面接官の本音 vol.113   akippa株式会社

akippa株式会社

公開日:2016.07.11

駐車場シェアリングという新たなサービスが世間で大きな話題を呼んでいるakippa。大阪で発祥し、現在は東京にも進出しており、いま勢いに乗る新進気鋭のITベンチャーのひとつだ。同社を率いる代表取締役社長の金谷氏に、人材採用にかける想いをうかがった。

akippa株式会社 代表取締役社長 金谷元気氏

Contents

【インタビュアー】コンサルタント 永田 憲章

採用には謙虚に臨む。重視しているのは、ビジョンに共感できるマインド。

Q

御社の事業の現況を教えていただけますか。

金谷

現在の主力事業は、独自に開発した駐車場のシェアリングサービスの“akippa”です。当社は以前、求人サイトの運営を手がけていましたが、あらためて自分たちの存在意義を問い直し、「なくてはならないものを創る」という志を掲げて生み出したサービスがakippaでした。このakippaは2014年のIVS(インフィニティ・ベンチャーズ・サミット)のLaunch Padで優勝し、以降、世間で注目いただけるようになって事業も急成長しています。先日、かねてより出資を受けているディー・エヌ・エーさんをはじめ、グロービス・キャピタル・パートナーズさん、トリドールさん、朝日放送さんの4社を引受先とした第三者割当増資も実施し、これから事業拡大のための施策や優秀な人材の採用にいっそう投資していきます。

Q

人材の採用にあたってはどのようなスタンスで臨まれていますか。

金谷

まだまだ私たちはスタートアップの企業です。人材採用には謙虚に臨んでおり、面接の場では自分たちがまだできないことを正直にお話ししています。たとえば過去、Google出身の方が当社に応募されてこられたのですが、その人には「まだまだ当社には定量的な指標を掲げて大局的にビジネスを企画推進していく力が足りない」ということを率直にお話しし、ぜひ力になってほしいとオファーしたところ、事業全体をドライブできることに魅力をお感じになられて入社いただけることになりました。優秀な人材が参画されると、会社が一気に伸びる。そうした経験をこれまで何度も味わってきていますので、人材採用には本当に大きな期待をかけています。

Q

面接の場で重視されているポイントは何ですか。

金谷

私たちは「世界になくてはならないものを創る」というビジョンを掲げて事業を営んでいますが、そのマイルストーンとして5年以内に時価総額1兆円を達成することをいま目標に定めています。そこにたどり着くためには、国内はもとより海外でも勝てるサービスを創り出していかなければなりません。そうした壮大なビジョンを現実のものとして捉え、共感してくださるかどうかというマインドをいちばん重視しています。

未成熟なこの企業を、グローバルに発展させていく醍醐味をともに味わいたい。

Q

面接で候補者の方々に必ずされる質問はありますか。

金谷

過去の失敗談をおうかがいしています。それはどちらかというと、スキルよりもマインドを見極めるための質問です。いくらスキル面で優秀な方であっても、当社のマインドに適さない人はご遠慮いただいています。

Q

面接でNGとなるのはどんな方でしょう。

金谷

実は、候補者の方々と面接させていただく上でノックアウト・ファクターを4つほど設けています。そのひとつだけお話ししますと「素直であるかどうか」ということ。先ほど「面接の場で過去の失敗談をおうかがいする」と申しましたが、その失敗をすべて人のせいにするような他責傾向の強い方は当社になじまないと思います。

Q

現在、具体的にどのようなポジションで新たな人材を必要とされていますか。

金谷

まずは、スマートフォンのアプリエンジニアを強化したいと考えています。これまではWeb上でのサービスを重視し、アプリの開発は一部外部に委託していましたが、今後はアプリも内製化して事業のスピードアップを図っていきたい。そして、今後は海外にもサービスを展開していく方針であり、それを担える人材も積極的に採用していきたいですね。すでにサンフランシスコやシンガポール、台北、ソウル、ジャカルタなどでakippaの立ち上げを検討しています。駐車場問題はその国によって特有であり、解決策も異なってきますので、現地に精通した方がいらっしゃればぜひ力をお借りしたいですね。優秀な人が採用できれば、すぐにでも海外事業をスタートできればと思っています。

Q

最後に、候補者の方々へメッセージをお願いします。

金谷

akippaは未成熟で発展途上のベンチャーです。いま入社すれば、中心的な存在としてこの企業を大きく成長させていくことを体感できると思います。もちろんストップオプション制度も用意しています。また、akippaは大阪を本拠にしており、Uターンして地元でキャリアを積みたいという方も歓迎します。ぜひ一度直にお会いして、私たちがもたらす社会へのインパクトや目指している世界観を聞いていただきたいと思っています。

インタビュアー / コンサルタント 永田 憲章

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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