面接官の本音 vol.25   株式会社マードゥレクス

株式会社マードゥレクス

公開日:2012.06.01

株式会社マードゥレクス 開発事業部 副本部長 前田一人氏

Contents

Q

面接で重視されるポイントはどんなところでしょうか?

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弊社はベンチャー企業ですので、発想に柔軟性があることが重要と考えています。よってあらかじめ職種ごとのスペックにとらわれず可能性を探ろうとしているので、できるだけ先入観なく応募者を見ようと心がけています。もちろん基準のスペックはありますが、それ以上に人物面は重要です。

個人的には第一印象は大切にしていますね、もちろん容姿の問題ではありません。その方の「出で立ち」だったり、「どんな風に部屋で待っているのか」とか。面接の本編は色々準備できる反面、会った瞬間はその人の個性が思いっきり出ると思います。

営業場面でよくありますが、第一印象次第でその場の雰囲気が決まってしまうことってありますよね、良くも悪くも。面接も基本的には一緒だと考えているので、応募者が待っている部屋に入るときはとても楽しみです。

Q

具体的に第一印象のどういった点に着目されるのでしょうか?

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そうですね、まず姿勢は気になりますね。猫背だったりうつむきがちだったりすると「面接始めてもいいのかな?」(笑)なんてまじめに思ってしまいます。その他にやはり挨拶とか声のトーンは重要ですね、もちろん緊張していることは理解していますが、やっぱり明るく前向きに応答してもらえるとこちらも、それに応えようって気持ちになりますから。場作りができるかどうかでしょうね、空気を読むとでもいいますか。

Q

御社の求める人物像を教えてください。

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何点かあるのですが先ずひとつとして具体性のあるコミュニケーションができるかですね。例えば面接で「前職では化粧品会社で新作のプレス発表会の運営に携わっていました」という人がいます。これだけでは全くその人がどんな風に働いているのかイメージがわきません。

プレス発表会当日のお客さんの誘導だけしていても「携わっていた」でしょうし、場所の選定から日取り、レイアウトの企画、当日の進行までを行っていたとしても「携わっていた」になるわけです。もっといえば規模であったり、どのくらいの進行スケジュールなのか等も教えてくれるとその方の働く姿がよりイメージできます。具体的に説明できる人は仕事の上でも具体的に物事を進めてくれるだろうなってイメージできるわけです。いわゆる「臨場感」ある話のできる人ですよね、聞いてる方は頭に映像が浮かんでくるというか。

もう1点は俯瞰と寄りができる人ですね。客観と主観ともいえると思います。例えば以前大きな失敗があったとしてそれを、今は面白おかしく人に伝えられるとか。そのときの原因を俯瞰して(客観的に)見ることが出来ているということの証明なので。よく面白いエピソードいくつも持ってる人っていますけど、実はこういう視点がある人じゃないですかね。

Q

最後に読者へのアドバイスをお願いします。

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わずか1時間程度の面接で自分をすべて出すのは無理です。ですから自分自身や想いを相手に伝える工夫をもっとしてみて欲しいですね。「ストーリー性」や「構成力」をいかに持てるかが勝負じゃないでしょうか。人の話は100聞いたら後で覚えているのは10とか、良くて15くらいだと思います、ですから満遍なく全部を話すのではなくある程度自分の中でポイントを絞ってみて、いくつかの組み立てを考えてみてください。名前は思いだせなくても「あー、あの○○の人ね」っていわれることはとても大切です。自分の売りをしっかり認識して、周りにもそういう認知をしてもらえるようになることは転職先の会社で活躍するためにも必要ですから。エピソードのある人として認知してもらうように今までの経歴を振り返ってみてはいかがでしょう。

インタビュアー / クライス&カンパニー

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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