面接官の本音 vol.82   株式会社コロプラ

株式会社コロプラ

公開日:2013.10.01

株式会社コロプラ 取締役副社長 千葉功太郎氏

Contents

【インタビュアー】コンサルタント 永田 憲章

移動をエンターテイメント化しお出かけを楽しくする

Q

コロプラといえば位置ゲーの「コロニーな生活」で知られていますが、会社全体としてはどんなことをやっているのでしょうか。

千葉

位置情報サービスは地図のナビゲーションなどたくさんありますが、それ自体をゲームにするのは世界的に珍しく、「位置ゲー」という言葉も我々の登録商標です。我々はこの位置ゲーという世界観と市場をつくっている会社です。では位置ゲーとは何かというと「位置」×「エンターテイメント」という領域で、場所に対して面白さという付加価値をつけてゲーム化していくものです。とくに移動した距離や場所に面白さやアイデアをつけて、普段の通勤や通学、出張を全部面白くする。だから位置ゲーには単なる暇つぶしではなく、生活自体が楽しくなる効能があります。

Q

収益モデルはどのようになっていますか。

千葉

現在はユーザー課金とリアル送客モデルの二本立てです。前者はいわゆる投げ銭、後者は、たとえばユーザーが提携しているお店や宿泊施設に行って買い物したり泊まったりすると「コロカ」というカードをもらえ、その裏に書いてあるシリアルナンバーを入力するとその場所でしか手に入らないレアアイテムを入手できます。そのとき、当社はお店や宿泊施設から代金の一部をいただきます。このモデルは「リアルアフィリエイト」と呼んでいて、おそらく我々がはじめて考案したものです。

Q

完全な成果型報酬ですね。アクセス数がたくさんあると広告をたくさん貼りたくなるものですが、あまり見あたらないですね。

千葉

いまのところ、地域に関係のない広告は一貫してやっていません。

Q

それはなぜですか?

千葉

ゲームの世界観を崩す恐れがあるからです。ディズニーランドと一緒で我々は楽しさを追求している企業ですから、サイトにあまり関係のない広告がペタペタ貼ってあるのは趣旨にそぐわないのではないかと。そのかわり、ディズニーランドでアトラクションごとにメインスポンサーがついているように、我々はリアル提携先というスポンサーの概念をもってゲームと連動した企画を実施しています。将来にはさらにさまざまな展開を考えていて、とくにやりたいと思っているのは位置連動広告です。ユーザーがいる場所に合ったローカルな広告を出すことは非常に意味があると思いますので、この事業は将来の第三の柱に育てたい。

「世の中をあっと驚かすコーディングをしませんか?」

Q

求める人材像について教えて下さい。

千葉

我々の理念に共感し、ベンチャーで頑張りたいという方です。当社は会社になって約3年のベンチャー企業ですので、こういう場で多様な経験を集中的に積んで、どんどんステップアップしていきたいという人に来て欲しい。位置ゲーに未来を感じ、人を動かす先にある社会への還元に対する共感というベースがあり、さらに自己の成長に興味があるという方が、おそらく当社には合っていると思います。

Q

今募集されているのはエンジニア職だそうですが、スキル面についてはいかがですか。

千葉

どれだけコードを書いているかが重要です。C言語でもJAVAでもPHPでもなんでもいいんですが、個人や業務でずっとコードを書き続けてきた方。当社代表の馬場はいまもコードを書き続けているし、取締役も現役で開発をやっています。その下のリーダーやマネージャーももちろんコードを書いていて、工程管理専業のようなエンジニアはいないんです。工程管理をやりながら、自分もコードを書く。一つの言語を究めている方は、他の言語にもまったく問題なく対応できます。

Q

コードを書くのが好きでないとできませんね。

千葉

プロのエンジニアでコードを書き続けるって、思いがないとできません。一般的な会社ではすぐ偉くなって部下を管理する立場になってしまいますから。当社は基本的に内製主義で、自社のエンジニアが一行一行コードを書いています。仕様書をつくって三ヶ月の工程でサービスをつくるのではなく、トラブルやユーザーの方から新機能の要望があればできる限りその日か翌日に対応するというスピード感でやっていくためです。ソーシャルゲームの世界では朝、問題提起をして夕方には解決するというサイクルをどれだけ繰り返せるかで人気ゲームができるという考え方があって、そのためには全員が自分でコードを書けるのが大前提になるわけです。

Q

面接で必ず聞く質問はありますか。

千葉

たくさんあります(笑)。一つだけ挙げると、5年後、10年後に自分が目指している姿です。おそらくベンチャー企業に転職される方は明確な目的があると思うので、そこを確認します。実際に来られるのは自分のスキル面や能力面、あるいは「自分が企画したゲームをつくりたい」など、具体的な将来像を持っている方が多いですね。それが当社と適合するかどうかを見ていきます。そこがあまりにふわっとしていると採用は難しいです。

Q

最後に、コロプラで働きたい人にメッセージをお願いします。

千葉

位置ゲーをはじめとする位置情報サービスは世界的に熱い分野。そのど真ん中で世の中をあっと驚かす新サービスのサービス開発をしてみませんか。我々は位置情報を使って位置ゲーをやる会社として、ゲームの楽しさを通じて人を動かし、それによって各地域の経済に貢献しています。会社のなかでやっている一つひとつの仕事を見ると、他のITベンチャーと大して変わらないかもしれません。しかし、我々はその結果として地域の方から「コロプラのおかげで人が増えました」と喜ばれ、社会に貢献している実感があります。しかも、位置ゲーは世界に展開できる可能性も大いにある。やりたいこと、やらなくちゃいけないことがいっぱいあって、常に人が足りません。素晴らしい仲間との出会いを願っています。

インタビュアー / コンサルタント 永田 憲章

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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