キャリアアップコラム vol.157
充実した人生を送るための「決心と覚悟」

日常生活の中では、「人間のもつ大いなる可能性」を感じさせられることが多々あります。ビジネスの世界のみならず、スポーツ、学問、芸術、科学の世界など、とても自分と同じ人間の業とは思えない技術を目の当たりにし、人間の可能性の大きさを感じることもしばしばです。

では、この「可能性」を開花出来る人とそうでない人はどこに分かれ道があるのでしょうか?また、こうした「可能性」を開花させた方々の人生とは一体どのようなものなのでしょうか? 

 
彼らは自分とは違うから、持って生まれた才能だからね、メディアの前で客観的にそう言ってしまった瞬間、その人は今以上の「可能性」を開花することはないでしょう。
 
海外で長年活躍する、とあるベテランスポーツ選手が、「自分の可能性を制限してしまうのは唯一自分自身のみです。自分というものは過去の成功と失敗から無意識に不確定な行動に制限をかけてしまいます。恐れというべきものでしょう。我々は日々この恐れと戦いつづけています。」ということをあるインタビューで応えられていました。人は恐れを隠すために、色々な理由を考え、言葉にし、言い訳をする。その言い訳に縛られ、行動しないから可能性が開花しない。つまり、何も変わらない。
 
安心、安全、変わらない日々は心も平穏。当然ながら居心地も良いでしょう。

ただ、そうした日々の先に誰しもがもつはずの大きな可能性の開花があるかといえば、否と感じます。むしろ安心で安全と感じているのは自分だけであり、進化、変化する世の中においては相対的に衰退していっていることに自分でも気が付かない危機的状況であるともいえます。

 
また、ある経営者はこのように語っていました。「自分の新しい『可能性』によって成し遂げられるまだ見ぬ成果、成功。それを手にしたとき人間は本当の生の充実感を得られるのではないでしょうか。自分が自分で勝手に決めている限界を超えて、その可能性を開花させ大いなるチャレンジをする。

そんなチャレンジを味わい尽くした先に見えてくるのが、自分の本分ともいえるものです。その本分と真正面から向き合えているとき、その瞬間を充実した人生というのではないでしょうか?人生とは可能性を開花させその本分を見つけるための過程であると思います」

 
 
しかしながら、安心、安全という人生から不確定で不安がありながらも真の充実を得るための人生へのシフト。概念的には理解出来ますが、このギアチェンジはそう容易に出来るものではないとも思います。前述の経営者は、このギアチェンジの場面で重要になるのは、「志と覚悟」であると補足されていました。
 
自分は人生で何を成し遂げたいのか。どのような志をもつのか、という決心。その志を成し遂げるという強い覚悟。名誉や利益のためではなく、どう生きるのかといった覚悟。これがあることで初めて人間は、不安を抱えながらも新しいチャレンジをし、真の充実に向けた過程に入っていくことができる。過去大事を成し遂げた偉人達も同様に語っています。
 
現代は色々な不安の多い時代と言われています。そんな時代に生きるものとして子や孫に何を残せるでしょうか?私は、自分も含めた個人一人一人が志を立て、もっともっと積極的に一歩踏み出していく、そんな考え方がスタンダードとなる世の中になっていくことでこそ、この世界を魅力的なものしていけるのではないか、そう考えています。転職というアクションもその一つです。どう生きるのか、チャレンジの先には障害も失敗もあるでしょう。ただし、「志と覚悟」を決めた先には必ずや充実した人生がまっているのだと思います。
 
「頓挫する度、私の志はますます大きくなっていきます。想像してしまうからです。障害を乗り越えた後の世界を」
 
かの吉田松陰の言葉です。誰しもが「志と覚悟」をきめ、自分が持つ大いなる可能性を開花させていけるそんな世の中にしていきたい、そう願う日々です。
 
(2015年2月20日)

今回の教訓&アドバイス

人間には大いなる可能性がある

その可能性を開花できるのは自分自身の志と覚悟である

そして、その先には大いなる充実が待っている

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