キャリアアップコラム vol.110
面接ログのすすめ

現在・過去の応募企業や、書類選考・面接の合否の結果など、ご自身の活動記録を様々なスタイルで残している方はいらっしゃるかと思いますが、面接の内容を記録されている方はどれだけいらっしゃいますか?ここでは、特に「面接においてのやりとり」を残すことをおすすめいたします。題して「面接ログのすすめ」です。

面接後、候補者の方々からお電話やメールで「感触はバッチリ」「自分をしっかりアピールできました」とのご連絡をいただくものの、残念ながら結果が伴っていないことがよくあります。
では何故このようなことが起こるのか?
一言で言うと「面接官の聞きたいことに回答していない」ことが非常に多いようです。

そこに気づかせてくれるのが、今回おすすめの「面接ログ」です。面接前の対策(準備)を入念に行う方は多いのですが、面接後に実際に行ったやり取りを、自分自身へのフィードバックの為に記録している方は意外に少ないようです。「面接でのやり取り」をなるべく詳細に文章に書き起こすといったひと手間をかけることで、「効果的な面接でのやり取り」に向けての解決の糸口が見えてくることがあります。

まずは、面接後、記憶が曖昧にならないようなるべく時間を空けず、極力具体的な文言で、面接官からの質問とご自身の回答の記録を残してみて下さい。その上であらためて書き起こした文章を読み直してみると・・・。

上手く応えられたと思っていたことが、実は自己アピールに一生懸命で聞かれたことに答えていなかったり、ご自身の意図に反して消極的な表現になっているもの、また、結論から先に回答できていないものなど、あとになって冷静に読み返し・分析してみると、ご自身の面接における傾向(癖)が読み取れます。

また、どの質問の答えに窮してしまうのか、など弱点(?)も見えてくるかもしれませんね。例えば、志望理由や退職理由が曖昧になっている、成功(失敗)体験について深く聞かれるとある一定のところで詰まってしまう、結果として面接官の質問に回答していないなどに気づくこともあるかと思います。
このように面接ログをつけることでご自身の傾向(癖)と弱みを知る。そして大切なのは、それを(受け容れ難いことでも)しっかり認識して、その上で今後の対策を立てることです。そうすることで、必ずより良い結果に繋がっていくと思います。

実績・スキル・経験は十分マッチしているものの、面接官の質問に上手く応えられないことだけが理由で、見送りになってしまうのはとても残念、且つ大変もったいない話です。是非この面接ログを基に、企業側からのフィードバックと照らし合わせながら、振り返りと今後の対策を行ってみてはいかがでしょうか?これはできれば、お一人で行うのではなく、どなたか(もちろん私共のことを指していますが・笑)と一緒に行うことをおすすめします。 今回は、主に「効果的な面接やりとり」に向けた「面接ログ」の活用法を紹介しましたが、各社の選考を経て、それぞれの面接での記録を残すことで、ご自身の志向やキャリアプランの再確認といったことにも役立てられるかと思います。

ということで、この面接ログ。
皆様の面接における課題解決の糸口を掴むことが出来そうですか?

(2013年1月15日)

今回の教訓&アドバイス

面接後、感覚で記憶するのではなく文章で記録(面接ログ)に残す。

面接ログから、自身の傾向(癖)と弱み(もちろん強みも)を知る。

面接ログを利用して、キャリアコンサルタントと共に今後の対策を練る。

このコラムを書いたコンサルタント
コンサルタント
武田 直人
CXOをはじめ、経営幹部から事業責任者、そしてPdMなど、企業の「要」となるポジションへの転職支援が強み。注目のスタートアップから大手企業まで、Web・インターネットサービス業界が最も得意とする領域。
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