面接官の本音 vol.52   株式会社プロロジス

株式会社プロロジス

公開日:2012.09.13

株式会社プロロジス 人事総務室 室長 濱本勉氏

Contents

Q

面接で重視されるポイントをおしえていただけますか?

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まず、私のスタンスとしましては、HRとしての役割を踏まえ、会社の概要説明や会社の雰囲気などについての説明をしたり、話をし易くするためにリラックスしていただくための雑談なども交えた面接を心がけています。

当然ながらプロフェッショナルとしての専門知識と技量について重視しますが、それと同等レベルで人間性、ソフトスキルも重視します。これをいくつか言葉を変えて確認します。それからチームプレイヤーかどうか。弊社のビジネスモデルはデベロップメントビジネスと、ファイナンスビジネスの両方をやっており、これは業界の中では珍しいです。この2つのビジネスが一連の流れとしてコラボレートしているので、チームプレーが非常に重視されます。

もう一つはコミュニケーション力です。お客様は社外だけに限りません。例えば我々HRとしては、社内のスタッフの方々をお客様としてとらえていますので、社内外それぞれにおけるコミュニケーション力をみます。それから、自己啓発意欲が高い方かどうかということも重視しています。

Q

必ずお聞きする質問はどんな質問ですか?

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ひとつはストレス耐性がどの程度かについて確認します。過去の仕事を通じて、失敗したこと、精神的に辛かったことについてお話しいただき、それをどう乗り越えてきたかということをお聞きします。それから気分転換、ストレスマネジメントの仕方についてもお聞きしますね。

それから、仕事の実績についてもお聞きします。いわゆる成功体験ですね。中には、実際にはサブとして関わったにも関わらず、リーダーとしてやったようなお話をされる方もいますので、どういう体制の中で、具体的にどういったことを直接担当されたのか等について詳しくお聞きして、一番の強みはなにかということも含め理解・把握するように努めています。

Q

御社が求める人物像を教えてください。

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弊社では、ビジネス立ち上げの最初の5年間がほぼ終わり、これから成長期に入ります。そういう意味では今ちょうど転換期といえ、今までとこれからでは必要な人材にも変化が出てくるでしょうね。今までは、小さな会社で色々試してゆこうというお考えの方が必要だったのですが、これからはブランドが出来つつありますので、ある意味、「寄らば大樹の陰」的な考えの方も集まってくるでしょう。いずれにしても、ここで今までの経験を生かして自分の力を発揮しようという思いが強い方に来てほしいですね。

前述しましたが、コミュニケーション能力が高くて、チームプレイヤーで、自己啓発意欲が高い方に是非来てほしいです。もちろん専門スキルも必要ですが。

Q

今までの面接で印象に残っていることはどんなことですか?

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30分で終わる時もあれば、1時間半くらいかかる時もあります。これはコミュニケーション能力にかかわることだと思うのですが、面接では通常私から質問することが多いのですが、逆に私に色々と聞いてくる人がいまして、私をうまくしゃべらせるんですよ。この人は大した人だなぁと思いましたね。感心しました。情報をうまく引き出す能力というんでしょうか。たぶん、コミュニケーション力を磨く勉強や努力をしているんだなと感じました。その方は非常に好印象でしたね。

逆に、いま一つだったのは、疲れていらっしゃったのかもしれませんが、転職の理由を語るときに、現在の会社への批判っぽいトーンで、悪いところばかりに話が及んでしまうケースですね。色々とあったかとは思いますが、そういうマイナス面をポジティングな考え方に変えていってほしいなと考えますね。そういう方は個人的にもあまり好きではないです。

Q

転職者へのアドバイスをお願いします。

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転職や仕事に就くということは、長期的に自分のキャリアを磨くための一つの通過点だと思うんです。今後どういうキャリアを積んで行きたいのか、自分自身でよく考えて転職先を選んだほうがいいです。長期間勤める人、短期間で転職する人、それは個人の考え方として肯定します。転職というのはよくお見合いやご縁のものと言われますが、実際にそう思いますので、できるだけ情報を集めたり、しっかりとコンサルティングしてくれる良いエージェントに相談することをお勧めしますね。

インタビュアー / クライス&カンパニー

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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