面接官の本音 vol.109   株式会社アバント

株式会社アバント

公開日:2016.01.12

企業経営の品質と生産性の向上への貢献をミッションに掲げ、独自に開発したパッケージによるソリューションを中心に、各業界のクライアントから高い評価を得ているアバントグループ。同社グループで活躍できる人材像や、こちらでキャリアを積む魅力について、執行役員グループ人事担当の藤井氏にお話をうかがった。

株式会社アバント 執行役員 グループ人事担当兼人事部長 藤井久仁子氏

Contents

【インタビュアー】コンサルタント 半藤 剛

採用時に重視しているのは、理念への共感と成長への意欲。

Q

貴社では、キャリア人材を採用する上でどのようなポイントを重視していらっしゃいますか。

藤井

当社の事業に貢献できるスキルや専門性をお持ちかどうかはもちろんですが、それより私たちが重視しているのは、その方の人間性です。ポイントは二つありまして、ひとつは「誰かの役に立ちたい、世の中のためになるような仕事がしたい」という意識があるかどうか。私たちのグループが最も大切にしていることは「お客様志向」であり、そうした価値観を共有できない方は当社には馴染めないと思います。そしてもうひとつは、成長できるポテンシャルをお持ちであるかどうかということ。キャリアチェンジするにあたって、当社で自分をさらに成長させたいという意欲のある方を採用しています。

Q

そうした「顧客志向」や「成長意欲」というは、面接の場でどのように見極めていらっしゃるのですか。

藤井

面接では、たとえば「仕事をしていてどんな時に喜びを感じるのか」とか、あるいは「何のために仕事をしているのか」ということをよくお伺いしています。そこで、たとえば「自分の役職を上げていきたい」というお答えが返ってきたとします。そうした考え方をもちろん否定はしませんが、私たちは人のために役に立つ集団でありたいという想いが根底に強くありますので、「お客様に喜んでいただけるのがうれしい」と考える方のほうがフィットすると思います。また、成長できる人というのは、今の自分を絶えず内省することができ、さらに周囲からのアドバイスを謙虚に受けとめ活かせる人。そうした姿勢をお持ちかどうかを見極めるために、「なぜ転職しようと考えているのか」ということを掘り下げて伺うように心がけています。質問を重ねていくうちに、次第に候補者の方の本音がうかがえることも多く、そこにぜひ触れたいと思っています。

Q

面接で印象に残っている候補者の方はいらっしゃいますか。

藤井

事前に完ぺきに答えを準備されていて、それをすらすら話されるような方は、こちらもそれがわかりますし、表面的な印象しか残りません。たとえコミュニケーションが朴訥でも、誰かの役に立ちたいという想いであったり、また、成長への意欲がうかがえるような方のほうが良い意味での印象が残りますね。

自分の市場価値を、自分が望むスピードで高めたい方には絶好の場。

Q

面接で不採用となるのは、どんなタイプの方ですか。

藤井

先ほどもお話ししましたように、私たちは他者貢献を重んじ、人のために役に立つ集団でありたいと考えていますので、たとえどんなに能力的に優秀であっても、自分の報酬やキャリアだけを優先して仕事に取り組まれる方はご遠慮いただいています。

Q

候補者の方々は、貴社にどんな魅力を感じて応募されているのでしょう。

藤井

ご自身がこれまで培ってきたスキルを活かして、よりステップアップしたいとお考えの方が多いようです。たとえば先日お会いしたのは、ITコンサルタントとしてプロジェクトマネジメントの経験豊富な方でしたが、いつも同じフレームワークにあてはめ、同じプロセスでプロジェクトを動かすことに物足りなくなってきたとのことでした。当社は自社開発のパッケージを抱えていますので、プロジェクトのなかでお客様のニーズをソフトウェア製品に反映できる。ご自身が蓄積したナレッジをもとに、ソフトウェアをさらに進化させ、より良いサービスを自ら実現していくことができる。いつも似たようなマネジメントの繰り返しではなく、レバレッジを効かせて自分が発揮する価値をスパイラルアップしていけるのは、当社でキャリアを積む大きな醍醐味だと思います。また、私たちアバントグループは、各グループ会社がきわめて専門性の高い領域を究めています。たとえば、㈱ディーバは、「会計」と「IT」という、これからもすべての企業で必ず求められる要素をビジネスの柱としており、コンサルタントやエンジニアとして市場価値の高い「軸」を作りたいという方も、当社に魅力を感じてくださっているようです。

Q

アバントグループとしての魅力はどこにあるとお考えですか。

藤井

当社は2013年にホールディングス化し、現在はグループ経営を展開していますが、これも事業のポートフォリオを組むことで企業を永続させていきたいという考えからです。そしてグループ化することで、社員ひとりひとりに活躍の場と成長の機会をより多く提供していきたいという想いも抱いています。こちらに参画すると、きっと「人」を大切にしようとしている企業だと実感いただけると思います。

Q

最後に、候補者の方々へメッセージをお願いします。

藤井

当社はまだ創業して20年足らずであり、ビジネスを進めていく上でまだまだ決まったルールも十分ではなく、組織も未成熟。自分のやりたいことを主張することが歓迎され、上層部もそれを進んで受け入れてくれる環境です。自分の市場価値を、自分が望むスピードで高めたいという方には、おそらく絶好のフィールドだと思います。これからのみなさんの人生の大部分を費やすのに値する場だと、自信を持ってアピールできますので、ぜひ一度アプローチしていただきたいですね。

インタビュアー / コンサルタント 半藤 剛

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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