のAI・ディープラーニング領域での悩みなどが出てきて、最終的にはとても建設的な話ができたことがあります。その時は、最初と最後でその方の印象が大きく変わりました。面接だからと構えずに、ぜひ本音で話していただきたいと思います。

Q

面接の準備として、事前にしてきて欲しいことはありますか?

齊藤

西川・岡野原のビジョン等はある程度記事等を読んで知って欲しいとは思います。ビジョンでは良いことを掲げつつ、入ってみるとビジョンと実態が違う企業も世間一般には結構あると思いますが(笑)、当社はビジョンを建前にすることなく、西川も岡野原も本気でそれを青臭く、ピュアに目指しています。

Q

最後に、この記事をご覧になっている転職希望者の方へメッセージをお願いします。

齊藤

当社はまだまだ新しい会社で、課題も多くありますが、能動的に事業を動かしていきたい人には非常に楽しい会社だと思います。新しくビジネス化していくネタも多く、自ら汗をかいて色々やっていかないといけないことも多々ありますが、「どうせやるならまだ誰もやったことが無いようなことにチャレンジしてみたい」という意気込みのある方がいらっしゃいましたら、是非ご応募お待ちしています。

インタビュアー / キャリアコンサルタント 工藤 直亮

構成:神田 昭子

撮影:出島 悠宇

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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